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7話 二つの光

 部屋に笑い声が響く中、僕は昼のことを思い出して話し出す。

「そういえば僕、みんなが寝ている時間に筋トレしたけど、めちゃくちゃできるようになってたのはこれが理由かぁ」

 僕のその言葉にみんなが反応して、驚いた表情をした。

「ねぇ太陽、日の時間に力が使えたの!?」

 僕は満月の言葉でみんなが驚いた理由がわかった。

「確かに、使えてたのかもしれない」

「もしかしたら太陽さんは特別なのかもしれませんね」

 その半月の言葉にみんなが頷いた。


 みんなが目を見合わせて、少しの沈黙がうまれた。

 そんな中、半月が再び話出す。

「太陽さん、本当は言うつもりはなかったのですが…」

 半月が少しいいにくいように言った。

「10年前の襲撃で離れ離れになったセレネの戦士たちを一緒に探してください。お願いします」

 4人が頭を下げてお願いしてきた。

「わかったから頭あげて」

 僕はそう言ってみんなに頭を上げてもらった。

「ありがとう、太陽」

 満月が飛びついてきた。

「わっ、びっくりした!」

 僕は飛びつかれた勢いで倒れそうになったのをなんとか耐えた。

「探すとは言ったけど、どこにいるのかわかるの?」

 僕はつい聞いてしまった。

「すみません、わからないので前の村の周辺を探すことになると思います」

 一瞬にして空気が重くなってしまった。


 少し気まずう時間が続く中、僕は意を決して聞かないといけないことを聞いた。

「その人たちが生きている可能性はどのくらいあるの…?」

 質問をすると決めた時から4人の目が見れなかった。

 少しの沈黙の後、満月がふと言った。

「光月は生きてると思う…」

 その言葉に三日月が反応して言う。

「うん、あの光兄だったら生きてるよ」

 そうして、沈黙の時間が終わった。


 僕はみんなの従兄弟だと言っていた『光月』について聞いた。

「その、光月さんは従兄弟なんですよね。どう言った人ですか?」

 満月が少し明るく答えた。

「光月はね、セレネ最強の戦士だよ」

「そうなんだ。光兄は最強なんだよ」

 三日月が同調して話した。

「光月兄さんは強いんだよ」

 それに反応して新月は頷きながら言った。

 僕はつい、半月の方を見た。

 半月はそれに気づいたようで光月のことを話し始めた。

「兄さん…いや、光月は私たちの従兄弟なので同じように特別な力があります」

「それってどんな力なの?」

 僕は気になって聞いた。

「そうですね、本人から聞いた話では少し先を光が照らしているそうです」

「少し先を光が照らす?それってどういう意味ですか?」

「簡単に言えば、未来視だよ!」

 満月が僕の質問に元気よく答えた。

 その答えで『光月』が最強と呼ばれる理由がわかった。

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