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異世界戦争  作者: Riviy
第弐部隊:戦争ノ灯火
13/126

第拾壱陣:地上軍・魔天


ーババババッッー


海は敵のど真ん中に着地するとマシンガンを乱射した。敵は武器を振り上げながらも血を噴き出して倒れて行く。背後に気配を感じた海は振り返りざまに片手の銃を自分に向かって変化した片腕を振り上げていた敵の脳天目掛けて撃った。バンッ!と云う音と共に敵は倒れる。その敵の後ろにまた敵が。仲間を盾にしたらしい。驚く海に向かって敵は剣を振り下ろした。


「……あ"あ"あ"あ"あ"!!」

「うるさっ!」


がその敵は首から出て来た血に驚き、悲鳴を上げた。そしてズバッと敵の首は鋭い刃で切り裂かれ、倒れた。倒れた敵の後ろには大鎌を持った四季が不機嫌そうに立っていた。


「四季、サンキュー」

「いいよ」

「死ねぇぇえええええ!!」

「「?!」」


と今度は頭上から敵が槍らしき物を突き刺しながら迫る。2人は上を気にすることなく、集まり出した敵を蹴散らす。それに頭上から来た敵は違和感を持つが次の瞬間には掻き消えた。左眼丸が2人の頭上の空中にお札を置くとそこを中心にして2人を赤紫色の薄い膜が包む。そこに足を乗せ、左眼丸は槍らしき物を持った敵に向かって膜を蹴った。左眼丸と敵は一回、二回と空中で刃物を合わせる。が左眼丸が敵の腹を足で蹴り落とした。敵はドガンッ!と土煙を上げながら地面に叩きつけられた。左眼丸は包まれていた膜が消えた2人の元に着地し、彼らは背中を合わせる。


「もういっちょ、行くよ!」

「任せなっ!」

「…………嗚呼」


それぞれの武器を構え、三兄弟を囲み出した敵に向かって跳躍した。四季は大鎌を振り回し、敵を切り刻み。海はマシンガンと銃を駆使し、敵の急所に銃弾を撃ち込み。左眼丸はお札を投げながら、薙刀を振り回し敵を薙ぎ払う。敵の攻撃を華麗にかわしながら、三兄弟は敵を減らして行った。


夜征は敵に向かって右手を振り下ろした。すると一斉に背後に控えていた武器が敵に向かって攻撃し始めた。それらは全て敵の急所を貫き、倒して行く。それでもかろうじて武器で弾いたりして刃物が当たらなかった敵も多くいた。その敵が一切武器がなくなった(ように見える)夜征に向かって跳躍する。が夜征は薄っすらと嗤っていた。


「疾風、頼みましたよ」

「了解」


跳躍する敵を青い瞳が捉える。白虎となった疾風が大きく跳躍し、唖然としている敵を一気にその鋭い爪と力強い一撃で地面に叩きつけた。そして粒子を纏い、元の少年の姿に戻ると残っていた敵に向かってニヤリと笑いかけると横蹴りを放ち、壁に打ち付けた。疾風が地面に着地する。そこを狙って別の敵がやってくる。着地体制ですぐに攻撃出来ないと踏んだ数人の敵が疾風に向かって刃物を振り下ろす。


「隙あり!」

「…隙ありは、そちらです」

「?!」


夜征が敵の背後に突然現れ、その手に持つ大太刀と大剣を振り、敵を吹っ飛ばしたり、真っ二つにして倒す。それでもかろうじて残る敵には疾風が体制を低くして敵の足を刈り、倒れさせる。夜征が疾風に向かって短刀を投げる。それを見ずに受け取ると疾風は倒れた敵にトドメを刺す。ピッと短刀についた血を払い、疾風は立ち上がる。夜征はガンッ!と大太刀と大剣を地面に突き刺すと右手を横に出す。そこに桜が纏い、何かを形作る。それは槍であった。と地面に突き刺した大太刀と大剣が桜に包まれて消えた。疾風の手にあった短刀も桜に包まれて消える。2人は並んで立つと構える。


「夜征兄、準備は?」

「良いですよ、疾風。では、行きましょう」

「了解」


2人は敵に向かって跳躍した。夜征は手元の武器を次々に変えて行き、敵を翻弄しながら倒す。疾風は白虎になったり少年の姿になったりと、素早い動きで敵を倒して行った。


ガキンッ!と響の刀と敵の刃物が交差する。力の押し合いをしていると背後から敵が現れた。それに響は「やれやれ…」とクスリと笑うと敵の刃物を弾き、振り返りざまに背後の敵を倒し、回転の勢いをそのままに先程まで相手をしていた敵も倒す。と再び背後でドゴッと云う鈍い音がした。そちらを振り返るとマスターが敵の顔面を踏みつけていた。飛び蹴りをしたらしい。マスターが足をどけ、響の方を振り返り、こちらに向かって歩み寄る。響もゆっくりと歩み寄る。


「響」

「分かってるよ」


2人が途端に反対側の敵に向かって駆け出す。響がマスターに向けて刀を投げ渡すとマスターはそれを受け取り、敵の足元に滑り込むと刀で敵の足元を切り、転倒させながらトドメを刺す。響は目の前の敵に向かって横蹴りなどを放ち、敵を倒して行く。2人は後退し、マスターは響に刀を返す。


「マスターはやっぱり、強いね」

「はは。何を言っているんだい?私よりもお前達の方が何倍も強いさ」

「…褒めるのが上手いこと」

「響もな」


2人は場に合わない笑みを浮かべると集まり出した敵に向かって地面を蹴った。マスターは蹴りを中心に敵に攻撃し、倒す。響は刀を使い、着実に敵を倒して行った。


**…


どのくらい経っただろうか?地上軍・魔天まぞらと闘い始めて。

敵は着実に減っている。減っているのに召喚魔法を使って敵を増やしてくるのだ。召喚魔法を使う敵を先に片付けたはいい。が残ったのがリーダーらしき魔族とその右腕、左腕らしき2人の魔族。3人ともさすがとも云うべきに強く、接戦を繰り広げていた。海が背後からマシンガンと銃で援護し、左眼丸も背後から援護や回復をする。敵3人にそれぞれ、響、夜征、四季が付いて対戦し、対戦の隙をついてマスターと疾風が攻撃していた。

両者共に一度後退し、呼吸を整えていた。そして、相手に向かって最後の一撃にしようと足を踏み出した。


「なんや、ワシらも混ぜてけれ〜」


そんな間の抜けた声が響き、両者は足を止め、声の主を探した。


「早いのですが。ナイトメア様が追いつかないのですが」

「自分、やっぱ変な語尾やなぁ」

「貴方にだけは言われたくないのですが」


また別の声と共に先程の声がする。先程の声の言う通り、別の声は変な語尾だ。声のした方向は瓦礫が山積みになった、マスター達が廃墟ビルに入って来た入り口だった。そこにいたのは目元に包帯を巻きつけた青年と、青年よりも少し背の低く両耳が翼になっている少年、そして中性的な顔立ちをした長髪の女性のような男性のような人だった。その3人を見た途端、敵3人が驚いたように目を見開くと憎しみと憤怒が宿った瞳を向けた。


「貴様ら…!!」

「おや、地上軍・魔天の皆さんなのですが。他の皆さんは倒されたのですが?」

「弱っちぃなぁ」

「んだとっ?!偽善者野郎共がっ!!」

「…何が起きてる?」


目の前で展開される何やらよく分からない争いにマスター達は混乱した。


「ちょうどいい!あいつらの仇だ!地下軍の奴らをぶっ殺せ!」


敵3人がマスター達ではなく、突然現れた地下軍と呼んだらしき3人に向かって大きく跳躍した。それに突然現れた3人も手に武器を持って跳躍した。


「手加減無しだ」

「「御意」」


**…


バタ…倒れたのは敵3人だった。突然現れた3人はマスター達に視線を向けた。マスター達は警戒して武器を構えた。


「油断するな」


マスターが小さい声で言う。それに彼らが小さく頷く。突然現れた3人は武器を構えたまま、少しずつこちらに近寄り、数メートル手前で止まった。


「誰だ?」

「そちらこそ誰なのですが?地上軍・魔天の小隊を一つ潰してしまうほど強いのですが…貴方達は見たことがありませんのですが」

「どっから来たん?見かけへん顔だらけやなぁ〜」


青年と少年がマスター達の顔を覗き込む。それに三兄弟が睨みつけ、白虎になっていた疾風が「グルル…」と唸る。それに青年が「怖いのぉ」と見えないのに怖がったふりをする。

と長髪の人が武器をしまい、ピシッと背筋を伸ばした。それにつられて2人も武器をしまい、背筋を伸ばす。そして、今まで口を開かなかった長髪の人が口を開いた。

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