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19話 太陽と光月

 僕と光月は寝ている4人を見て、静かになっていた。

 僕は何を話したらいいのか分からなかった。

「なぁ、太陽」

 静寂の中、光月が話しかけてきた。

「あっ…なに?光月」

 僕は一瞬、キョトンとした表情になり、少し慌てて返す。

「いや、そろそろ日の時間だから寝る時間だろ。4人がここで寝てるし、空いてる部屋に案内するよ」

 光月はそう言うと階段を登り始める。

「…あっ、光月」

 僕は光月を追いかけて呼び止める。

「…?」

 呼び止められた光月は小首をかしげて僕を見た。

「えっと…僕はこの村に来るまでの月の時間は寝てたから眠くなくて…」

 僕は上手く説明ができたか、心配になりながら光月を見る。

「そうなのか。でも、部屋は分かっといた方がいいだろうから案内はするよ」

 光月がそう返すとすぐに階段を登って行った。

 僕は光月の反応に安心してついて行った。


 僕と光月は角度が急の短い階段を登り終える。

「部屋は目の前のここを使うといいよ」

 階段を登ってすぐ目の前の部屋を指差しながら光月が振り返って言う。

「あっ…うん」

 僕はその言葉に軽く頷いた後、少しの間、沈黙が続く。

 僕はまだ光月との距離感が掴めていなかった。

 満月たち姉妹の4人とは満月の勢いがすごくて接し方を考える前に距離が詰められていた。

 今、この瞬間に満月がいてくれたらと僕は考えていた。

「じゃあ、俺は寝るから自由に過ごしてくれ」

 光月はそう言うと部屋へ入っていく。

「あっ…えっと」

 僕は光月と距離を詰めるために話しかけようとしたが言葉が出なかった。話しかける勇気が出なかった。

 そんな僕を光月は不思議そうに見つめる。

「…なぁ、太陽。俺が寝るまでの間、話し相手になってくれないか?」

「…うん、分かった。寝るまで何話す?」

 光月の言葉に僕は喜びからか、声が少し大きくなってしまった。

 光月は少し驚きながら部屋に入るように促してきた。


 僕たちは部屋に入ってベッドに座ってから話を始める。

「ねぇ、太陽は4人とどう知り合ったんだ?」

「僕が4人と知り合ったのは4人が僕をこの世界に召喚したからだね」

 光月の質問に僕は簡単に答えたら、光月は固まってしまった。

「どうしたの?」

「えっ…と、召喚?……もしかして、『月の導き(ルナオリエン)』!実際に使えるのか……」

「…ルナオリ…なんて?」

「…『月の導き(ルナオリエン)』、それはセレネの聖者の一族に口伝のみで伝わる力…」

「…聖者の一族?満月たち、巫女の一族とは違うの?」

「…あぁ、満月にはそっちで聞いたのか。聖者の一族も巫女の一族も同じ僕らの一族を示すよ。まぁ、でも、本家を巫女、分家を聖者と呼び分けることはあるけど、気にしなくていいよ」

「へぇー、そうなんだ…」

「なぁ、太陽。俺、驚きのせいか目が覚めたし、まだ何か話さないか」

「じゃあ、聖者の一族について教えてよ」

「あぁ、いいよ」

 そうして、僕と光月の会話は続く。

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