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テーマ詩集:歌

歌う操り人形

作者: 歌川 詩季

 思いつくままに、描きなぐったまま。

 ほうっておいたのを、ちゃんとカタチにしました。

 得体の知れない何かに

 操られてるわけじゃない

 暗躍する指先をとっくに承知のうえで

 期待の裏返しだとは

 万が一にも思えない

 重宝する役柄をずっとね 演じてた


 自由を謳歌する操り人形は 縛られる糸さえ選ぶんだ

 見せかけなどにこだわるな

 踊る阿呆(あほ)こそ賢き傍観者なのかも

 逆説たらればの真実をくれないか


 かの地にはびこる運命と この血に流れる宿命で

 外と内から責められて 軋んで散らす白き翼よ

 どのつらさげて俺は歌う? この声あげて俺は叫ぶ

 右と左に引き裂かれ 吹かれて揺れる赤き炎よ



 舞台のすみっこなんかで

 幕引きをむかえたくない

 制圧する算段はすっぱりあきらめたけど

 ガタイのわりにはシャイだし

 でしゃばりと呼ばれたくない

 停泊する頃合をきっとね 探してた


 自由を甘受する操り人形は 縛られる糸まで楽しめる

 体裁などにとらわれて

 見てる阿呆(あほ)こそ愚かな当事者であるかも

 屁理屈からこその真髄をいただこう


 かの地にしがらむ運命と この血を蝕む宿命で

 外と内からキめられて 捻れて折れる黒き翼よ

 どのざま晒し俺は歌う? この喉 ()らし俺は叫ぶ

 闇と光に彩られ (そび)えて褪せるモノクロの虹

 それでも、けっこうイビツなしあがり。

 私的には、綺麗にまとまったものとは違う、面白味があるんじゃないかと。

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