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京都事変  作者: たま
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愛は希望?破滅?

「あんなこと考えるのは市子だけだ。」ヒミコは呟く。

ステガノグラフィーで人を扇動する市子のやり口だ。

「小手先なんかダメなのに。

霊や怨霊が無かったら成り立たないじゃん!」

崇徳天皇になった時もイラッとしたが、市子もイラッとする。

波風しか立てない私に引いてたけど、そんな奴じゃないと動画配信者なんか成り立たない!

「自分が安全な場所いてどうすんのよ?そんなんで数字取れるか!」市子は引いてたが本当は言いたかった。

崇徳天皇も崇徳天皇だ!

「息子の為!とか言って、自分が天皇なの忘れて家族愛に浸りたいだけじゃん!

一人でも息子の味方を増やさないと!息子の将来、考えてあげなよ〜」と本人に会えたら文句言いそう。

父の鳥羽上皇はちゃんと後妻の子を聖子に預けて養母になってもらって近衛天皇にしてる。

「言ってることとやってる事が矛盾してんだよ!アンタは!」

夢見たせいで身近になったのか?


そこでハッと気付く。

バスで、横に座ってるアキラの横顔を見る。

「アンタ、スゴいじゃん!崇徳天皇の弱点、良く分かったね?」

ヒミコがアキラをキラキラした目で見る。

「なんだよ?分かるだろ〜男の弱点晒してるのに。

現代に居たら結婚してんのに浮気するような奴だよ。

行動が矛盾してんだよ。

ちゃんと将来を見据えたら、今どうするべきか?

分かるだろ?

目の前の事しか考えられない。

目先が利かない奴じゃん。」

アキラがニヤッとする。

「怨霊に最高のエサ投げに行こうぜ!

愛で強くなる奴もいるが、愛でボロボロに破滅する奴もいる。

崇徳天皇は後者だ!

思考停止タイプだ!」

「了解!妻と妾にどっち選ぶの?って詰め寄られて

どっちも好きなんだよ〜選べない!って泣くタイプだね!」

アキラとヒミコがキャキャとバスの中で盛り上がってる。

さっきまで、マジな顔して緊急ライブ配信してたのに…

亡くなった藤原家の若い人達がヒミコのファンだった縁で近衛吉良がわざわざヒミコに会いに来た話しから

孫の代わりに配信者デビューした話や

「これ以上死者を出さない為に!

近衛吉良の大仏開眼で崇徳天皇を皆で慰めよう!

祈り続けよう!」って配信してたのに…


「コイツらと仲良くして良いのかな?僕…」見波は一抹の不安を覚える。

もう、ほとんど人気の無いバスの中で運転手が終点を告げる。

きっと恐いし早く降ろしたかったろうなあ〜と見波は思った。


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