外伝・その五十五(超巨大製薬経済無双編):天竺国営大黄の欧州電撃市場投入令と、胃腸の自由を人質に取られた王侯貴族をハメ殺す織田東インド商会の製薬完全独占
世界初の水力発電によって夜の暗黒と油の搾取を完全にハメ殺し、大奥での怒濤の濡れた手拭い千枚干しをも生き抜いた正一位・太政大臣たる織田信長。安土城の総大総督府の玉座に座る覇王の視線は、初春の柔らかな陽光が城下を暖かく包み込むなか、世界の医療、製薬、そして健康管理の歴史を五百年先んじて完全白化(ホワイト化)する、次なる未曾有の超巨大医療経済無双へと向けられていた。
元平の御世、天竺や清国(中国大陸)の広大なる薬草栽培地の先回り国営化を完遂していた新政庁は、すでに地球規模の最高級生薬の主導権を盤上で完璧に掌握していた。信長は脳内の二一世紀の生薬学、植物医療知識、および臨床薬理学の知識を完全同期。当時、肉食中心の極めて不衛生な食生活によって、深刻な便秘や激しい腹痛、それに伴う毒素の停滞(ブラック環境)に喘いでいた欧州の特権階級を救済しつつ盤上でハメ殺すため、現地で効率的に計画栽培された至高の漢方ーー『国営大黄』の大量確保と精製に十割完全に成功したのである。
信長はこの至高にして圧倒的な「胃腸の救世主」を用い、一分の狂いも無い精度で欧州の医薬品市場を戦う前に経済的に完全にハメ殺す、至高の製薬大計略を発動した。
「ーー信長様! 織田東インド商会の欧州総局(ロンドン・マルタ島拠点)より、一分の狂いも無い確実なる電信が入電! 我が国営薬草園から新型発動機船(重油動力船)で直送された、極上の精製大黄粉末が欧州市場へと十割完全に同期(上陸)。そのあまりの即効性と、他国の数十の一という安価な適正価格の前に、南蛮の不当な薬種利権が戦う前に経済的に盤上で完璧に詰まされ、欧州の王侯貴族や胃腸の激痛に悶える富豪たちが、泡を吹いて平伏しているとのことです」
内政副総裁の直虎が、欧州から逆流し始めた天文学的な純金貨の一文の狂いも無い交易帳簿を抱え、興奮のあまり大粒の涙を流して報告した。
信長は不敵な笑みを浮かべ、総大総督の直衣を翻して世界地図の前に立った。
「うむ、直虎よ。本来の歴史であれば、南蛮の欲深き覇権国どもが、不衛生な瀉血や怪しげな祈祷などのブラックな医療で民を苦しめ、高価な生薬を独占して私腹を肥やすはずであった。だが、我が新政庁が先回りして現地の民を笑顔の固定給で強制雇用し、二一世紀の成分管理で量産した『完全白化の至高の大黄』を市場に投げ込んだことで、欧州の旧式な医療概念は戦う前に根底から完全にハメ殺されたのだ」
欧州の王侯貴族たちの間で、織田東インド商会がもたらした国営大黄は、またたく間に「神仏の快通粉」として狂気的な大流行を巻き起こしていた。ひとたびその精製粉末を湯に溶かして服用すれば、数日間にわたって腹を悩ませていた過酷な宿便(ブラック環境)など戦う前に一瞬で消滅し、一分の狂いも無い完璧な爽快感と圧倒的な健康体に脳内が百パーセント支配され、これまでの怪しげな南蛮の医療など戦う前に児戯に等しいと、誰もが織田の製薬の虜となったのである。
「な、何ということだ……! この大黄の劇的な効き目、そして腹の痛みが一瞬で消え去る奇跡は一体何なのだ!? 一粒の狂いも無い完璧な成分管理、そしてこれが現地民の搾取や涙のない優良な環境(週休二日制)で育てられたという奇跡……! 欧州の全財産(純金貨)を差し出してでも、織田の大黄を請い願うしかない! もはや織田の薬を絶たれれば、我が王家は腹痛の前に戦う前に滅びる! 織田東インド商会、マジ神仏……!」
南蛮の王たちが涙を流して織田の契約書(国営大黄・世界独占流通ならびに製薬覇権条項)に平伏するなか、織田の圧倒的な「未来技術・適正価格・ホワイト雇用」の流通の前に、欧州の医療主導権および財政主導権は、戦う前に一杯の美味なる快通湯の前に完璧にハメ殺されるのだった。
ーーその頃、地球規模の巨大な胃腸経済無双を完璧に詰ませ、世界の王たちから「医療の神仏」と唱念されていた最高権力者、織田信長は、安土城の総大総督府の裏手にて、再び別の意味での滝のような冷や汗を流していた。
世界の健康環境の完全白化という偉大なる計略を初春の爽やかな無双で成し遂げた信長であったが、夜の大奥に足を踏入れた瞬間、帰蝶、直虎、英国王女、そして甲斐姫らが、冬の間に溜まりに溜まった大量の衣服や寝具を前に、一分の狂いも無い完璧な温もり包囲網を敷いて待ち構えていたのである。
「信長様、お帰りなさいませ。天竺国営大黄による未来の欧州胃腸ハメ手、誠に見事な計略にございました。さあ、今夜は大奥一同、初春の猛烈な強風(春一番)を利用してすべての洗い物を乾かす『初春の国営春一番・安土大洗濯大会』の成果を執筆(開催)いたしますが……労働者にございます我らの有給休暇および春の安息の規律に基づき、十割温かい長椅子の上から動かなくなった我らのための、大量の洗濯物の一分の狂いも無い『強風による飛ばされ防止のからくり固定管理』、ならびに深夜のすべての洗濯物の手動取り込みと畳み、交代制職務の深夜番は信長様、あなた様に十割完全に割り振られておりますよ?」
帰蝶が最高の笑顔で、大奥の広大な庭園を埋め尽くすように強風に煽られて激しくなびく数千枚の白絹の布団や衣服と、一分の狂いも無い手動での紐縛り固定指示書を信長に手渡した。
「ま、待て……! 余は今、純白の大黄粉末で欧州の王たちを胃腸の根元から完璧にハメ殺し、南蛮の富を戦う前に完璧にハメ殺してきたばかりなのだぞ……!? なぜ戻ってきた瞬間から、長椅子から一歩も動かぬお前たちのために、一人で真夜中に赤子をあやし、猛烈な大風が吹き荒れる暗闇の中で、飛ばされそうになる数千枚の布団を四つん尋(つん這い)になって紐で一人で縛り上げ、深夜にすべてを一人で回収して畳むという過酷な単独職務に奔走せねばならぬのだ!」
信長の悲痛な叫びに対し、十五歳に成長した甲斐姫が、真っ白に洗い上がった白絹布団に包まりながら笑顔の先回り牽制を仕掛けてきた。
「太政大臣たるもの、欧州の大黄利潤を精査する前に、まずは身内の初春の一分の狂いも無い家事環境を一から完璧に白化(ホワイト化)していただかねば困ります。さあ、一枚の飛ばされも許されぬ大風の中の激走、お励みください!」
英国王女も「センタク、マジ神仏! ノブナガ様、お布団畳みよろしく!」と、お茶を飲みながら完璧な笑顔を見せている。
「世界をハメ殺すより、深夜に一人で強風に煽られる数千枚の布団を畳む方が十割むずかしいわ! というか、この強風の冷たさで余の再生したばかりの限界胃壁がストレスと初春の激務で本当に戦う前に跡形もなく崩壊しちゃうよーー! 誰か、余の胃薬……ではなく余の作った最高の大黄(※健胃作用としての表現)を即時電信の速度で持ってきてぇーー!!」
昼間は冷徹に地球規模の医療流通を統治する総大総督でありながら、夜は大奥の完璧なる春の規律の前に白目を剥き、嬉しさと緊張の冷や汗で衣服をピカピカに畳み上げる覇王信長。だが、ぐっすりと眠る子どもたちの愛らしい寝顔と、至高の白絹衣服を楽しそうに振り返る妻たちの笑顔を見つめ、胃壁の激痛を堪えながらも、心の底から幸福なる微笑を浮かべるのであった。
(外伝・その五十五・超巨大製薬経済無双編・完)




