エッセイ 騒音で閉校
生徒数減少にともない近隣の小学校が閉校になった。
この小学校の異変は、民主党時代の東日本大震災から始まった。
月曜から金曜の朝8時から夕方4時まで、教師が草刈機を回し始めたのだ。
とにかく毎日、教師2、3人が草を刈っていた。
その騒音はひどくて、近隣の私たち大人は勿論、子供たちにも影響があった。
一日中続く騒音は、半端ないストレスだった。
体育の授業中でも「死ね、死ね」と生徒たちは騒いでいた。
まさに学級崩壊である。
ひと昔前の学校運営では「奉仕作業」と言って、父兄が春夏秋期に草刈りを行っていたのだが、近年では教育現場が代わり、教師たち自身が毎日草刈機を動かした。
皆さんも想像して頂きたい。
授業中にバリバリと止まない草刈り音が響く教室を。
感受性の強い子供たちには、多大な苦痛だったと思う。
そんな学校だったので、近隣のお子さんやお孫さんは、隣町に転校したりして、生徒数は減って行った。
結果として、小学校が閉校になった。