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第五話 復讐ターゲット:ミルキーイエロー

性的な表現を匂わせる部分があるので苦手な方はご注意を

 そして数時間後

 「…え?」

 心愛が目を覚ました。そして目を開けると倉庫…ではなくて。


 「あら目が覚めたの?」

 「し…紫苑ちゃん!?え…あ…あの私はその男の子が好きであって女の子はその…」

 「え…気持ち悪い想像しないでよ。反吐が出るわ」


 心愛が覚ました場所は所謂ラブホである。ピンクの照明に透明な壁のお風呂などがある。心愛は実際に来たことはないが想像するラブホと瓜二つである。

 それに


 「な…何で心愛…服着てないの!?」


 心愛は手足が縛られている。しかもその格好は制服ではなく下着姿である。ピンクのフリルとリボンのついたスポブラにセットのパンツは最近買ったブランドものだ。


 「あら?貴方だってしてたじゃない。自分より可愛い子はムカつくから恥ずかしい写真を撮ってもいいって。

 私は寧ろ貴方が可愛いからしてるのよ?光栄じゃない?」

 「そ…それは分かってるよ!心愛が可愛いのは!でもこんなのおかしいよ!紫苑ちゃんはココアとお友達でしょ?ね?」


 しかし心愛の言葉をきいて紫苑はスンと無表情になった。

 「へぇ?友達は友達の家族に危害を加えたりしていいのね。初めて知ったわ。なら貴方の家族を」

 「な…ちょ!家族は関係ないじゃない!」

 「なら何で貴方は私の家族や民に危害を加えたの?」

 「そ…それは!魔法少女である心愛達から相棒を取ろうとするから!」


 心愛が叫ぶと紫苑がハァとため息を吐いて鞄を取り出した。するとそこにはバロンとそして心愛の相棒のスターが入っていた。

 「スター!何で」

 「何でも何もないッチ…。私はあんたのせいで沢山の人間に追いかけまわされて辛かったッチ!あの人間のギラギラした目はもう忘れることなんてできないっチ!」

 

 スターは泣き叫ぶ。そして更に

 「そ…それに私は限界って言ったのに!心愛は無理やり変身を強要するッチ!こっちだって体力の限界があるのに!失敗するとすぐ癇癪起こして物投げてきたり叩いたり!

 もうやってられないっチ!」

 「そう…辛かったわね」


 しゃくり上げるスターの頭を優しく撫でる紫苑。しかし心愛は悪びれない。

 「はぁ?何ぶりっ子してんの!泣きたいのは心愛の方だもん!寧ろ心愛のお陰で有名になったんだから喜びなさいよ!いた!」


 心愛が叫ぶと紫苑は心愛の剥き出しの綺麗なお腹を踏んだ。

 「反省の色なしね…ま…これだから復讐のしがいがあるもんね」

 そう言って紫苑は心愛のスマホで心愛の姿を撮影した。


 「な!」

 「わぁ投稿したらすごいわぁ…なになに?"生意気なムカつくメスガキ""ガキのくせしてエロい体しやがって"

 良かったじゃないの。こーんなにコメントきてるわよ♡」


 すると心愛は顔をカァと真っ赤にさせた。

 「心愛のスマホ返して!」

 「やーよ」

 そう言って紫苑は今度はハサミを取り出した。


 「な…何する気なの?」

 突然の刃物の登場に心愛は怯える。しかし紫苑はハサミを心愛のスポブラに当ててそして切り出した。


 「ちょ!」

 「暴れないで。肌切られたいの?」

 もがく心愛だがシオンの言葉に静かになる。


 そして更にパンツにまでハサミを入れられた。

 「な!待って!流石にそこまでは!」

 「貴方他の女の子にできて自分はできませんっていうのはなしよ」

 心愛の言葉を無視して切り続ける紫苑。心愛は目をぎゅっと瞑り羞恥に耐えていた。



 ◇



 そして数分後

 「へぇ?裸の方が反応いいかしら?あら?一つ垢BANされちゃったわ」

 「ひっく…いやぁ…」

 現在心愛は上半身も下半身もすっぽんぽんである。そして靴下のみ残されていた。


 発展途上の体は注目されている。特に凄い反応してたのが彼女の過激派ファンのイエローLOVEである。


 『ココアたん!何てHなんだ!でもそんなの旦那様である僕以外に見せてはダメじゃないか!どこにいるの!

 ココアたん今行くね!』


 とのコメント。それに対してクスリと笑う紫苑。スターの分と女の子達の分。そして自身の恨みを込めた復讐。

 これはきっと心へのダメージが最も残る。


 見た所このイエローLOVEは心愛個人に対してのリア恋勢。過去のコメントでは下品なセクハラコメントも残していた。それに対しておそらく心愛はプラスの反応をくれるこのイエローLOVEを心の拠り所にしてしまったのだろう。

 返信もこまめに返している。此処までファンサービスするのならば手伝わなくては…


 「ねぇ心愛。此処で心愛にチャンスをあげるわ」

 「へ?」

 「今から私が貴方に対して唯一(過激な)好意的なコメントをしてくれてるイエローLOVEさんにヘルプを入れるわね。

 もしイエローLOVEさん本人が此処を突き止めて来てくれたら貴方を解放して上げる」

 

 その言葉に心愛は目を輝かせた。 

 「本当!?今すぐお願い!」

 「本当よ。待ってね♡」

 そう言って紫苑はイエローLOVEがDMで

 『心愛は♡◯×ホテルの〇〇号室にいます♡絶対きてね♡心愛の王子様♡』

 送りつけた。


 するとすぐに返信で興奮した様子で今すぐ行くと返信したイエローLOVE。


 「来てくれるみたいね」

 「あ…あはは流石心愛のファン!あの人ならきっと助けに来てくれるわ!残念だったね紫苑ちゃん!」

 「本当よ…まぁいいわ。お邪魔になると悪いから私は此処で消えるわね」

 「へ?待って!これ外して!」

 「それじゃあゲームにならないじゃない。いやよ。貴方の王子様に外してもらって?」


 そう言って心愛を放置し紫苑はバイオレットに変身してどこかへ行ってしまった。

 しかし心愛は安心していた。これから自分をかっこいい王子様が優しく助けてくれるって…。



 ◇



 数時間後

 「はぁ早く来ないかなぁ…ていうか…寒い…」

 流石にすっぽんぽんの心愛は外気の冷たさに震えていた。するとガチャリとドアが鳴った。


 「(来た!)」

 心愛は期待を込めてドアの方を向いた。だが…

 「え…」


 入って来たのは心愛がずっと夢見ていた高身長のイケメンなどではなく、パンパンに太った中年…おそらく心愛の父親より年上のおじさんである。

 脂ぎった顔をテカテカにして興奮した様子で心愛を舐めるような目で見ていた。


 「ココアたん!本物のココアたんだ♡やっとやっと僕の思いに応えてくれるんだね!」

 「はぁ!?何なのよ!あんた!」

 「僕だよ!イエローLOVE!君の旦那様だよ!」


 その言葉に心愛は思考を停止させていた。

 心愛の妄想世界ではイエローLOVEの正体は高身長でイケメンの社長か医者がアイドル。

 そして二人はロマンチックに結ばれてそして…


 「うそ…嘘だよ!イエローLOVEさんはもっとかっこいいイケメンのはずだもん!」

 「嘘じゃないよぉ〜♡ああココアたんの体可愛い♡小さい胸にそれに下半身はツルツル♡

 結婚式より先に子作りを希望するなんてHな子だねぇ♡」


 そう言ってイエローLOVEは服を次々と脱ぎ捨てていく。その股間もすでに興奮していた。

 「い…いや!来ないで!くるな!」

 「そっちから誘ったくせに♡」


 イエローLOVEは縛られた心愛の上にのしかかる。

 「ふざけんな!やだ!やめて!お願い!気持ち悪い!」

 「こーら♡そんな事言わないんだヨォ♡」

 「いやぁぁぁあ!」


 そして心愛は…女として屈辱的な時間を過ごすことになった。



 ◇



 そして心愛は

 「ひっくお願いお家かえしてぇ…」

 「ダメだヨォ♡可愛いけどココアたんは僕のお嫁さんなんだから此処にずっといるんだヨォ」


 それから心愛はイエローLOVEの小さな家に監禁されてしまった。首には犬のつける様な首輪をそして服装はイエローLOVEの趣味であるスク水やブルマなどの変態みたいな衣装ばかりである。


 「一生ラブラブしようね♡心愛たん♡」

 「いやぁぁあ!」


 それから心愛の姿を見た者はいない。そして誰も知る由がないのだ。心愛のお腹に中学生でありながら新たな生命が宿っていることも…。

登場人物

  ミルキーバイオレット

 変身者は村崎紫苑。本名は"シオン・ルツ・ヴァーミリオン"。夢の国の第一王女である。母の命で魔法少女達と共に戦った少女。しかし時間解決後豹変した彼女らが夢の国に襲撃。母や兄、そして自分で迎え撃つが…

 また婚約者がいたがその婚約者は苺に惚れ込んでしまい、婚約破棄されてしまう。

 家族や民を傷つけたり殺したり、そして婚約者を奪い自分の未来を崩そうとした他の五人を憎んでいる。


  バロン

 ミルキーバイオレットのパートナー妖精であり紫苑の執事でもある。妖精陣の中では唯一平和に過ごしていたしパートナーとの仲も健在。ピンキーの相棒であったモモとは両思いであり今回の件では特にピンキーを憎んでいる。

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