第六十弐陣:真実と絶望の狭間
プチ…?スランプ状態です…
あああ!誰でも良い!ウチに武器を、刀剣をぉおお!!(机ダァン)
創作の関係上、今、武器で一番のお気に入りは刀剣類です。関係ないですねすいません
「一時の幸せは、一瞬にして絶望と化す」
その‘一時’を壊す声が響いたのは。
全員、その声がする方を見た。そこには若葉の屋敷の方にはなかった古めかしい蔵があった。その屋根の上に4人の青年が立っていた。此処から遠いせいか顔は確認出来ない。誰が喋ったのかも不明だ。
「誰?〈神様天国〉は、管理者である私の許可なしには入れないはず。どうやって侵入した?」
二日酔いから回復した若葉が縁側に出て問う。それに先程、喋っていたらしき青年が言う。
「そんな事、関係ないだろう?そういう運命だ」
「…?運命?」
どういう事だろうか。全員が不安と恐怖、驚きに震える。
「…………‘あの人’」
『?!』
「あの2人が言っていた‘あの人’の手先じゃない?」
響の考えにマスター達は納得する。もし、彼らが‘あの人’の手先なら何故自分達の元にこうも現れる?意味が分からない。“彼”、『災い』、異世界。一体何が?!
「お喋りはほどほどにして…えい」
スッと蔵の屋根から飛び降り、着地する青年4人。そこで見えた、彼らの顔。
「!!お前ら!!!」
「お久しぶり、ですね。愚者」
4人の中には〈大罪楽園〉で出会ったあの2人もいた。そして何より、マスター達を驚かせたのは一人の青年だった。
「…う、そ」
「そっくり…?」
「え?…俺と同じ?」
響と同じ顔をした青年だった。青年は響を見ると親しそうににっこり笑う。がそれには恐怖しか感じられない。
「お前達が知りたいと思っている真実は、目の前にある」
「目の前…?」
「せぇーかいを教えてあげる。教えていいって‘言われて’僕達は来たんだからね…僕達はーーーーーーーーー‘あの人’、“彼”の部下」
『?!』
「“彼”が与えるべき罰を与えよう…さあ、『災い』を始めて!!」
響にそっくりな青年が叫び、腕を振ると地面から人の形をした影が3つ、起き上がると目であろう部分が紅く光り輝いた。そして青年の指示通りに攻撃のために大きく跳躍した。
“彼”の、部下?!と云うことは“彼”は生きていて、『災い』すら、自分が創った異世界の滅亡すら知っている?!なら、何故、異世界の住人を殺そうと?部下を送る必要なんかないのでは?だって放置しておけば勝手に『災い』で滅亡するのに…
それに何故、自分達の前に現れる?何がしたい?何が目的?そして、“彼”ならまだしも通常、人は異世界を移動する手段を唯一以外は持たない。まぁ唯一は〈神様天国〉で移動は意志が関係しているため他の異世界の移動も干渉も出来ない。
どうやって異世界を移動した?“彼”の力かもしくは彼らがもう人ではないから…?
嗚呼、全てはこの闘いを制してからでも遅くはない。
「!!あああああ!!!先に‘渡して’おけば良かった!身余ったか…」
若葉が苦々しげに唇をかみながら庭に躍り出る。と東雲と冬、鳶丸や双子もやってくる。大きく跳躍してやってくる3つの影を子供達が睨みつける。
「…はぁ、こうなったらもうしょうがない」
若葉が右手を横に出すとどこからともなく刀が飛んで来てその手に収まった。他の、双子以外の子供達の手にも同様に収まる。
「管理者である我が名において許可する。全員、生きて彼らに‘真実’を伝えろ」
「「任せて/任せろ」」
「稽古の成果を試せるな?」
「この刃、振るわせて貰います」
「空中戦はお任せあれ〜♪」
驚くマスター達を尻目に若葉が言う。
「これが終わったら、‘真実’を言うよ」
「…嗚呼!」
そして若葉達、子供達は腕であろう部分を刃物に変化させた影と刃を交差させた。
残ったマスター達と青年4人。両者共に相手を睨みつけたまま、動かない。
「まっ、此処で〈イレギュラー〉を始末しちゃうのも悪くないよ、ねぇぇえ?!」
突然、憎悪に満ちた目で響にそっくりな青年がマスターに向かって素早い動きで迫ると武器を振った。マスターは驚くことなく立ち竦んでいる。
「ん?!」
「誰だが知らないけど、マスターに…彼女に手出しはさせない!」
マスターと青年の間に入り込み、響は刀で武器を防ぐと弾く。青年は驚くこともなく、後退すると愉しそうに嗤う。マスターを守るように兄弟達は武器を手に立ち塞がる。
「はは、良いよ…良いよ!そうやって足掻けばいい!運命は変わらない…ねぇ、みっちゃん、さっちゃん、まっちゃん…ちょっとだけ、殺戮いこ?」
そう青年が言うと他の3人も武器を持つ。殺気が、凄まじいほどの殺気がこの空間に広がる。それに物怖じせず、マスターは力強く言い放つ。
「私の愛しい子達を見くびってもらっては困る。お前達、貴重な情報源だ。捕らえる事を最終目的とする!」
『御意』
そして彼らも刃を交差させた。
次からバトルシーンが増えますよぉお!!




