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異世界戦争  作者: Riviy
第参部隊:反乱ト政府ノ作戦
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第二十肆陣:化物との戦闘


ーそして時間は巻き戻る。


真っ暗闇の中、四季は異様な姿を持つ化物に大鎌を振り回し、斬り裂いた。化物が雄叫びを上げ、切られた片腕をかばう。そこに四季は大きく跳躍し、頭上から大鎌の切っ先を化物の脳天目掛けて振り下ろした。倒れる化物から飛び降り、次の獲物を探す。


「あら?貴方は…」


その声に四季は振り返った。そこにいたのは自分達を隔離すると言っていた少女だった。手には弓矢が握られている。四季は顔をしかめ、不機嫌そうに言った。


「何」

「いいえなんでもないわ…逃げ出して来てしまったようね。それでも化物を倒すのは何故?」

「……オレ達の勝手!」


四季がそう言い放つと少女は意外だったのかクスクスと笑った。そして四季に手を差し出した。その手に四季が警戒していると少女はニッコリと笑って言った。


「改めまして、私は反乱軍の独立部隊・滅竜めつりゅうのメンバー、アリネよ。宜しくね救世主様」


少女、アリネは茶色の長髪をおさげにしている。瞳は黒。左耳にスミレのイヤリングをしている。薄い黄土色の半袖Tシャツにこげ茶のベストを羽織り、左腕の中間辺りに赤いバンダナを巻いている。下は黒目の茶色のショートパンツ。靴は茶色のブーツ。両腕の肘の辺りまで包帯を厚く巻き、背中には矢がたくさん入った筒状の入れ物を背負っている。


四季は戸惑いながらも彼女の手を取った。そして自分の方に引っ張ると彼女を抱えて後方に跳躍しながら前方の化物に大鎌を振った。


「ありがとう」

「いいけど!」


アリネが四季から降ろされ、礼を言うと四季は仕方なさそうに笑う。


「オレは四季。宜しく!」

「宜しく」


そして2人は背を合わせて化物に攻撃を仕掛けた。アリネは弓矢で化物の急所を的確に当て倒し。四季は大鎌を振り回しながら敵を斬り裂いて倒して行った。


**…


「あれ?隔離されてたはずの人だ!」


その明るい声に夜征は持っていた脇差と刀で前方の化物を倒した後、振り返った。そこにいたのは自分達を発見したと云う明るい方の少女だった。


「逃げ出して来たの?!」

「そうですよ」


そう聞きながら夜征の元へやって来る少女に彼はそう答えた。少女は「すっごーい!」と笑う。


「強いんだー怪我してないし」

「まぁ、君に助けられた時は緊急を要しましたからね」


少女はその言葉にショボーンと云う効果音が聞こえそうな感じで眉を下げ、悲しそうに言う。


「ごめんね。あたし達の都合なのに…助けに行きたかったのに…」

「大丈夫ですよ。今もう半分が行っていますから」


夜征が優しい笑みで優しい声色で言うと少女は今度は顔に満面の笑みを咲かせる。


「良かった!あ、あたし、ナリール!反乱軍の独立部隊・滅竜のメンバー!」

「私は夜征。桜舞 夜征と申します」

「これで仲直りね!」


少女が笑顔で夜征に手を差し出す。それを夜征が握るとギュッと握り返された。ニッコリと笑う少女に夜征も微笑む。

少女、ナリールは緑色のロングヘアーで前髪がパッツンだ。瞳は黄緑。黄色のプルオーバーと言う服を着、丸い形がおへその所に来ている特徴的なベルトをし、オレンジ色のショートパンツ。ベルトには何重にも連なったビーズのチェーンをつけている。靴は黄色めの膝下まであるブーツ。その手には大剣がしっかりと握られている。


と突然、夜征は握手の最中のナリールの手を引っ張り、自身の背中に隠す。そして前方からやって来た刃物に刀と脇差を使って防ぐ。押し合いにナリールが頭上へ跳躍し、大剣を化物の頭上に突き刺した。化物は悲鳴と口元から血を流して倒れた。ナリールは化物が倒れたのを見て夜征に向かって「ブイ!」とピースを決めた。それに夜征がクスリと笑い、他の化物に向かって駆け出した。ナリールもそれに従い、駆け出そうとした。


「あ!どーしよ!?カル達にこの事伝えないと!!」


と慌てたように叫んだが化物が襲って来たので大剣で薙ぎ払った。


**…


【敵が増えて来た!気をつけろ!】


疾風は聞こえて来たその内容を耳にしながら目の前の敵を蹴り倒した。目の前の敵はまだ倒れないらしく、ゆらりと立ち上がった。疾風は足に力をこめ、跳躍すると敵の大きな顔面目掛けて蹴った。化物は後ろに倒れ込み、倒れた。


「りょーかい、そっちもな」


その声に疾風が化物の顔面から足をよけて振り返った。倒れた化物の足元に耳元をおさえて少々俯き加減で何かを喋っている青年がいた。その手には長剣が握られており、近くに来た化物を見ずに倒して行く。それに疾風は目を見開いて驚いた。青年が疾風に気づいた。青年は疾風にこっちへ来いと手招きする。疾風は戸惑いながらも化物の上から降り、青年に近寄る。と突然、疾風は青年の懐へ迫る。青年が驚いたように目を見開き、長剣を構えた。


「動かないで」

「?!」


疾風がそのまま青年の脇を通り過ぎ、青年を攻撃しようと変異した爪を振りかぶっていた化物に向かって右手の爪を伸ばして攻撃した。爪の攻撃で後退した化物に横蹴りを加え、吹っ飛ばす。それを見た青年が驚愕した後、「ハハ…」と空元気に笑った。疾風が青年を振り返り、言う。


「大丈夫?」

「あ、嗚呼。助かった」

「そう」

「…俺は反乱軍のもんだ。お前は?」

「んー君達の敵ではないよ」

「ふーん…そうか。俺はデイン。独立部隊・滅竜のメンバーだ。宜しく…まぁもし敵だと確実に判断したら殺すけどな」

「宜しく」


青年がニヤリと嗤う。それに疾風も嗤う。両者が嗤う光景は敵にしてみれば恐ろしいことこの上ない。

青年、デインは深い蒼色のショートで青い瞳だ。右耳にスミレのイヤリングをしている。紺色の学ランを着、黒のカーゴパンツ。靴は茶の短いブーツでズボンの下だ。

デインは疾風に握手を求めた。それに疾風は爪の伸びていない片手を出し、2人は握手をかわす…と思ったが相手の背後に迫っていた化物を同時に打ち倒した。それにデインが笑い、小さく呟いた。


「〈NGRLIネグリィ〉…か」



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