第55話
更新頻度上げるために文字数減らしたのに、更新頻度落ちてて申し訳ないです。
筆が乗る時と乗らない時の差が激しいのです。
本日2話投稿しています!
お姉さんは俺の頭を掴み顔面を胸のクッション部分で受け止めてくれた。
や、や、柔らかい~~~~!
「ゲンスイさん!?」
「サラちゃん~、ゲンスイ君はもう術中みたいね~。ここは撤退かしら~?」
「え? 置いて行くんですか?」
サラ達は何か話しているようだけど俺は今この柔らかさを全力で感じ取るのに忙しい。サラのモノはもっと張りがあったしこんなに埋もれるほどの容量がなかった。この溢れんばかりの存在感、これが顔面で感じ取れる幸せ!!!
「さぁ坊や。言う事を聞かない悪い子があそこに3人もいるわ。ちょっとお仕置きが必要だと思わない?」
俺の顔を胸から引き離すとお姉さんの顔面至近距離で囁く。
近い!近いっす!!!
俺はもう頷くことしかできないじゃないか。言う事聞かない悪い子には躾が必要ってもんだ。
「じゃあ私の為にあいつらを戦闘不能にして連れてきてくれる?」
あぁ、そんなに純真な目で見つめないで。俺、照れちゃう!
「はいっ!!」
俺は常識ある大人だからちゃんと返事をしてお姉さんと離れる。名残惜しいがっ!
「おいお前等、なにしてんだ?」
そこにはポーションらしきものを飲んで回復した3人が武装してこちらを見ていた。
「ゲンスイさん、目を覚ましなさい! あなた操られているのよ!」
サラがなんかおかしな事を言っている。俺は起きてるって見て分かるだろ。ちゃんと自我もある。
「3人とも、武装解除しろ。でないと痛い思いをすることになるぞ?」
指揮官の命令を遂行しない部隊というのはもはや危険しかない。その危険をいち早く無力化することが指揮官に課せられた使命だろう。
まさかサラ達がいきなり俺の的確な状況判断を否定してくるなんてな。
「失神させましょう~」
シェリーさんの指示にサラもヤマト君も頷いている。
「まさかこの俺相手にそんな手抜きな戦い方が通用すると思われているとはな。お仕置き覚悟しておけよ!」
最後通告のつもりだったが、戦闘態勢を崩さない3人へ直線的に走り距離を詰める。当然のようにサラが俺の前に立ちはだかり、俺の攻撃をその機動力で躱していく。がサラは躱すのが精いっぱいのようで攻撃するタイミングを失っている。
「素早いだけで俺に勝てると思うなよ?」
俺は躱されても気にすることなく連撃を放ち続ける。もちろんサラがどちらに動いて躱すのかはある程度分かる為少しずつ誘導していく。
「がはっ!」
気付くと後方からシェリーのツインアルテミスボウから放たれた魔法矢が俺の右足首と太ももにヒットしていた。その威力により大きく躓く。
「くそっ、じゃあそっちを先に始末してやる!」
すぐに起き上がるとサラ攻撃、躱されるのは分かっていたのでそのままシェリーへ一直線へと走る。ツインアルテミスボウは威力も高いし射程も長い。しかし次弾装填するまでの間は隙が生まれる。俺の脚力をもってすればそこを突く事も可能!
「うりゃぁあああ! ぁぁあああああ??」
俺の右手が唸りを上げる、直前。
目の前が炎に包まれた。
攻撃をキャンセル、慌てて防御姿勢になり炎の塊を耐える。そして状況判断。
ヤマトが俺に向けて火属性魔法を使っていたらしい。が、所詮は人族。威力は普通だ。俺にとってこの程度耐えれないことは無い。
やはり優先すべきはシェリーだ。再びシェリーに向けて攻撃を開始する。ここまで接近していればボウガン系の武器は使いにくいはずだ。さすがに竜人族だけはあり俺の攻撃を何とか回避または往なして致命打を避けている。
だがそんな付け焼刃、いつまでも俺に通用すると思うなよ?
少しずつ俺の攻撃を受けきれなくなってきたシェリーに、しっかりと一撃を入れる直前。
ビュッっという音を俺の耳が捕らえると条件反射でその攻撃を躱す。サラの如意棒攻撃だが、それは想定範囲内だ。
続けざまにサラが突っ込んできて俺は至近距離でサラの対応に追われる。強化靴装備の蹴りだけは必ず俺の強化腕で受けないと流石に厳しいからだ。
だが、それ以外の攻撃は当たるのが分かっていれば耐えられる。
そこに割り込んでくるように小柄な影から剣撃が来たので左腕で受け剣筋をそらしその小柄な本体へ右の
強化腕で攻撃。
俺の正拳突きがヤマトの腹に命中
「うわぁあああああああああ」
という声と共にそのまま数メートル先まで吹っ飛んでいく。
これで残りは2人だ。
続けてサラの相手をしている間に少し距離をとったシェリーはツインアルテミスボウへ魔法矢を装填完了している。
「もう冗談じゃ~すまないわよ~!」
サラの如意棒を膝で防御、その後蹴りを右腕でガードしたあと飛んできた次の蹴りをジャンプして躱す。そして着地した瞬間如意棒で殴り付けられたがそれも両腕でガード。
「ぐはっぁぁ!}
ガードした瞬間の硬直を狙ってシェリーの魔法矢2連撃が俺の背中を直撃、一瞬意識が飛びかける。
くっそ、この程度でやられるかぁぁああああ!!!
なんとか力尽きないよう根性で……
「ぎゃああああぁぁ」
がら空きになっていた俺の腹部へサラの回し蹴りがヒットしていた。
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