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1 事故と転生

短めです。

最後がよくわからないところで終わってます。

「あーあ、今日も疲れたな」

俺は26歳の独身、東京に住んでいるどこにでもいるような会社員だ。

今勤めている会社はもう3年になるのだが、どうも友人というか、頼れる人が一人もできていない。

自分の内気な性格のせいなのかもしれないが、それは自分では変えられないのでしょうがない。

その上、仕事もあまりできず上司に怒られたり、社内に入ると視線を感じたりする。

これ、完全に孤立してるよな。


パキッという缶特有の音とともにコーヒーを口の中へ流し込む。

「こんな人生なら、いっそのこともう一回やり直したいよ」

そう思うのには十分な理由だと思う。


交通量は少ないが、明かりがなく見通しの悪い交差点に到着する。

そこへ、酔っ払いが運転していると思われる車が一台、猛スピードで突っ込んでくる。


“ガシャン”

その音とともに、俺は数メートル先まで吹っ飛ばされる。

酔っ払いが騒ぐ音、車のエンジン音、近所のわめき声、その全てが遠のいていく。

やがて到着した警察や救急車のサイレンも次第に聞こえなくなっていく。

『致命傷の出血を確認。10秒後に魂を転送させます。』


頭の中に無機質な音声が響く中、俺はこの世界での生涯を閉じた。


◆◆◆


『魂の転送が完了しました。意識を回復させます。』

うーん、なんか今頭の中で音が聞こえた感じがする。

何かまずいことでもあったかな、でももう少し休んでいたい...Zzz


「お 、 きろ  い 起き !」

「...ムニャムニャ」

「ええい、いい加減起きんかぁ!」


バチィィン

「ギャァァァ」

痛い、尻がものすごく痛い。せっかく安眠していたところだってのに目覚めが最悪だよ。


しかも、ここどこ?俺の前には白鬚モジャモジャのお爺さんが立っていて、神殿のような建物があることしかわからない。

「ふふん、お主、ここがどこだろうと思っているじゃろ」

おおー、大正解ですわ

「ここは天界じゃよ」

あーはいはい、天界ね。


ってえ?天界?俺死んだの?

「何のことだか全くわからないのですが、あなた誰ですか?っていうか何で尻叩いたんですか?」

「儂か?ズバリ言うと儂は神じゃ」


「は?」

え?え?俺の目の前に神がいるの?なぜ?確か、突っ込んできた車に轢かれて...

「お主、運が悪かったのう。酔っ払いが運転する車に轢かれて、そのまま出血で昇天じゃな。そこで、儂が出てきてお主の将来を決めてやろうと言うことじゃ」


10分ほどかかったが、なんとか理解した。

俺は車に轢かれて、そのまま死んだと。その事故があまりにもかわいそうだったために神様が出てきた感じか。事故は普通にあると思うけどな。


「お主を元の世界にもどしてやってもよかったのじゃが、お主を異世界に転生させたら面白いな~と思ったのじゃ。」

「そこで、お主を異世界に転生させてもらえぬかのう。実験にもなるし、面白そうなんじゃ」


おうおう、神様が頭を下げてるよ。それはそれとして、異世界か。

漫画とかで見たことはあるけど、俺はあんまり興味ないな。異世界って魔物とかいっぱい出てきて怖そうだし。普通に天国とかでいいしな。


「申し訳ないんですけど、お断りします」

「お願いじゃ、そこをなんとか」

うーん、また頭下げてるし。 いやー、やっぱり不安だな。

だって、万が一そこで一瞬で死んじゃったらどうするのよ。

俺だって2回も死を味わったら流石にメンタル崩壊する自信あるよ。


「すみません...やっぱり、」

「え?もう転生するようにインプットしたぞ?」

んー?神様ー?

被害者側の意見なしかよ。


っていうか今から異世界に転送されるってことだよな。あの魔物とかいっぱいいる異世界に?嫌だ、考えるだけで寒気がしてくる。

『システム作動。10秒後にあなたは異世界に転送されます。』


え?10秒?流石に早すぎないか?まだ心の準備とか全くできてないんだけど。

『5、4、3、2、1、異世界転送を開始します。』

「それじゃ、いい異世界ライフを~」

「嫌だぁぁ、断ったのにぃぃぃ~」


◆◆◆


『[スキル:神託]のインプットが完了しました。』

『魂の転送が完了しました。意識を回復させます。』


「まだ寝てるようじゃな。彼奴が起きたらどんな反応をするのか楽しみじゃな(クスクス)

そろそろ起きる頃合いじゃろう」


こうして、俺の異世界転生記がスタートした。


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