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京都事変  作者: たま
52/60

3月の台風

「なんで3月に台風なんだ?!」

浅い眠りから醒めたら、窓の外は嵐だった。

有間は思わず天気にツッコんだ。

ダイニングに行くと、もう3人が起きてTVを付けて見ている。

テレビからは、お天気キャスターの声が流れている。

『昨日は少し例年より暖かな気候でしたが、まだこの時期張り出してるはずのシベリア高気圧がなぜか後退し赤道付近の台風が急カーブを描いて日本に今日到達する見込みです。』

「そんな急にあるんですか?おかしくないですか?」

見波が入ってきた有間に聞く。

「いや、この時期も赤道付近には台風あるんだよ。

でも日本は北の寒気団に覆われてるから、台風が近づけないはずなんだ、普通は!」ガウンを羽織りながら説明する。

『もし季節外れの台風が来ても海面温度が低ければ温帯低気圧に変わるはずなんですが、昨今の温暖化の影響か?なぜか台風が巨大化して日本海側を回って近畿に直撃します。』お天気キャスターが説明する。

『なんで発表が遅れたんだ?昨日で分かってたんじゃないのか?』コメンテーターがツッコんでいる。

有間もつい天気にツッコんでしまったから気持ちは分かる。

が、

『この時期は偏西風や寒気団の影響で台風は赤道付近を横に抜けるんです。

まさか曲がって日本に来るとは…普通ありえません!

やはり温暖化による海面温度の上昇が…』お天気キャスターも首をひねるながら説明する。


「ちがいますよね?これ、崇徳天皇ですよね?」ヒミコがテレビの前に立ちはだかり有間に質問する。

「確かに京都で疫病や天災も起きたんだよ。後白河天皇時代に。それも崇徳天皇のせいだと言われた。

有名なのは壇ノ浦だね〜水軍で有名な平家が潮目を読み間違えたと言われてるが…

急に潮の向きが変わって平家に不利になったらしいよ。」有間が苦笑いしながら話す。

「…俺はできねーわ!これはムリ!」アキラが外を眺めながら投げやりに言う。

「いや、これは露骨だよね〜

そりゃ、怨霊説も出るわ!」見波も感心する。

ヒミコは振り返ってテレビで台風のコースを見る。

ヒミコは理科も市子に教えて貰った。

高気圧と低気圧の違いや台風のしくみや偏西風の流れなど…

受験で私立だったが、理科から物理か生物か地学を1つ選ばないといけなかった。

物理はサッパリ分からないし生物は解剖図がダメだったので地学しか選べなかった。

が天候の所がまたサッパリ分からない。

なんで市子に教えて貰ったのだ。

「この台風のコース取り、絶対市子だわ!

近畿に入る台風は

三重や和歌山、吉野に爪痕残すのに

奈良や京都にダメージ少ないのはコースが

太平洋寄りだからと言ってた!

もし、日本海側から台風くれば奈良や京都はいくら盆地でもダメージあると言ってた!」ヒミコがテレビの画面をバンバン叩きながら話す。

「わあ〜買ったばかりだから叩かないで〜!

でも、その子、頭良いね〜ほんとに。

ヒミコちゃんと全然違う…ガフッ」有間の胸ぐらをヒミコが掴んで揺する。

「私がバカだと言ってますよね?それは?」

「暴力反対!その子が頭良いだけで、ヒミコは普通だよ!

誰もバカだと言ってないよ!」見波も必死でとりなす。

アキラは、3人の喧噪を遠目に見ながら深くため息をついた。

「こんな事出来る奴とどう戦うんだ?」

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