第七十参陣:異世界の滅亡と、
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん!あ、呼んでない?……失礼……
本当は8日に投稿しようとしたんですけど忙しくて遅れましたすいません!
いつも通り、移動の準備が整った。しかし、マスターはすぐに移動しようとしない。それに響以外の兄弟達が首を傾げる。時間は刻一刻と迫っているというのに。
「マスター…?」
「………」
マスターは俯きながら本を胸に抱き締めている。口を開こうとするが声にならず、餌を待つ鯉のようになっている。響がマスターの言おうとしている事が分かり、代わりにと若葉からの‘真実’を告げた。
「実はさ、ーーーーーー」
響が言った事は一瞬だが〈神様天国〉の滅亡を止めた気がするほど、重大な事だった。
マスターは“彼”を止めるために決心した。“彼”の計画を阻む予想外の者、〈イレギュラー〉となる。しかし、まだ分かっていない事だって多々あった。“彼”が記した文には‘〈イレギュラー〉は‘あいつ’しかいない’と記入されていた。もしそれが本当ならば“彼”の部下であるあの青年達が言っていた‘〈イレギュラー〉’とはなんなのか?“彼”の〈力〉とは?謎は深まるばかり…
しかし
「私も、私達も御一緒します」
響と同じように着いて行く意志は変わらない。
響の説明の後、夜征が兄弟達の分まで言うと兄弟達は力強く頷いた。
「大丈夫だったでしょ?」
響の問いにマスターは笑い、その意志を受け継ぐように古びた本を勢い良く、開いた。
「我らに意志を示し、解放せよ。我ら、闘いし者。さあ、我らの戦場を、指し示せっ!」
数々の文字や数列の光が空高く伸び、彼らを包み込む。水色の文字が彼らの周りを巡るとそれらはマスターが持つ本へと吸い込まれ、文字を記し、場所を示した。
「決定。戦場は異世界、ーーーーーーー」
マスターが叫んだ次の異世界は崩れ始めた〈神様天国〉の最後の悲鳴によって掻き消された。が凄まじい光が彼らを包み、移動させた。
その後、異世界〈神様天国〉はその長い生涯を閉じた。
**…
ーパタリ…ー
上から何かが落ちて来た。鳥の翼のように舞って落ちて来たそれはある者の手のひらに上手い具合に落ちた。ある者はそれをなんだろう?と見る。それを見て、ある者は何を思い立ったか辺りを見回した。そして、何かを見つけた。落ちて来たそれはいつの間にか消えていた。
そして叫ぶ。驚愕する声色が滲み、そして嬉しそうな声色も滲み出ていた。ある者が見つけたのは、人の足。気絶した、人だった。




