東の大陸エルア
船に乗り何日、何時間たったのだろうか。嵐の中を進んだ船は、危険にさらされながらも何とか目的としていた東の大陸へとただり着いた。
東の大陸の名はエルア。六つの王国と地方があり、山にはいくつかの数少ない先住民族たちが住んでいる。割と平和な大陸である。他に、北、西、南の大陸がありその中でも2番目にでかい大陸だ。
運がいいことにエルア大陸の天気は快晴であった。
彼女は急いで、着ていたフード付の服を脱ぎ、背負っていた鞄から地図を取り出した。
「はぁーやっと着いた。えっと最初に向かう場所は、、、ラーガ地方ね。」
そう呟くと彼女は、半日間睡眠も取らずに嵐の中を渡って来たと言う疲れをもろともせず、急いで走り出していった。
走り出してどれくらいの時間が経っただろう。いくら進んでもあたり一面木ばかり。道に迷ったのだろうか、夕日が少しずつ沈むにつれて彼女の額からは冷や汗が垂れ始めていた。
「道に迷ったのかしら?地図通りに進んできたはずなのにおかしいわ。」
その時、昨日までの嵐のせいで多くの水を吸っていた土が一気に崩れ、土砂崩れを起こした。
「きゃぁーーー。」
彼女は巻き込まれてしまった。土砂に埋まってしまった彼女の意識は朦朧としゆっくりと目を閉じた。