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9 生命光

 君の白い体が、白いベッドの上に横たわる。このあまりにも静かな、ひとつの家での生活、それは暖かくて、同時にこれ以上ない不安を抱えた生活だ。

 今、開け放した窓から、光が降り注ぐように入ってきている。そのなかでゆっくりと浮かぶ小さな埃の粒をじっと見つめて、これまで出会ってきた命を思い返してみると、そのなかで君の命が、まるで目の前にあるかのように息づいて、僕に語りかけてくる。そのどれもに、ありがとうとごめんなさいがあり、今の君に繋がっているのだ。

 今度こそ、僕は君を見失うかもしれない。こんなことを言っても君には分からないだろう。だけれど僕の抱擁のなかにあるひとつひとつの愛情を受け止めてくれれば、何も言葉はいらないはずだ。今の僕ならば、まだ分かる。生命の光は、結局のところひとつに繋がっているのだということを。だからこその業であり、だからこその愛情であるのだと。

 君の体に触れる。僕等の体を包み込むように光が滲み、ひとつにしてくれる。




















 愛しているよ。

















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