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最高のモブキャラスキルで世界征服する Ep,11

 前回のあらすじ

不遇な人生を送っていた安藤仁は、ある日トラックに引かれ異世界に転生してしまう。異世界で手にしたモブキャラスキルで【魔王戦】に出るも新たなる敵が現れる!荒れた世界を征服するためド定番な戦いが今始まる!!

 フード男は〔サブスキル〕『魔の眼』を使用すると、不服そうな顔をして、「帰るぞ。」と言った。

 そのまま、振り向き帰ろうとするがそれを許すはずもない。追いかけようとすると、シンは先にフード男の目の前まで行っていた。

「させるかよ。」

 狂ったように笑いながら頭を吹き飛ばそうとして蹴るも、トプンッという音とともに地面に溶けて言った。他の3人もかったるそうに同じ行動をしていった。

「結構面白いことになったねえ。」

 ニヤニヤしながらシンは言う。ムカつくが、こいつが来なければ4人ともやられて、核を壊され死んでいた。

「まあ、実害が出ていないからいいものの、これは許せないな。」

 そんなことを言いつつも、口角は上がっている。

「悪いけど、【魔王戦】の結果は前魔王が決めることになる。俺は〝惑星S〟に行ってくる。」

 そう言うとシンは一瞬でどこかへテレポートしてしまった。

「ハカセ、〝惑星S〟って何だ?」

「私も詳しいことはあまり分かりません。その上で聞いてください。まず、前提としてこの世界にはいくつかの星があります。ロウナさんは恐らく別世界から転生してきているので、「星」の概念は色々と違うと思います。」

 そう言うと一息ついてもう一度話し始めた。

「星には生物が住んでいます。その生物の持つ兵器や、力、スキルなどの観点から見て、弱い方からアルファベット順に名前がつけられます。ですがある日そんな星にも大きな変化があります。惑星Sが何かに乗っ取られたのです。そして力を得た惑星Sは強い星の生物を次々に殺していきました。その後数十年はどうなったのか分かりません。恐らくはその星の資源などをとっていたのでしょう。ですがある日惑星SはR以下の星にも手を出し始めます。その後10年を、私たちは「黒の10年」と読んでいます。」

 一つ一つ記憶を思い出すようにハカセは息を着いた。

「いち早く情報を入手し危機を感じた惑星Lは近くの星の住民を連れ、廃星(はいぼし)となった惑星Zに移住しました。この移住民が私たちです。」

 気づけば俺はこの話に夢中になっていた。

「ですが、私たちはもう世代交代を繰り返しているので書物を読むしか、情報を取り入れられません。そして、今日襲撃に来たのが、その惑星Sなんです。ロウナさんも気づいたと思いますが、『創造』はテレポートさせる技です。なので恐らく予知が可能な誰かが隕石をテレポートさせることを知り、襲撃に備えていたのでしょう。」

 あの桁違いな強さはそこからだったのか。恐らくあいつらは力の1部も出していなかった。赤子と遊ぶようにしているだけだった。

「シンはその惑星Sに言ったってのか…!?」

 今になって衝撃を受けた。敵の本拠地に突っ込むなんて有り得ない。

「はい。それに想像ではありますが、恐らく惑星SはR以下の星の生物を味方につけています。無謀なんてものではありません。()()()()()()()

 案ずる必要は無い。何故なら攻めに行ったのはシン・レジンなのだから。



 シン・レジンが最強と謳われる理由は少なくとも4つ。


 1つ目は、レベルが魔力を超えていること。簡単に言えば、限界を超えているのである。

 2つ目は、スキル。シンのスキルは『(イコール)』。計算式上の左辺と右辺を決めると、その2つの物を同等の価値、または同等の物体にできる。

 3つ目は、単純な戦闘力。例えば一般人と比較すると、ミジンコと銀河系のようなものだ。何なら比較対象にすら出来ないかもしれない。

 4つ目は、スキルの量。〔サブスキル〕は本来レベルが上がると習得出来る。だがシンは自身でその能力を作り出す。例えば『探知』。『魔の眼』で見える透明な板から、場所を特定する。だが、探知は板を視認する必要が無いのが、最大の利点である。


 このようにシンという男は様々な理由で、最強なのだ。



「おい?何か人影が見えねえか?」

 ここは惑星S。本城の門番をしていた男はもう1人の男に聞いた。

「てめぇ誰だ!ここはあのお方の城だぞっ…」

 言い終わる前に男の首は吹き飛んだ。

「良かった。手間が省けた。」

 白髪の男は口角を釣りあげながら言った。だが、もう1人の男は何もされず、男はそのまま城に入っていった。

「死…死ぬかと思ったっ…」

 言い終わる前に首が飛んだ。



城内にて。

「久しいな。シン・レジン」

 シンに対して、()()()が問う。

「お前、少し弱くなったんじゃねえか?(ダイ)?」

 少しの時間睨み合うが、両者薄気味悪い笑みを浮かべている。

「ダイ様。あなたが出るまでもありません。こんな男私が…」

 顔にマスクが縫い付けられた男が言い終わる瞬間、両腕両足が吹き飛んだ。

「悪いがお前はお呼びじゃねえよ。(ビョウ)くん。俺が呼んだのは(てめぇ)だ。」

 シンに「ビョウ」と呼ばれるその男は、悪態をつきながら体を再生させた。

「お前ら全員下がっていろ。」

 そう言うとダイという男は王座から降りて、同じ目線になった。

「今回の件は悪かったな。あいつらも予想外で混乱していた上での事態だ。許してくれないだろうか。」

「到底予想外とは思えない計画性だったけどな。」

 シンは笑いながら煽る。ダイは、挑発に乗らずただジッとシンを見つめている。

「やはり貴様はゴミのようだな。」

「俺にはお前よりもゴミの方がよっぽど美しく見えるけどな。」

 シンのふざけた態度に限界を迎え、ダイは星ごと揺らし始めた。

「ふざけるなよ。シン。今は昔のように馴れ合いをする時間では無い。」

「人間がキレるのはいつも、図星な時か逆恨みだぞ?」

「良かろう。舐めているのならもう一度教えてやろう。この俺の恐怖を。」

 これが、かの有名な「第壱次惑星大戦」の始まりである。

この作品書いて思ったんですけど、首が飛ぶシーンが異様に多いんですよね。何でか考えたんですけど、多分絵として想像した時、爽快感があるからなんですよね。なのでこれからも恐らく増やしていくので、爽快感を味わって読んでみてください。ちなみに現実の話じゃないですよ。

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