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異世界戦争  作者: Riviy
第伍部隊:『神』ト人間ノ大罪ト夢
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第四十漆陣:『神』と人間の真実 Ⅱ

昔…いや、もう大昔かな。僕には尊敬する兄様と姉様がいた。血縁関係など全くなかったけれど、愚かな僕に色々教えてくれた。仲良くしてくれた。嬉しかったよ。

でも、もう終わった事だよね。


僕が尊敬していた兄様と姉様はもういない。人間に罰を与える。そしてためらった自分自身にも。


……………今更、僕に話を振られても困るんですよ


「その呼び名、やめてくれません?リン兄様、レン姉様」


その発言に僕の周りにいるみんなが驚いて息を飲んだのがイヤでも空気で分かった。

わかる、分かってる。蘭丸さんは僕の事、裏切り者って怒ってるんだよね。蘭丸さん、言わないけど『神』の事、嫌ってたから。でも可笑しいな…えっと…ミカさん、だっけ?その人達からは何も感じられない。変だなー


「助けを求めに人間の元に行って何がしたかったの?」

「助け?どういう事?ヤッバイ頭こんがらがって来た!!」


海さんが頭を抱えて叫ぶ。今、説明させていただきます。


「…僕は自分自身が許せなかったんです。異端…兄弟であろう『神』を殺されて。でもある人が言っていたんです、‘復讐をおこなっても幸せにはなれない’と。だから僕は、復讐をする事を辞めた…でも、僕は兄様達が許せませんっ!!」


**…


そう叫んだ鈴蘭の瞳が金色に輝く。それを少年と少女は冷たい眼差しで見つめる。

鈴蘭は敵なのかはたまた味方なのか?『神』であるのに…


「兄様達は異端の『神』を自ら殺した!!罰を与えるのをためらったと言って、本当は嘘なんでしょう?!」

「は…?!」


蘭丸の驚く声が異様に大きく響く。


「人間に殺された『神』もいた。でも異端の『神』、大半を殺したのは正規のかみである兄様達だ!だから僕は人間の元へ行ったんです!身内を殺すような人達よりも人間の方がよっぽど信頼できるんでね!!!」


鈴蘭の言葉に少年と少女の顔が一瞬、歪んだがニヤリとまた冷たく嗤った。それが鈴蘭の言葉を肯定するには十分だった。


「………アメね、『神』様ってなんでアメ達を消すのかなってずっと思ってたんだ」


今まで黙っていた天が唐突に呟いた。全員の視線が小さな少女に向けられる。天は冷たい眼差しを向ける少年と少女に一切臆せず、言葉を紡ぐ。


「これでハッキリした。アメ、鈴兄の事、信じるよ。アメはお友達を殺すような人達よりも助けようとしてくれた鈴兄を信じる」


天がそう強く告げる。それに鈴蘭は少し泣きそうになった。小さい子までもが意味を理解 (していないかもしれないが)し、覚悟を決めているのだ。


「俺も今までの経験上、『神』よりだったら俺達を信頼してくれた鈴蘭の方を信じるぜ。今までよく頑張ったな」


鳴時が鈴蘭に近寄り、頭を撫でる。その手は優しい。自分は助けを求めてもいいのか。一応『神』だから、〈レイドクリーチャー〉を放つ同類だから殺されると思っていた。でも、


「……求めてもいいですか……僕達『神』の所業を止めて…助けてください!!!」


鈴蘭が叫ぶ。

『神』を止めてください。

その願いを『しょうねんとしょうじょ』は冷たくあしらうように鼻で嗤う。なんでそんな願いを。振り払われるだけなのに…


「私達は引き受けるよ。なぁお前達」


マスターが武器片手にそう告げながら兄弟達に顔を向ける。と彼らは強く頷く。


「任せて」

「お手伝いさせていただきます」

「闘いならお任せ」

「行くよー♪」

「やってやるぜ!」

「………嗚呼!」


その言葉に鈴蘭はまた泣きそうになる。こんなに、ただ少しだけ一緒にいた彼らが心強い。蘭丸が右手の刀を空中に浮かぶ少年と少女に向ける。その瞳に何が宿っているのか鈴蘭の高さからではわからない。


「オレはな、両親を『神』に殺された。唯一の肉親を失わないように努力した。オレにとっては『神』は憎しみの象徴だ、全て殺したいくらいだ…鈴蘭はオレ達の仲間つれだ。その仲間つれが助けを求めてんだ。オレは心のままに従う」

「蘭丸さんっっ…」


嬉しかった。疑って、怒っていそうな蘭丸がそう言ってくれて。鈴蘭は金色の瞳をかつて慕った『神』の2人に向ける。ようやっと少年と少女が目を見開いた。嘘だ、とも言うように。


「調子乗んなよ!!」

「そうだよ!罰を受けるくせにぃい!!」

「オレ達は正しいと思う方につくし、正しいと思う道へ進む。人間を狩る『神』よ、今こそその報いを受けよっ!」


蘭丸が力強く叫ぶ。もう、迷わない。嘘でも構わない、それを真実と受け取ろう。目の前の道をひたすら突き進むのみ!


蘭丸しゅくんの望みなら、俺は力を貸す』

「アメだって頑張るよ!『神』様の好きにはさせないもんっ!」

「もう殺させはしねぇよ…罰だろうがなんだろうが関係ねぇ、倒す」

「ありがとうございます。僕も、頼んだ側として頑張ります!」


そういう彼らに少年と少女は苦々し気に顔を歪ませると〈レイドクリーチャー〉に指示を出す。


「『神』を殺した人間に、裏切り者に罰を!!」

「理想郷のために!!」

「「殺せ!!」」


その言葉と共に今までこうべを垂れていた気持ち悪いほどの〈レイドクリーチャー〉が敵を倒そうと動き出した。


「この異世界せかいを元の姿へ」


次から戦闘です。

今更ですが妖編(第壱部隊の事です)で名前変更したキャラの名前、叫ばせてください。

はせちゃん!やっちゃん!変更してごめんよぉお!!…はい、お騒がせしました…考えてみてください、変更した2人の名前。多分、すぐ分かるかと…

長文失礼しました!

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