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15話 太陽、飛ぶ

 僕は新月が3人を起こすのを待っていた。

 新月がテントに戻ってすぐに半月が起きてきた。

「新月、2人を起こしてください」

 半月は新月にそう言って、僕の方に来た。

「太陽さん待たせてすみません。すぐに食事の準備をします」

 半月は僕にそう言って、荷車から月焼きを出した。

「僕も何か手伝いますよ」

 僕は荷車から立ち上がって言った。

「食事は私だけで準備できるので…新月を手伝ってあげてください」

 僕は半月にそう言われて、テントに向かった。


「新月、2人は起きた?」

 僕はテントに着いて、2人を起こしている新月に聞いた。

「あっ、太陽兄さん。…お姉ちゃんたち起きないです」

 新月は僕の方を見て、困った顔をしながら言う。

 僕は新月の肩に手を置き、「まかせろ」と言って寝ている2人に向かった。

 2人の元に来た僕はしゃがんで声をかける。

「おーい満月、三日月起きろー」

 だが、声をかけただけでは起きることはなかった。

 だから僕は2人の肩に手を置いて体を軽く揺らした。

「…う〜ん」

 体を揺らしたことで三日月は目を覚まして僕を見た。

「三日月、起きたか!」

 僕は三日月を見て、言った。

 三日月は少しの間、僕を見つめて、僕から離れるように転がっていった。

 そして、三日月は再び寝始めようとした。


 僕は「おーい」と言って三日月に手を振って反応を待ってみた。

 そしたら、三日月は僕に軽く手を振りかえして、寝始めた。

 そこに新月が来て、三日月を起こそうとした。

「三日月お姉ちゃん、起きて。半月お姉ちゃんに怒られるよ」

 新月の言葉に三日月はすぐさま起き上がった。

「はやく半姉のところに行かないと」

 三日月は寝起き早々、怒られないためか、半月のところへ足ばやに向かった。

 僕は三日月が起きたのに安心して、満月も同じように起こし続けた。

「満月、はやく起きないと半月に怒られるぞ」

 僕は満月を軽く揺らして声をかける。

 次の瞬間、満月の左足が僕の腹に伸びて来た。

 僕は反応できずにテントから蹴飛ばされた。


 蹴飛ばされた僕は地面に転がり腹を抱えて悶えた。

 僕がいきなりテントから吹き飛んできたからか周りは一瞬、静寂に包まれた。

「…えっ、た…太陽さん、大丈夫ですか?」

「…あっ…えっ?」

 半月はすぐに僕の元へ駆けつけてくれた。

 半月と一緒にいた三日月はその場でただ困惑していた。

「太陽兄さん!?」

 新月はテントから出て来て、僕を見て大きな声で言った。

 そんな騒ぎの中、うるさかったのか満月が平然と起きてきた。

「わぁ〜…何かあったの?」

 満月のその言葉にみんなは冷たい視線を向けた。

「えっ…どっ…どうしたの?」

 満月はその状況に困惑していた。

 みんなは満月のその言葉を無視して、僕の介抱をしてくれた。

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