13 人間は野蛮
少し間が空いてしまいすみませんでした...
短いです。
《おい、あれドラゴンじゃないか?》
まだ草むらに隠れててよくわかんないけど、なんかいる気がする。
「何だって余が一瞬でボコボコにするぞ」
おぉ、それは頼もしいね。
でも人とかだったらやめてほしいかも。
「何故だ?」
いやいやいや。
だって俺だって人間だったしそんなのあるだろ。
《おい、お前ら》
《いや、言葉は分からんだろう》
草むらか出てきた中年男性が二人。
げげ、また人間じゃないか。
噂をすればってことか。
まぁ今回はシオもいるし大丈夫だと思うけど。
「おい、攻撃しても良いか」
良くねぇよ。
しかも俺たちが喋れること知られるよ。
《今何か話さなかったか?》
《そんなわけないだろう》
ほら見ろ感づかれてるって。
川の対岸からものすごいにらみ合ってるんですが。
「だから余がすぐに蹴散らしてしまえば良いだろう」
いや、そんなことするとすごく問題になるでしょ。
そんなこと嫌だって言いましたよね最初に。
「そんなこと言ったか?」
言いましたよぉ。
《ここは捕まえて研究した方が良いんじゃないか?》
《いや、少し観察して生態系を知った方が安全だろう》
待って、今滅茶苦茶怖いこと言ってるんだけど。
捕まるのも嫌だしストーカーされるのも嫌なんですけど。
「やっぱり余が攻撃してしまおう」
「...」
「す、すまない」
おっと、シオへの攻撃法を発見したか?
こんなこと話してる場合じゃないわ。
《やはり捕まえる方が手っ取り早い。しかも捕まえれば良い金になるのでは?》
《そうだな。フフフ》
おおっと、これは前みたいに追いかけられる予感だ。
「おい、これは逃げた方が良さそうだぞ」
「余が倒すぞ」
「ハイハイ逃げますよ~」
どっちに逃げようか。
とりあえず川の流れに沿って下りますか。
《あいつら逃げやがったぞ》
《よし、相棒頼むぜ》
ん、何だあれ。
って、おいおい。なんか魔物に人が乗ってめっちゃ追ってきてるんですが。
なんだあの魔物。
『【スカイホーク】
飛行速度がとても速い魔物。人間と友好的な関係を築いてきた歴史があり、最近では人間の移動手段としていろいろな場面で活用されている。』
おぉ、ご丁寧にどうも。
魔物なのに人間と友好的ってめっちゃ珍しいな。
しかも移動速度速いって追いつかれる?やばいよこれ。
「余もあいつの早さは認めるな。だが人間側に着くとはけしからん」
シオも認める早さってことか。
現にものすごいスピードで追ってきてるしな。
《あいつらは絶対に逃がしたらいけねぇぜ》
《売りさばいたら...俺たち勝ち組だな》
すごくさらっと怖いこと言うじゃん。
って言うか捕まったら売り飛ばされるの?ヤバすぎだろ。
「って、何で余たちは追いかけられているのだ?」
「まぁ俺たちが高値で売れるからだろ」
「人間なのに生意気な」
違う、そんなこと言ってる場合じゃない。
《早く網を取り出せ。捕まえるぞ》
《よし、フンッ》
ん?んわぁぁ
なんか足に絡みついてとれないんだけど。
「おい、大丈夫か」
ギャァァ、このままじゃ捕まるくね?
パニックでもう何も出来ないよ。
《よしかかった。間抜けだなぁ》
《やっぱり人間様に抗うとなぁ》
あ、終わった。
"ギャォォォォ"
《うっせぇ、なんだこれ》
《やばいやばい、いったん引くぞ》
あれ?なんか敵が引いていくんだけど。
やった、これ助かった。
「フフン、余が助けてやったのだぞ。感謝しろ」
「あぁぁぁぁシオ様ありがとぉぉ」
これは感無量ですな。
シオに感謝するのは少し嫌だけどこれは本当に感謝だよ。
「少し嫌とはな「そんなこと言ってませんしありがとぉ」
しっかし何だったんだあの人たち。
ほんと俺を追っかけるのは怖すぎだな。
だけどあのブレイゼルの青年も追いかけてきたってことはこの世界の人間は野蛮なのかな?
まぁ俺が魔物だからか。
あぁ、なんか今日はめっちゃ疲れたな。




