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幸せはここにあった
「あんたなんて、何も続かないダメ人間だ。」
母の言葉は鬱のこころに深く突き刺さる
ダメ人間 社会不適合者
言われるだけの理由は
履歴書の職歴からしても 明白だった
正論でこころを傷つけられなくない
でもなにか思い悩んでるなら話せと言われた
ごくんと唾を飲み込み
「近頃鬱が酷いこと」「仕事への負担」
を話したら
「私もお父さんもお兄ちゃんも あんたより先に死ぬとよ。」
とグサリと刺さる一言を浴びた
もう仕事に行ける気力なんて残っていない
意を決して「今日仕事休むけん」と
堪えきれない涙顔で最後の助けを少し願った
「きついんだね」「休んでおきなよ」
そんな星空みたいな言葉はもちろんかえって来ない
「あらそーね。好きにしな。関係ないから。」
無情にも突き放されて心が歪む
頓服を取る あける 飲み込む
一連の流れは日毎にスピーディになっていく
彼氏だけは味方でいてくれる
こころのなかが彼氏でいっぱいになればいいのに
鬱なんかに負けたくないけど負けてしまうのが悔しい
でも今は薬も効いてきたのだろう
軽い睡魔でぼーっとしている
セミの鳴き声とカーテン越しの太陽
ああ。幸せって、ここにあったんだ。




