第六十肆陣:武器を取った少女と決意する少年
兄(姉でも可!)が弟(妹)達に囲まれてお昼寝しててそれを誰かが見守ってる絵って可愛くありません?!可愛い過ぎて!!(←唐突)
(机ダンダン!)(ダンダンダンダン…バキ)
ハッ!…すいません、落ち着きました。
「冬!」
「姉貴?!」
ガキンッ!!影が腕であろう部分を変化させて大きな、鎌のような刃物を振り下ろす。東雲は冬を背に庇いつつ武器、刀で防御する。バッと冬が大きく跳躍し、短刀を影の頭上目掛けて突き刺した。影は東雲を弾き、ユラユラ揺れながら後退した。影と2人は睨み合う。先に動いたのは冬だった。冬は影の懐に潜り込むと短刀をその心臓辺りの部分へと振った。振って少々、影が切れたようだが血は出ない。人間のように影はクスリとにやけた。
「?」
「!!冬避けて!!」
冬が次の攻撃を繰り出す時、東雲はあることに気づいた。東雲の叫び声に冬は「え?」となる。思わず本能のままに後転して後退するとさっきまで自分がいた場所に深々と鎌のような刃物が突き刺さっていた。サーっと顔が青くなる。東雲がいなかったら冬はもう此処にいなかったのだ。
「僕の大事な従弟に何してくれんのよ!」
東雲が大股で影に滑るように迫ると刃物を交差させる。東雲の声色と表情が憤怒に包まれているのは誰でも分かった。東雲が幾度も刀を影の刃物に叩きつけるように振る。防ぐしかなかった影はいきなり、ぬるりと東雲の刃をよけ、彼女の背中を狙った。冬が急いで立ち上がり、駆け寄ろうするが時すでに遅し。影の腕は完全に大鎌へと変化し、東雲の左肩から右脇腹までに一線を背後から加えた。痛みながら前に倒れて行く東雲。そこへまた一撃を加えようとする影。血の気が、冬の体から、心臓から引く。
「させるかぁああああ!!!」
冬は足に力を入れ、素早く走り込み、東雲と影の間に体を滑り込ませた。そして再度振り下ろされる大鎌を短刀で防ぐ。背後で東雲が起き上がる音がする。冬は湧き上がる感情のまま短刀を振り切る。影がよろめく。そのまま冬は影を睨みつけると短刀を手首で弄ぶ。と次の瞬間には脇差に変化していた。雄叫びを上げながら東雲の仇を打つかのように脇差を影に幾度も振り回す。しかしそれらは当たるどころか全てかわされていく。
と頭上から東雲の上段斬りが影を襲う。が影はもう片方も大鎌に変化させて2人を防ぐ。バッと影は2人の武器を弾き、回転。2人に傷を与える。東雲が攻撃を負いつつも刀を影の腹に突き刺した。影は人間のように紅い瞳を歪ませると上へ飛び、距離を置く。
「冬、大丈夫?」
「…俺は平気。姉貴は?!」
「僕も大丈夫だからね…」
2人の互いを心配する会話と表情が影にはわずわらしかったらしく、紅い瞳がグニャリと歪んだ。本当に人間臭い。
ピッと大鎌を振り、影は2人に向かって跳躍した。切られた場所を抑えながら上段から繰り出された2つの大鎌を防ぐ冬。キツイ、重い一撃。それを耐える冬。影の頭であろう部分に東雲が回し蹴りを放つが影はそれを伏せてかわし、そのまま冬を攻撃しようとしたが、いない。冬は影の足元におり、その足を刈る。今度は影が倒れる番だった。倒れ行く影に東雲が刀を振り、大鎌を切り落とす。やはり血など出ない。切り落とされた腕は溶けて地面に染み込んだ。
「よっと!」
倒れ行く影の脇腹を横蹴りする冬。影は横に飛んで行き、石畳みの道にゴロゴロと転がった。かと思いきや素早い反応で立ち上がり、ユラユラと地面を滑るように移動。一瞬にして冬の懐まで辿りつくと素早すぎて見えず、驚く冬の首を締めた。
息が苦しい。苦しむ冬。影はそれを愉快そうに嗤う。脇差を影に振ろうとするが力が抜けて出来ない。おや?影はお忘れのようだ。
「僕の…」
「………あね……き」
「僕の家族に触れるな。身の程を知れ!!!」
ブンッと影の体が人間で云う腰の辺りから真っ二つになった。不思議そうに紅い瞳が細められ、自分の背後を見る。そこには大太刀を持ち、怒りに満ち溢れた東雲の姿が。影は冬を地面に落とすと真っ二つになった体で東雲に襲いかかる。が
「遅い」
ーズサッー
襲いかかった影は哀れ、先程よりも粉々に切り刻まれてしまった。紅い瞳の部分がフヨフヨと風に揺れている。ズサッと紅い瞳の部分を冬が腹ばいの状態のまま、脇差で地面に縫い付けるように刺した。
「グァ?…アアアアアア!!」
化け物らしい悲鳴を粉々になった体で叫んで影は粉々で地面に落ち、水のように染み込んだ。それを蔑むように見た後、東雲は起き上がる冬に心配そうに駆け寄った。
「冬、大丈夫?」
「大丈夫!姉貴、ありがとう」
大丈夫とニカッと笑う冬につられて東雲も嬉しそうに笑う。東雲は冬の傷を痛めないように優しく彼を抱きしめると小さく、小声で呟いた。
「………もう、誰も、危険な目には…合わせたくない」
震える小声を、冬の耳は拾ってしまっていた。理由が分かるから何も言わない。しかし、冬も東雲には聞こえないような小声で呟いた。
「…姉貴は居なくならない、絶対」
シリアス展開を遮るようにその後、思い出したように傷が凄まじい勢いで痛み出すのは言うまでもない。
そういえば前回質問?(と言うよりは投げ掛けの問い)しましたね。答え合わせです!
正解は、香と鳴時!まぁ男前とかは人の捉え方にもよると思いますが、今作ではこの2人が男前候補ですね。
あースランプ気味なのに次回作どうしよと考えてる馬鹿が此処におります…




