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異世界戦争  作者: Riviy
第陸部隊:真実ノ瞳達
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第五十陸陣:軍服の子供達

うおおおお……ブックマークが増えて、評価されてる…!

ありがとうございます!これを励みに頑張ります!


「………あの」

「ん?なんだい?」

「本当に私とかいだけでいいんですか?」

「いいんだよ。あの子達はきっと喜ぶ」


夜征は青年の答えに首を傾げながら彼を追う。海も後を追った。


夜征と海は青年に連れられて‘〈神様天国ここ〉にまだ残っている住人こどもたち’に会いに来ていた。青年は「その…えーと、イヤリングつけてる君とふわふわの髪の君、借りても良い?あの子達が喜びそうだから」と2人を借り、他の4人を屋敷で待たせた。なんで夜征と海なのかは青年にしか分からない。


青年は少年(海風)と疾風が去った後、「自分の名は若葉わかばだ」と名乗った。


青年、若葉わかばはこげ茶のショートで瞳は深緑色。左目に何重にも包帯を巻いている。服は和服、狩衣で深緑色とクリーム色の糸を使っている。靴は下駄と草履が合わさったものだ。


静かで穏やかな風景が続く道を屋敷から出て歩いてしばらく。目と鼻の先に先程までいた屋敷とはまた違う屋敷が現れた。武家屋敷なのは変わらないが古いと云うよりも真新しいと云う方がしっくりくる屋敷だった。

若葉はその屋敷へと迷いなく歩いて行き、庭の中へ入る。夜征と海は顔を見合わせて、少々混乱したようだったが若葉の後を追って庭の中へ入った。


**…


庭には稽古用の木偶が数体立っており、その内幾つかには切り跡が残っていた。


「へぇー珍しいね」

「ちょっとだけでも賑やかになれば良いよな!」

「そうだね」


庭には若葉と楽しそうに話す少女と少年がいた。あの2人が若葉の言っていた‘あの子達’だろう。


「夜征兄」

「?はい、なんでしょう?」

「あの2人かな?」

「でしょうね」


海も同じ事を思っていたらしく夜征に聞いた。と、少年がこちらに気づき、パァと顔を輝かせ、こちらに走って来た。2人の前で立ち止まると自分よりも背の高い2人を見上げた。


「若葉ーこの2人ー?」

「そうだよ」

「…ふーん。そっか、俺の知り合いに似てる気がしたんだけど気の所為だったんだなぁ〜」


少年は独りでブツブツ呟いていると夜征と海がそんな自分を見て不思議に思っているのを感じたらしくニッと笑って言った。


「俺はふゆ!宜しくなっ!」


少年、ふゆは灰色のショートでエメラルド色の瞳。黒の軍帽をかぶっている。首に雪の結晶を模したネックレスをしている。服は上下共に黒と金色(糸の色)を基調とした軍服で下は長ズボン。黒のネクタイを締めている。右腕の中間辺りに雪の結晶が描かれた腕章をしている。靴は黒のブーツだ。


「俺、両親から‘戦闘職の神だから軍服着ろ’って言われてんだ。なんでだろ?」


冬の素朴な疑問に2人はクスリと笑った。確かに戦闘職だからと言って軍服でなくとも良いと思う。実際に若葉は軍服ではない。

冬の素朴な疑問に少女がこちらに歩み寄りながら答えた。


「‘軍服は完璧で最強の戦闘服である’…そう言ったのは両親の将軍だよ。もう忘れたの、冬」

「あれ?そーだっけ?俺、自分で言うのもなんだけど前しか見ない性格だし」

「アハハ!!面白っ!」


海が面白そうに笑うと冬はご機嫌そうに笑った。少女も楽しそうに笑う。と夜征と海の容姿を頭のてっぺんからつま先まで見た。笑っている海とは違って夜征は笑っていなかったので少々不快に思い、少女に言った。


「あの、なんですか?」

「あっ、ごめんなさい。冬と同じで知り合いに似てる気がしたの。気を悪くしたならごめんなさい」

「謝ってくれたから良いですよ」

「気を悪くしてたんだね、その言い草からすると。まぁ悪いのはこっちだし。気にしないで」


少女は軽く頭を下げて謝罪すると夜征に右手を差し出しながら言った。


「僕は東雲しののめ。会えて光栄」

「それはどうも。私は桜舞 夜征と申します。先程の事は水に流しましょう。宜しくお願いします」

「ふふ、そうだね。宜しく、桜舞さん」


少女、東雲しののめは黒と青紫色の、珍しいツートンカラーの長髪でポニーテールにしている。紫色の瞳。黒の軍帽をかぶっている。服は冬と同じだが黒と朱色(糸の色)を基調とした軍服で下は短いスカート。黒のネクタイを締めている。左腕の中間辺りにシロツメクサが描かれた腕章をしている。靴は黒のロングブーツだ。


夜征は東雲と固い握手を交わす。とその隣では海が冬の頭にポンッと叩いて言った。


「僕は空雅 海。宜しくね」

「海…兄?海兄だね!宜しくっ!」


冬が楽しそうに笑って言った。両者の自己紹介を終えたところで若葉が4人のところにゆっくりと歩み寄って言った。


「4人で少しの間、一緒に居てね。私は屋敷に一度戻らないといけないから。嗚呼、東雲。今夜は君達の家でご馳走にしよう」

「やったー!ごっちそぉーー!!」


冬が嬉しそうに両腕を上げて叫ぶ。若葉の言葉に握手を終えた東雲が「分かった」と笑った。


「微弱ながら私も料理が出来ます。私の弟も出来ますので手伝いはお任せください」

「ホント?!嬉しい!!でも、お客さんはゆっくりしててよ」


夜征がそう提案すると東雲は嬉しそうに微笑んだがお客さんだからと断った。夜征は常識がしっかりしてる子だなと思った。


「じゃあ、私は行くよ。ごゆっくり…何かあったら屋敷においで。私は残りの彼らといるから」


若葉はにっこりと穏やかな笑みを浮かべ、4人に向かって手を振りながら屋敷を後にした。


「んじゃ、どっか行こうぜ!」

「どっかって何処だよー」

「それじゃあ、湖に行こうよ!」

「湖、ですか?」


首を傾げる2人、冬は海、東雲は夜征の手を取って引っ張りながら笑顔で告げる。


「綺麗な湖なんだ!」

「きっと気に入るわ!」

「楽しみ!」

「案内は頼みましたよ」


夜征と海は2人の小さな子供達に連れられて軽い足取りで歩いて行った。

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