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神槌のゼル  作者: 栄光なる靴下
逃亡編
4/6

砲牙現る

13階建てのホテルがみるみるうちに崩壊していく。それを崩壊していくホテルよりも高いビルも

の屋上でじっと見ているのは4足歩行のような姿勢で待機している顔が少しギザギザしていて目が一つの奇妙な人機(ルーラー)とタナカ中尉が操縦していたのと同じ雷牙3体、そしてスナイパーと思われる物を手に持っている兵が2人。


「ちっ…逃げられたか…。」

奇妙な人機(ルーラー)から声が漏れる。正確にいうと中の操縦者の声、だが。

タナカ隊からの連絡がなかったのでマジック中佐が危険、と判断し雷牙操縦者3人を率いて来たのだがなんと生きていたのはたった1人でしかも重症だった。マジックは目標に仲間がいる、それも神機(ガーディアン)を操縦しているのがと予想し、すぐに廃工から6時間程度でいける場所全ての宿舎を調べさせ、特定した。

タナカよりも優秀…

そしてマジック中佐は命令通り捕獲しなければならないため即死は免れるようにホテルを破壊した。

(落ちてもどうせ仲間が助けるだろうからな。わざわざ近距離に持ち込む必要などあるまい。)

まずもっと歩兵だけで神機(ガーディアン)の制圧など不可能であるし、雷牙一体だけで戦おうにも天性の戦闘スキルを持っていない限り勝てるはずがない。

(タナカ中尉のことだ。どうせ過信しすぎたのだろう。)

だからこそマジック中佐は雷牙操縦者を3人も呼んだのだ。

「これからどうしますか?マジック中佐」

その声に対して指示を求める兵達。その奇妙な人機(ルーラー)を操縦しているマジック中佐と言われた男は何も言わない。それに対して部下も何も言わない。彼らはマジックが何も言わない時は作戦状況を分析しているのだと知っているからだ

(移動時間を計算してもあそこまではいかないか?いや、たしか近くに孤島があったはずだ。そこに誘導させるか)

「総員、これより目標を近くの孤島に誘導させる。雷牙隊は後で送る位置に孤島で待機しろ。ジョンとアダムはホテルの騒ぎの鎮圧を。」

『はっ!』

歩兵であるジョンとアダムはすぐにビルの階段を降り始め、雷牙を操縦している人たちは降りて近くに待機させてあるヘリコプターに乗る。

「雷牙は後で送る。それでは以上。任務を遂行せよ。」

………

……

ここはあのマジック中佐が操縦している人機(ルーラー)の操縦席である。

マジックは一気に水をぐいっとあおるとその後にふぅと息を吐き苦笑する。

「目標を孤島に誘導させるのはなかなか大変なんだがな…まあいい。行くぞ“砲牙”。誘導弾形態(モード:ミサイル)!」

誘導弾形態(モード:ミサイル)準備完了_。目標対象固定完了。いつでも撃てます。〕

砲牙と呼ばれた人機(ルーラー)がマジックに知らせる。マジックはよし、発射せよと言うと砲牙の両手足からミサイルが出てきた。

大日本帝国の量産型人機(ルーラー)である雷牙に新たに3つほどの機能(ギミック)を加えられた砲牙。それは敵の要塞を突破するのにおいては欠かせない人機(ルーラー)の一つである。

“新機”それを操縦するのにも試験がいるのだがそれはまた別の話_

発射せよ、と同時に砲牙の両手足から出てきたミサイルが放たれる。

誘導弾形態(モード:ミサイル)_それは目標に対して命中するまで狙い続けると言う恐ろしい兵器である。

砲牙はそれ以外にも探知形態(モード:サーチ)咆哮形態(モード:キャノン)と言う雷牙の剣形態(モード:ソード)大砲形態(モードバスター)に新たに加えられている新しい機能(ギミック)が搭載されている。

もちろん砲牙と雷牙が戦えばよっぽど雷牙との相性がいい操縦者以外なら勝てる。つまり雷牙は“進機”の一つである砲牙に勝てる可能性はほぼない。それほどの上位互換なのである。

タナカ哀れなり。

そして放たれたミサイルは黒髪刈り上げの青年が言った例の神機(ガーディアン)亥亜(ガイア)に空を切って突進してくる

「ミサイルだと!?くっ…逃げるしかねぇ!」

亥亜(ガイア)は体をさっきと同じように丸め一気に蹴り上げる。そして一瞬で遠くに移動した。

ミサイルはその時なぜか空中で爆発したがそれに動じないマジック中佐。なぜなら全て予定通りだからだ。

亥亜(ガイア)の向かった先はあの例の孤島なのだからだ。

「なんとか誘導できたか…総員聞こえるなA地点に誘導成功。私の合図があるまでは身を潜め。」

『了解。』

優秀な部下達だ_そうすっかり感心してしまったマジック中佐。

「さてと。輸送機が来るまでにまた別のプランでも練るとしよう。」

ータナカの千万倍はいい上司だーともしタナカ隊の部下達がここにいたら揃ってそう思うだろう。

そして少しの時間が経つと輸送機がやって来た。

「逃がさんぞ、()()()()()()()()()どもめ。我々を見捨てなかった“三神”はともかく、東京事変を起こすような野蛮な侵略者は必ず駆除してやる。」

1人、砲牙の操縦席で呟くマジック中佐。しかしマジック中佐はそれと同時に不思議に思ったことがある。

「なぜゼル•タチバナだけは今までとは違い命令が殺害ではなく拘束なのだ…?いや拘束されている神機(ガーディアン)の操縦者もいるがあれは別だ。いったい_」

しかし、彼のその問いに答えるものはいない。たとえそれの疑問が()()()()()()としても、だ。


●●●●●

ゼル達は孤島に着いた。果たして幸せの孤島なのか、それとも絶望の孤島なのか、それを知るよしは彼らになかった。

はい、ここで一つお知らせがございます。これからは神機と人機にルビつけるのやめようかなと思います。なぜなら大変だからっっ!ちょっとぐらいの作者のサボr…変更は許してくれる読者方だと僕は信じてますので!

よかったら高評価お願いします。

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