12話 旅の一幕
日が沈みきる頃に半月は目を覚ました。
半月が起きた時に僕は地面に倒れていた。
「…たっ…太陽さん、大丈夫ですか?」
半月が倒れている僕を見て、慌てて寄ってきた。
「大丈夫だよ。ちょっと試したいこと試してただけだから…」
僕は焦っていた半月を落ち着かせた。
半月が少し大きな声を出したからか新月が目を覚ました。
「…半月お姉ちゃん、どうしたの?」
「あぁ…新月、大丈夫だから、気にしなくていいよ」
半月はそう言って、新月の方を向いた。
「それより、姉さんと三日月を起こしてくれる」
新月は半月の頼みに頷いて、2人を起こし始めた。
「満月お姉ちゃん、三日月お姉ちゃん、起きて」
新月は2人の体を揺らしながら起こす。
「うぅ…」
三日月がうめき声を出しながら起き上がった。
次の瞬間、“ドサッ"と音と共に新月が寝ている満月に捕まって、羽交い締めにされた。
「わっ…満月お姉ちゃん!」
新月はびっくりして、大きな声を出した。
その声に満月は目を覚ましたみたいで新月はすぐに解放された。
「ごめん、シン」
起きてすぐ、満月が新月に謝った。
新月は頬を膨らませて満月を見ていた。
「ご飯用意できたから食べますよ」
半月が荷車の荷物に入っていた、せんべいぐらいのサイズの月焼きを1人2枚づつ分持ってきた。
「ご飯だー。いつ用意したの?」
満月は寝起きなのに元気だった。
「家を出発する前に作っておいたのです。姉さんは自分の準備で忙しくてみてませんでしたね」
半月は少し怒りを出しながら言った。
満月はそんな半月を見て、少し小さくなっていた。
三日月はそんな満月を見て、静かに笑っていた。
それに対して半月は笑っていた三日月を見て微笑んだ。
その結果、三日月も小さくなってしまった。
「食べたら出発しますよ」
半月がそう言って、食事が始まった。
量が少なかったので食事はすぐに終わった。
「さぁ、出発の準備をしてください。太陽さんは荷車で寝ていてください」
半月がそう言ったので僕は荷車で横になった。
「姉さん、三日月、さっさと準備をして、新月は少し待っていてください」
「はい…半月お姉ちゃん」
満月と三日月はテントのようなものの片付けをやらされていた。
新月は心配そうに2人を見ていた。
そうして、満月と三日月は片付けを済ませて、準備を終わらせた。
「ハン、終わったよー」
「姉さん、三日月、お疲れ様。出発するよ」
「はーい」
その声と共に僕たちは出発した。
僕は出発したことを確認して、心地いい揺れの中で眠りについた。




