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歯車
豪雨は三日も続いていた。川は決壊し、土砂崩れを起こしている場所も多くあった。天気はよくなるどころか、人々の恐怖心を煽るかのように、ますます酷くなっていた。
そんな天気の中、今にも土砂崩れを起こしそうな山道を一人の女の子が息を切らしながら走っていた。
「ハァ、、、ハァ、、、こ、、この情報(記憶)をみんなに伝えなければ次こそは世界が終わる。」
神が見方をしたのか、何の被害も受けないで突き進む事ができた。
そして彼女は目的としていた乗船所に着くと、嵐の中で乗るには自殺行為と言えるような小さな木の船に飛び乗り、この島を後にした。
「待っていて。12人の勇者たち。」