↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

公表

1月29日 08:00

太平洋にもう一つの日本列島が現れて1日が経過した。


首相官邸では08:00に重大な発表が有るとして記者クラブに連絡が有った。

そして翌日、記者会見室に沢山の新聞記者、テレビ局の記者達が待ち構えていた。


「なあ 今日の総理の会見一体なんだと思う?」


「きっと昨日の地震についてじゃないのか? 太平洋で震度5の地震が有ったのに津波が確認してなかったし 」


「いや、もしかしたら中国か北朝鮮ではないのか?防衛省内部の情報では陸自と空自が即応体制に入って海自も横須賀と呉の護衛艦を全て緊急出港させたと聞いたぞ」


記者達は各々の考えを言い合って互いに意見交換をしていた。


そしてこのときと記者たちは昨日の地震の件か中国か朝鮮半島かロシア関連のことだろうと思っていた。


「総理が来たぞ」


穐原総理が記者会見室に入室してきた そして国旗に対し一礼をして壇上にあがった。


そして進行係がこれから緊急発表することを伝えた。


「えー、本日全国民の皆様にお伝えしなければならない非常に重大な事態が発生したのでこの場を借りて国民の皆様方に発表します」


総理のその一言で会場がざわついた。


「そ、総理一体何がが有ったのですか?」


またある記者は、


「防衛省内部の情報では自衛隊に即時待機命令を出したという情報が来てますが確かですか?」


と尋ねてった。


「えー、国民の皆さんにお伝えしなければならない内容ですが、昨日未明に発生した地震の震源地の状況を衛星で確認したときに発見したものですが、その内容が現実離れしていて未だにその内容が信じられません」


そう言うと総理は手元にある端末を使い隣にあるモニターを起動させた。


「総理、その震源地で一体何を見付けたのですか?」


記者話を何が発見されたのは全くわからず何を発見したのか質問をした。


「その震源地で発見された物ですがそれは」


穐原は一拍置いて答えた。


「もう一つの日本列島です」


その瞬間会見室が静まり返った。


そしてしばらくして、


「そ、総理もう一度お願いします」


「昨日未明の地震の震源地にもう一つの日本列島を確認しました」


穐原総理がその衛星写真を先程起動したモニターに映した。そこには小笠原諸島の近くにもう一つの日本列島が有った。


その瞬間会見室が驚きの声が響いた。

そして記者会見室が混乱し、騒がしくなった。


「なんだこれは!?」


「これは本当なのか!?」


「合成画像じゃないのか?」


「だとしても公式の会見でやるか?エイプリルフールはもう過ぎてるんだぞ」


記者達は口々に話していた。


「総理これはどういうことでしょうか?」


一人の記者が質問した。


「私達もまだ詳しい事は解りませんぎ昨日の朝頃にこの日本列島を発見しました、この日の昼頃にこの日本列島の所属していると思われる軍用機が我が国の防空識別圏に接近。航空自衛隊がスクランブル発進をしました」


・・・


・・



同刻 アメリカ合衆国 ホワイトハウス


穐原総理の記者会見の中継を見ていたアメリカの首脳政府は、


「大統領これからどうしますか?」


報道官が大統領に今後の路線を聞いた。


「無論我が国も彼の国と接触はするさ。だが無人機の件があるから日本が接触を図った頃に仲介してもらうさ」


ジョニー大統領はコーヒーを飲みながら行った。


「しかし穐原総理は例の空母の事を話してませんね」


例の空母とは甲板に日の丸を付けた空母のことである。


「まあ、それは仕方ないな。それよりも、中国やロシアの動向はどうだ?」


大統領の質問に対して 情報担当補佐官が資料を見ながら報告を始めた。


「CIAの報告ではまず中国共産党政府では今回の件については一切報道せず、ただこの未知の日本列島を恐れているようです。理由としましてはやはり中国自前の偵察衛星で多数の空母やICBMのサイロを発見したからだと思います。次にロシアの動きですが、ロシアでは日本がこの騒動を機に何かするのではないかと疑ってるようでして日本の周辺海域に軍艦を派遣し警戒態勢を取っているようです」


補佐官の報告にジョニー大統領はそうかと返し二口目のコーヒーを飲んだ。


突如デスクの上にある電話がなり始めた。


「私だ。 そうか通してくれ」


「どうしたのですか?」


大統領が誰かと話してるのを見た補佐官が尋ねた。


「ペンタゴンから例の日本列島について新たな情報が手に入ったそうだ」


ジョニー大統領が答えると同時にドアがノックされた。


「入っていいぞ」


「失礼します」


ジョニー大統領が入室を許可すると大将の階級章をつけた軍人が入室してきた。


彼は統合参謀本部議長のウィリアム陸軍大将。

大統領、国防長官の主たる軍事顧問であり、米軍人のトップでもある。


「君が来たということは新しい情報が来たということか」


「はい。例の日本列島で至急大統領に報告しなければならない事がありまして」


「何だね?」


「弾道ミサイルのサイロと思しき施設を新たに数ヶ所確認できました。また北海道の空軍基地と思しき基地では戦略爆撃機を10機確認。鹿児島湾ではSLBMを搭載したと思しき戦略潜水艦も衛星から確認しました。これらの情報をもとに例の日本列島には」


「核兵器を保有している可能性があると?」


ウィリアム大将が頷きながらブリーフケースの中から弾道ミサイルのサイロ、戦略爆撃機、戦略潜水艦の衛星画像を提出した。


「フム。この戦略爆撃機はB52に酷似してないか?」


「はい。空軍の技術士官も確認してます。それともう1件見てもらいたいものが」


ウィリアムはまたブリーフケースの中から一枚の写真を取り出した。


そこにはコンクリートで舗装され円形状台が8つ有りその台の上に巨大な塔が1基づつ建っており計8基の塔が円形状広がって中心部に大規模発電所と思われる施設が有った。


「この写真は何だ?」


「これは砲台です」


ウィリアムが塔の拡大写真を渡した。

その写真には縦に長い長方形の形をした煙突らしきものが写ってるだけだった。


「これが砲台?煙突じゃないのか?」


「二枚目にレポートが有ります」


ジョニー大統領がそのレポートを読むと、


NSC(国家安全保障会議)を開く。大至急閣僚を読んでくれ」


「わかりました」


「軍はJSC(アメリカ統合参謀本部)のメンバーと戦略軍司令官、NSA、MDA、NROの長官も呼べ。それとCIAもだ」


ジョニー大統領は書類を持ったままデスクから立ち上がりNCSの会議室へと向った。


ジョニー大統領はNCSを開くことを決断させた書類を歩きながら読む。


「(まずいぞ。このままでは我が国の安全保障が機能しなくなる)」


その書類には、



・・・の分析結果を元に各技術士官及び関係部署との調査を行った結果、資料1の画像の兵器は対弾道ミサイル迎撃の為の『レールガンタイプの砲熕兵器』で有り、我が国が保有してる弾道ミサイルが無力化される可能性が極めて高く安全保障上重大な懸念となる可能性がある。


と書かれていた。




日本 首相官邸記者会見室


今穐原総理は記者達の質疑応答をしていた。


「総理、この日本列島の行政機関と交渉す際に使節団はどのような方法で現地へ赴くのですか??」


記者の質問に対し穐原総理は。


「現在では感染症等の感染防止を考えて艦艇で赴く予定です」


と返した。


現状では例の日本列島はまだどのような国家か不明なのだ。検疫の問題もあるし不穏分子から使節団を守るためにも現状では船がベストだという考えである。


「この交渉でその日本と安全保障条約とか結ぶんですか?」


「まだ正式な国交も無く、先方がどのような国家なのか不明の為そのような条約を結ぶつもりはないが基礎条約を結ぶつもりではある」


総理と記者の質疑応答は終盤に入ろうとした時。


記者達のスマホが一斉にJアラートが鳴り始めた。

突然のアラートに動揺する記者たち。

そんな時、穐原総理のもとに血相を変えてきた秘書が走りながらやってきた。


秘書は総理に耳打ちし、


「総理、民間の航空機から例の日本列島方面から多数の戦闘機と爆撃機と思しき機体と早期警戒管制機が複数防空識別圏内で発見と連絡が有りました。現在百里所属の戦闘機がスクランブル発進しました」


「何故識別圏に入ってから見つかるのだ!」


穐原は記者たちが居ることを忘れて大声で怒鳴ってしまった。

怒鳴り声で記者達も何事だと穐原達を見ていた。


「わかりません。とにかく付近に居た民間の航空機から多数の戦闘機と爆撃機、レーダーを搭載した大型機が居るとの通報で発覚したものでして現在百里基地と三沢基地の戦闘機が全て向かってます」


「わかった。とりあえずここを切り上げるから内閣情報集約センターへ行く手配を頼む」


「はい」


秘書官は足早に降壇し出口に向かった。


「今のは何だったんだ?」


「わからないけど何かあったんじゃないか?」


「総理のあの慌てようただ事では無いぞ」


「総理!このJアラートは何なんですか!?」


記者の問に穐原は、


「現在新たな日本列島方面から多数の戦闘機や爆撃機を視認したとの民間機からの通報を受け航空攻撃が予想される為、Jアラートを発令したとのことです」


包み隠さず答えた


「つまりそれは空襲が始まるということですか!?」


「現在、航空自衛隊が詳細を確認してますが多数の戦闘機が確認されてるので可能性は否定できません。なので国民の皆様は大至急地下又は頑丈な建物に避難してください。時間はまだ有ります。落ち着いて避難をしてください」


この発言が引き金となり会見室は大騒ぎになった。

そして混乱は伝播し行き太平洋側の県の住人は地下鉄や頑丈な建物へと避難していったが中には窓やドアを破壊し人様の住宅へ不法侵入し混乱に乗じて強盗等を行うと人も散見された。




防衛省 地下中央指揮所


Jアラートが発令されてから防衛省、自衛隊も蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

そこには自衛隊の制服組のトップ統合幕僚長と各自衛隊の幕僚長、運営部長等が各部から報告を受け、下に指示を出していた。


「空自の迎撃機はいつ戦闘機群と接触する?」


空自のオペレーターが接触まで後20分ほどですと答える。


「レーダー画面だと大型機3機分しか反応がないから分散されたら終わりだな」


空幕僚長の呟きに部下の一佐は、


「昨日のスクランブルに向かった部隊の報告では対象国の戦闘機はレーダーに探知されていなかったと報告が上がっております」



と答え、空幕僚長は厄介だなと言った。


「すでに東部、東北方面の陸自高射部隊と中部、北部方面の空自の高射部隊には実弾を配布しました。あとは内閣からの命令が有ればいつでも展開し撃てます」


陸自の運営部長が現状を報告したが陸幕僚長は官邸から攻撃許可はまだ出てないと言った。


「スクランブル機から交戦規定を知らせと連絡が来ました」


「スクランブル機は緊急避難及び正当防衛のみ攻撃を許可する。そして万が一領空侵犯された時に備え内閣に警告射撃の許可を申請をしろ」


「了解」




首相官邸 内閣情報集約センター


Jアラートが発令されてから10分後穐原総理はようやく内閣情報集約センターに到着した。


「現在の情況は?」


「百里基地と三沢基地の戦闘機がスクランブル発進していき後10分程で接触します」


先に着いてた樋川防衛大臣が答える。


「総理、防衛省からの要請が来てます。要請内容は領空侵犯に対する威嚇射撃許可を求めるものです」


「なっ!」


突然の武器使用許可申請に一同は驚いた。


「まだ相手とコンタクトも取れてないんだぞ!緊急避難等の武器使用なら良いがいきなり警告射撃をするのか!」


大原外務大臣は大声で反対の意を示した。


「防衛大臣はどうなんですか?」


穐原総理は樋川防衛大臣に意見を聞いてみた。


「許可すべきです。戦闘機が領空侵犯したら数十秒で領土上空に到達します。そうなれば本土上空で空中戦を行うこととなり自衛隊機や、敵機を撃墜したら二次災害も懸念されます。最悪の場合、東京が爆撃されるかもしれません」


東京が爆撃される。


この言葉を聞いた大臣たちは太平洋戦争時の東京大空襲を連想した。


「わかりました。自衛隊には威嚇射撃を許可します。また領土に対する攻撃が明白な場合・・・侵犯機の撃墜も許可します」


「「「!!!」」」


穐原総理の決定に一同は驚愕した。


「総理!それは!」


大原外務大臣が止めようとしたが。


「もう決めたことです。国民の生命及び財産に被害が及んでからでは遅い!」


と強く言ったためそれ以上は何も言えなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。