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11話 旅路の幕開け

 僕たちの旅は歩きだった。

 荷物は荷車があるからそこに乗せていた。

 荷車は巫女の力の腕力がある半月が引いていた。

 そして僕はその荷車で寝ていた。


ーーー出発前の会話

「前の村に行くと言ってもどうやって行くんだ?」

 僕は半月に聞いた。

「歩きで行きます。荷物は荷車があるのでそこに乗せてください。荷車は私が引くので」

「半月の力が使えるのは月の時間だけでしょ」

「はい、なので日の時間は野宿します。そこで太陽さんにお願いがあって」

「お願い…って何?」

「日の時間は太陽さんには起きていてもらいたいのです。その代わり月の時間は荷車に乗って寝ていてください」

「はい、わかりました。半月がそう言うならそうさせてもらうね」

 そうして、僕は半月の引く荷車で寝ていた。


「…太陽さん、そろそろ日の時間になるので起きてください」

 半月のその声で僕は起きた。

 起きてすぐに他の3人が目に入った。

 木の枝を三角に組んでそれを葉っぱで覆って、テントのようなものを作っていた。

「あれは?」

 僕は近くにいる半月に聞いた。

「あれは、野宿するための簡易的な家です。私も手伝ってくるので太陽さんはここでゆっくりしていてください」

 そう言って半月はみんなのところへ行った。

 僕は座ったまま背伸びをして、野宿の準備をするみんなを見ていた。


「よし、終わったー。寝るぞー」

 満月が両手を上げながら言った。

「みんなおやすみ」

 僕はみんなにそう声をかけた。

「おやすみー、太陽。よろしくねー」

「おやすみなさい、太陽さん。見張り番、よろしくお願いします」

「太兄、おやすみー」

「おやすみなさい、太陽兄さん」

 そうして、みんなはテントのようなもので眠った。


 暇になった僕は前の時みたいに筋トレをすることにした。

「前は、三百回だったから今回も同じぐらいでいいか」

 僕はそう言って腕立てから始めて、腹筋、スクワットとやっていった。

「三百っと…全然疲れないな」

 僕はそう言って、空を見上げた。

 日はまだ上りきっていなかった。

「まだ、昼前かぁ。何やろう…筋トレは疲れないけど、やり続けるのはめんどくさいなぁ」

 そう言った独り言を言いながら、荷車の周りを回っていた。

「そうだ、新月の流力がわからないし、試してみよう」

 そうして、僕は近くにあった少し大きめの石を上に投げて、ぶつかりにいった。

「いってー」

 少し大きな声が出てしまった。

 僕はつい4人の方を見た。

「起こしてないな…よし」

 そんなことを確認しながら僕はもう少し小さな石で試すことにした。

 その結果、痛いだけで流力は使えなかった。

 僕はそのまま地面に勢いよく倒れ込んだ。

「これだ!受け身だ!」

 僕は流力をそう解釈することにした。

 そうして、日が沈みきる頃に半月が起きた。

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