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神槌のゼル  作者: 栄光なる靴下
逃亡編
1/6

胎動

投稿は現在作者学生のため週2予定です。なお、素人ですので何かあれば言ってくれると幸いです。呼んでくれる方が増えれば週1予定に変更します。

「カ…イ..キ…」

また聞こえるいつもと同じ言葉が…

女性のような気もするし男性なような気もする神秘的な声…

いや、これは聞こえてるんじゃなくて響いているのか?

わからない。なんで毎回こんな声がするのか…そして次もいつもと同じ__

「シン…マモ… レ…」

あぁ意識が…消える…


● ● ● ● ●


「んー、まった変な夢見たよ…」

決まって火曜日は必ずこの夢を見る。

これある種の病気じゃね?って思ってるんだがこんなこと言った時の婆ちゃんと爺ちゃんの視線が痛いのは目に見えてるので言わないけど。

あと1ヶ月で18かー。なんだかんだでそろそろ進路決めないとおいけない時期になってきてはいるものの自分まあこんなんでも学校で成績は常に上位だしそれなりの大学行ってそれなりの会社勤めて婆ちゃん爺ちゃんに恩返しすればいいかなって思ってる


「もーまた飛行機ね…最前線はどうなってることやらよぉーもう…あ、ゼル朝ごはん作っといたから食べといて。お婆ちゃんいまから隣のヤンチョさんとお話ししてくるからー。」

「あーはいはい。いってらー。俺もすぐ行くから。」

お話ってあの人いつも5時間ぐらいするんだよな。全く。

「さーてと、俺も学校行くかねー。」

● ● ● ● ●

学校行く途中、ふと上を見るとまた飛行機が4台ほど空を駆けていた。おそらく最前線であるヨーロッパに行くのだろう。

大日本帝国では小学6年で必ず第一次世界大戦からの急成長の歴史を教えられる。

小学生からずっと教えられるものだからもう教科書の内容を暗唱できるぐらいだしそもそも大学受験で必ず出るからみんな必然的に覚えるんだけどね?それにしてもなかなかだと思うんだよ日本の歴史って。

1914年に第一次世界大戦が勃発。この時に日本はプロジェクト:零を始動。初の新型兵器を導入する。それは操縦者によって動く大型ロボットであり、その圧倒的な力に敵は神が作った機械_神機(ガーディアン)と呼んだ。そしてそれに脅威を感じたヨーロッパ諸国は対日包囲網を作るもののわずか一年で突破される。そしてその5年後には世界の約3分の2を占領している超軍事国家へと日本大帝国は至る。しかしその後、神機(ガーディアン)による日本支配が明るみになり内戦が勃発。今現在日本側についた神機(ガーディアン)の操縦者一族以外は全員国家反逆者となっていて即銃殺刑らしい。いやぁ怖いね。うん、そしてときおり神機(ガーディアン)による暴動なんかが起きていたりする。「東京事変」や「ワシントン崩壊」なんかがそうだな。

これが今の日本国民が必ず学ぶ歴史である。そしていまはアマゾン連合王国と大日本帝国のみとなっている。ちょっと前までは南北アジアにメルセデ王国っていうのもあったけどそれは今から7年前に大日本帝国帝国の所有地になっている。日本でも国家の技術力も進歩し、今では人型並行ロボット_人機(ルーラー)が主戦力となり最前線で常に覇権争いを行っているのが現状だ。ただまぁ実物は見たことないんだけどね?なんか国家機密情報らしいから。そういう特殊機関だけで使用されてるのかもね。うんうん……

いやそんなことを小学6年生に教えんなよっなんて言ってた俺が懐かしいよ!?ほんとさぁ…


まあ俺としてはこれが必ず大学試験で出るのがわかってるので覚えてはいるもののしょうみどうでもいい。

ずっと育ててくれたお婆ちゃんとお爺ちゃんに恩返しさえできれば俺はいいのだ。なぜか小さい頃からみんなに“化け物”と呼ばれ続けていた俺を分け目無く育ててくれた。本当に感謝している。ただなぜか知らないが俺の親については全く話してくれない。


あと俺はなんで自分が“化け物”と呼ばれているのか知っている。なぜなら俺は一回死んだのに蘇生魔法で生き返った伝説の子だからな!………俺厨二病なんかじゃないよ?結構健全なナイスガイな青年だよ?いや表現方法がそれしかないんだ。ん?嘘つけって?はははなんの話やら…それに俺はそんな自分を“化け物”だとも思ってるしそこら辺は中学生にもなったら割とどうでも良くなった。それに納得している自分がいるのも嘘じゃないしね。



「ちょっといいかい?君。」

びっくりしたぁぁぁ。いきなり声を変えないでくださいよぉぉぉぉ!けどあー軍部の方かな?合計で5人。軍服着てるし全員が筋肉質な体つきだしまあそうだろう。ただ警察じゃなくて軍服なのがめっちゃ気になる。あと銃持つのやめてくれ!怖いわ!


「えっとーはい?一応聞くんですけど僕別にそんな悪いこと何もしてないと思うんですよね。はい。いたって真面目なナイスガイ高校生だと思うんですが。」

なんか怖いから聞いとく。あるわけないと信じたいけどそう、なにかの勘違いで俺に話しかけたかもしれないしね。うんうん。


「あ、いやすまないね。私は大日本帝国軍中尉、タナカだ。実は昔生まれてすぐ死んだのに生き返った“奇跡の子”がいるっていう紹介をしてる記事を見つけてね?君じゃないかな?」

軍の人でも営業スマイルできるんだなぁなんて感心してたけどたしかにこれが自分なのを思い出した。だって俺もこの記事を見て初めて自分が“化け物”って知ったしね。

「あ、はい。俺っす。__それがどないしました?」


あれっ…俺何かした?いきなり営業スマイルがヤクザスマイルになった気がするんだけど…


「そうか…わかった。急ですまないが大日本帝国軍部機関JAG、中尉、タナカの名の下に君_ゼル•タチバナを国家反逆罪で逮捕する。」


そして向けられる銃__


「はっ?」



これを機に、この世界の闇が加速する__












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