5 意外といける
戦闘現場からそそくさと退散したぞ。
「そういえば、さっき狩ったコヨーテが残ってたな」
さっきコヨーテを倒したところへ。
「あったあった」
コヨーテを回収。盗まれてなかったし良かった。
これ、なんかそのまま食べるのは味気ない気がする。
あ、火魔法とかであぶって食べれば香ばしくなるんじゃないか?ステータス見てみよう。
“ステータス”
{種族} 天狐
Lv 24
HP 70/70
MP 17/47
“スキル”
{固有スキル}
覇気Ⅰ
{通常スキル}
解析 解読 自動解説 神託
“技、魔法攻撃”
風魔法 雷魔法 火魔法 水魔法 神の雷
おぉ、すごいレベル上がってるな。スライムじゃないからか。
待てよ、さっき魔法使ったからMP減ってるじゃん。これ火魔法出せない?
試しにやってみる。
『MPが足りないため、この技を発動することができません』
やっぱりか。で、MPを回復するためにはどうすれば良いんだ?
『回復ポーションを使うか、食事と休息を取ることで回復します。』
おい、今から食事するところなんだけど。
回復ポーションとか持ってないし、炙れないのかぁ。期待してたんだけど。
ということはこの肉を生で食うことが確定したと。
まぁ俺的には大丈夫だと思うんだけど、もし肉の中に細菌とかあったら怖いな。
とりあえずそのまま齧り付くか。いざ食べようとするとめっちゃ抵抗感あるんだけど。
ええい、目を瞑っていただきます。ガブリ
「おぉ、意外といけるじゃん」
生臭さは感じられるが、自分が魔物になったからか思っていた100倍は美味しい。
でもこれ炙ったらもっと美味しいと思うんだよな。
そんなことを思いながら1匹ひたすら肉を食べた。
◆◆◆
いやー、お腹いっぱいだね。
流石の天狐とはいえ丸々1匹は流石に多いわな。満足満足
今日の行動はここら辺にして、休みながら明日の計画を立てよう。
うーん、とりあえず看板に書いてあった“ブレイゼル”って所に向かってみるか。
そこに行けば何か人間の情報が掴めるかも。しかも建物も見られるかもだしね。でも“あと3日”って書いてあったしな。
でも人間の足で3日ってことは俺はもっと早いみたいな感じか?
この体にも慣れてきて、走るくらいだったらできそうだしな。よし、明日はブレイゼルに向かうか。
ふぁ〜あ、眠くなってきたな。Zzz...
◆◆◆
おはよー、って誰もいないか。
そうだ、MPが回復してるか確認しよう。
“ステータス”
{種族} 天狐
Lv 24
HP 70/70
MP 47/47
“スキル”
{固有スキル}
覇気Ⅰ
{通常スキル}
解析 解読 自動解説 神託
“技、魔法攻撃”
風魔法 雷魔法 火魔法 水魔法 神の雷
よっしゃ、MP回復してる。
昨日の生肉は正直グロかったからな。炙ったら軽減されるだろう。
転生3日目かぁ、もうこの生活にも慣れてきたな。神様の思う壺だけど。
〔呼んだ?〕
うぉっ、びっくりした。急に話しかけてくるからびっくりしたんだけど。
〔びっくりさせないでくださいよ。それに、なんで言ってないのに分かるんですか〕
〔それはまぁ、神の能力じゃよ〕
えぇ、なんだよ神の能力って。心読まれるとか怖すぎるだろ。
まぁ、それはそれとして今日はブレイゼルに向かおう。でも人と会うのは避けたいな。街道沿いの森を抜けていこう。
おぉ、すげーな。木々が一瞬で過ぎ去って行くわ。
これまでは早歩きくらいしかやってなかったのだが、いざ走ってみるとものすごいスピードが出る。
木にぶつかるかと思ったら、それは野生の能力なのか合間を縫って行ける。
おぉーっと、今何か看板のようなものが見えた気がするんだが。Uターンします。
やっぱりあった。ここは“解読”で...
『ブレイゼルまであと1日 ミスティア王国』
マジか。まだ30分くらいしか経っていない気がするんだが。もう残り1日の所まで来ちゃったよ。
っていうかこれも狐になったおかげなのか目も滅茶苦茶良くなった気がするな。
人間の俺なら絶対素通りするわ。
となると、単純計算で残り15分で着くのか。
そういえば朝ごはんがまだだったな。ちょっと狩ってくるか。
よしっ、コヨーテ見つけたな。
力を込めて、覇気Ⅰを繰り出す。
コヨーテが力無く倒れ込む。いつもお世話になっております。
こっからが本題。やっとちゃんとした肉が食べられる〜。
コヨーテに向けて、力を込めて...
“業火” ゴォォ
よっしゃ!成功。火魔法俺好きだな〜。
とは言っても、焼き上がるまで時間が空いたな。周辺を観察するか。
最初転生した場所とあんまり変わらないな。まぁ同じ国だしな。
うーん、そうだ。神と話すか。
〔神様ー〕
〔なんじゃ?〕
〔もし俺が街の中に突然入ったらどうなると思います?〕
〔それだけはやめといた方がいいと思うぞ。まず大騒ぎになって街が大パニックになる。そして捕まって観察される。最悪標本にされるな。逃げれても逃亡犯みたいな扱いになる〕
えぇ、標本かよ。
あわよくば人間と仲良くなったりできたらなとか思ってたのに。
でも、絶滅した生き物がズカズカ入ってきて、「仲良くしましょうよ」と言っても恐怖しか感じないもんな。
うぅ、人間と話したいよぉ。
そうこうしているうちに肉が焼き上がったみたい。火も消えてる。
見た目めっちゃいい肉だな。香ばしい匂いがする気がする。
それじゃいただきま〜す。ガブリ
「何これ、うっっま」
やばい、これまで食べてきた中で1番美味しいご飯かも。感動ものですよこれは。
味付けもなんもしてないけど肉本来の味が感じられてめっちゃ美味しい。止まらねぇぜ。
◆◆◆
美味しかった。感動したわ。
待て、まだ朝だわ。朝から肉ステーキ(?)なんて豪華すぎる。
やっぱりお肉って偉大だなぁ。
気を取り直して、ブレイゼルへと向かいますよ。
あ、待って。食べた後だからちょっと酔いそう。スピードを控えめにしよう。
ブレイゼルまではもう少しかな。おおっと。
びっくりした。森が突然平原に変わったぞ。あ...
「あれがブレイゼルか。やっぱり街だったんだな」
3kmくらい先に街のようなものがある。近くには川も流れてそうだ。
念願の初人工建造物にありつけたな。
とりあえず俺が見つかるとやばいからちょっと森に入ったところから観察しますか。




