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姫のため息
プロローグ
死んで楽になりたい・・・。
それは死ねる人間の逃げ道。
じゃぁ、死ねない人間はどうやって逃げればいいの?
生きていることが罪・・・それが私。
特別な血?・・・これは呪われた血だ。
生きたい?もっと生きたいの?
「じゃぁ、私の血を一滴だけあげる」
死にたい、死なせてくれって?
「ダメよ、あなたの罪はまだ償えてない・・・。
いや、生きて続けてその罪の重さに苦しめばいいんだ。
私の血を三滴あげる」
人は私のことを魔女と崇める、でも私は魔女なんて大層なものじゃないただの人間。
でも、ある人は私の血のことをこう呼ぶ。
「プラチナブラッド」