最高のモブキャラスキルで世界征服する Ep,12
今回はほぼ戦闘だけです。首は吹き飛びません。
死と元魔王の拳がぶつかり合う。2人はニヤリと笑っているが、ダイの部下は吹き飛びそうになっていた。
「てめぇやっぱ弱くなってんじゃねぇか!」
「お前こそ体がなまっているんじゃないのか?」
地面はひび割れ、建物は倒壊し始めた。
「ダイ様、星が持ちません!」
「ならば場所に移ろう。」
ダイは手を上にかざし、『テレポート』と詠唱した。
「さあ、惑星Aに来た。やり合おうか。」
「悪いけど、意味ねえよ。」
〚シン・レジン『=』惑星S〛
「俺と惑星Sを一体化させた。俺への攻撃は惑星Sの破壊と同じだ…」
いい途中にダイはシンに攻撃した。
「壊れるのなら、壊れろ。逆にチャンスだ。」
シンのスキル『=』は計算式上の左辺と右辺を決めると同等の物体に出来る。だが、一度にひとつの対象に使用することは不可能だ。
ということは、シンは惑星Sと同化しているので、他の物に同化することは出来なくなった。
「お前のスキルは昔から知っている。」
「それは俺も同じだぜ?」
ダイのスキルは『死』。左手で触れた生物を殺す。だが、一日に可能な発動回数は3750回。だが、ミスも回数に含まれる。
「ほぼ無限だけど…」
対策はある。
左手を刈り取っても、一瞬で再生される。
〚ダイの左腕『=』石〛
詠唱後一瞬で石を壊すと、同じように左腕も砕けた。
「この石を直さない限り、お前は再生出来ねぇ。」
数秒睨み合う。ダイが動き出した瞬間、シンは『切断』と詠唱した。
星は真っ二つに斬れ、その斬撃は惑星Bにまで伝わった。
「いいのか?惑星Zでは魔王などと称えられているのだろう?」
「元だよ。ばあああか。」
シンは〔サブスキル〕『強化』を拳一点に集中させ、顔面を殴った。筋肉と骨が顕になるが、痛みなどないかのように再生した。
『死人』
「左手が無くとも、〔応用スキル〕程度使える。」
『死人』と詠唱した瞬間、地面から大量のゾンビが出現した。
「元から仕掛けてあったのかよ。悪趣味が。」
普通に考えれば、敵が連れていった星に罠がないわけない。恐らく「黒の10年」中に仕掛けたのだろう。
「縁起悪ぃしな。」
シンはゾンビ軍団を一纏めにして、惑星Dに移した。
「さあ、再開始だ。」
ダイがシンに向けて一気に距離を詰める。
『透明化』
シンは攻撃される直前に『透明化』し、『テレポート』で距離を取った。
「良い判断だな。」
距離を詰めるというのは、それ即ち何か策があるということ。迎え打たず、距離をとるのか最善だ。
〚ダイ付近の空気『=』二酸化炭素〛
呼吸した瞬間を狙おうとしたが、警戒していたようで、効果はなかった。
「お前の思考はほぼ全てわかっている。」
『思考透過』
相手の思考を読むことが出来る。だが、読めるのは表面上のみ。空気を読む程度である。
「はん。ほぼ全てとは誇張も甚だしい。なら攻撃ぐらい避けてみろ。」
そう言った瞬間、腹部に攻撃は繰り出された。音速を超えた攻撃。
───音がしなかった。およそ500m/s…!!
フードを被った悪はそう思った。
「まあ、まだ遅いな。」
確実に食らったと思った攻撃は寸前で受け止められていた。
「自惚れるなシン。俺はまだ力の三割も出していない。」
このダイの言葉に偽りは無かった。
「だったら俺は二割以下だね。」
一応このシンの言葉にも偽りは無かった。
「帰れシン。今やっても、決着は着かん。」
「なら後ろの奴らを呼んでもいいんだぞ?まあ、足手まといだけどな。」
「必要ない。もう無駄だ。」
数秒睨み合うと、2人とも泥のように溶けた。
「ふん。大したこと無かったな。」
気づくと、ダイは元の城に戻っていた。
「ダイ様!!いつの間に!?」
「元から分身だった。あの程度の力で本体な訳がなかろう。」
正直部下たちは侮っていた。ダイが直接戦うのをあまり見た事がなかったので、自分たちよりも弱いとまで思っていた。
「申し訳ありませんでした。」
「いや、良い。」
───何せ貴様らには何も期待していない
冷ややかな目をしたダイははるか遠くの惑星を見ていた。
一方魔王となったロウナは、ひっそりとライガの城でパーティを開いていた。
「いやー、特に問題なくなれて良かったねー。」
「問題ないって知ってますか!?ロウナさん!?」
「まあ、惑星Sの集団が核を壊すよりは良かったニャ。」
「そう言えばあの核、どういう仕組みなんだ?」
前に1度説明したことがあったが、核を持つ生物は魔物のみなので、ニャーパールーパーのタカシや、猫人の音子は分かっても、人間はどうやったのだろうか。
「それについては私も分かりません。」
「魔物化だよ。」
惑星Sに向かったはずのシンが扉から入ってきた。
「シン。何があったんだ?」
シンは一連の流れを説明した。「死」との戦いの全てを。
「そんなことが…!」
「ロウナ、もう一度聞こう。お前はこれを聞いても世界を救う気はあるのか?」
あまりにも桁違いすぎる。まず、俺がそんなことする必要はあるのか?魔王になって、惑星Zだけを支配するだけでいいじゃないか。
でも、平和という物の大切さは誰よりも知っている。妻と息子が殺され、思った。
この世の平和は、全員がボーッとしていてもに手に入れられるものじゃない。それは、「無」だ。
「平和は、自分で掴むものだ。だが、そのきっかけを俺が作ることは出来る。」
一息ついた。
「俺は平和を作るために、死を殺す。死に「死」を味わわせてやる。」
死の主な部下は7人で、強い方から順に、悪→血→罪→暴→汚→老→病となっています。まとめて漆怖と言いますが、それは作中で言おうと思っています。




