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京都事変  作者: たま
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世論

「なんで、疲れてんの?」ヒミコがクマ作って起きてきて

アキラと見波が質問する。

「ゆっくり寝れたろ?俺いないし」アキラの近くで寝ると山背大兄王や入鹿なって大化の改新体験するから

嫌だったが、昨夜は違った。

「なんでか、崇徳天皇の人生体験した。もうちょっと長いと保元の乱体験しそうだったよ…疲れた…」

ヒミコがビジネスホテルのロビーのソファにぐったり倒れてる。

「あ〜っ、崇徳天皇陵が近いからか!

お前、全然巫女らしくないけど恐山のイタコみたいな能力あるんじゃない?」

アキラが推測する。

「何?それ?全然要らない!」ヒミコが文句を言う。

「巫女なの?ヒミコって?」見波が驚く。

「うん、有間はそう言ってた。が、今の所、俺はあまり信じてない。

何もできなさすぎて…」アキラがちょっと見下した目つきをする。

が、すぐに胸ぐらを掴まれる。

「言っとくけど、私が普通だからね!

アンタがおかしいだけだから!

勘違いすんなよ?」ヒミコがにらむ。

アキラが命がけで守ってるが一切感謝しないヒミコ。

が、アキラとしてはそれが助かってる。

感謝なんかされたら孤独を感じる…

この厚かましい性格が助かってる。


勝手に助けたくて助けてるだけだ。

死体を見たくないのだ、ヒミコの。

ヒミコも助けて貰って感謝とか、相手に貸し作るみたいなのが嫌なんだろう。

二人とも意固地なのだ。

「じーさんにちゃんと大仏開眼してもらわないとな。

崇徳天皇に愛を思い出して貰うぞ!」アキラが頭を両手で挟んで目を閉じる。

「市子も亡くなってるなら、ちゃんとしたい!

このまま皆に忘れられたままとか…私はイヤだ!」ヒミコも言う。

「ここから電車とバスだなあ〜

ゲッ、バス降りてから6km山登りだよ〜」見波がホテルのパンフ見ながらため息をつく。


近衛吉良のアンチ動画が一斉に閉鎖したが、彼らが次々と首吊り、事故、飛び降りなど亡くなってる事が発覚した。

警察の捜査で何も無かったのに、世論がどんどん近衛吉良への疑惑を深めてる。

「すごい勢いでヘイトが増えてるなあ〜

動画は恐くて誰もしないが、掲示板や記事へのコメントが過激になってるし

ある事無い事書き込む奴が増えてる。

近衛のじーさん大変だな…」アキラが電車の中で携帯見ながら困った顔をしてる。

「私、動画上げるよ。」ヒミコが決心したみたいに話す。

「近衛吉良にエール送るよ!それくらいしか私は出来ないし…」

ヒミコが動画を回しだす。

「えっ、もう始めるの?」見波が慌てる。

「背景は風景しかしないよ、大丈夫!居場所も言わない…最後に言う。」

LIVEボタンを押す。

きっと、この為に変な夢見たのかもしれない。

色んな人が色んな立場であの時間を生きていた。

誰が良いとか悪いとか、そんなの無い!

崇徳天皇の目線で見ても、特に偏らなかった。

間違いも正しいも無い!

市子とヒミコもそうだ。

どちらが正しいとか間違いとか無い!

ヒミコはヒミコなりに市子を思ったつもりだった。

市子も市子なりに姉を助け2人で頑張った。

でも大学入って2人の気持ちの歯車はどんどん掛け違えて…事件があってとうとう市子は発狂してしまった。

誰も悪くない。

皆、必死で生きただけだ。死にたくなたかっただけだ。

今、動画配信者を次々殺してるのは市子だ!

世論を操ろうとしてる…

だから!

私が止めなきゃいけない!


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