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京都事変  作者: たま
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良きパパ

「なんかしんみりしたね〜」見波が少し涙ぐんでる。

「うん、息子の為に必死で頑張ったんだね。」ヒミコも涙ぐむ。

もう弟が天皇になってしまったので自分が天皇に返り咲くのは無理だった。

だから息子の為に崇徳天皇は挙兵の準備をしていたのだ。

息子を天皇にしょうと。

正妻の聖子やその実家も協力してくれると約束を取り付け

安心していた。

武士側のホープ2人、平清盛や源氏義朝にはなぜか会えなかったが…

それ以外の平家も源氏も馳せ参じてくれた。

近衛天皇に娘を輿入れさせてる藤原頼長まで、こちらに付いてくれたのだ!

藤原兄弟がこちら側なら盤石!

と妻や息子にも言っていたらしい。

まさか子が産めなかった聖子とその実家の藤原家が裏切るとは!

それも弟、頼長すら知らせていなかった。

源氏や平家も甥や兄弟の裏切りを誰も知らなかった。

暗躍政治のプロ、藤原家長男、聖子の父が後白河天皇と裏で組んでいたのだ。

元皇后が裏切るなど世間体が許さないが、勝てば官軍!

世論を封じたのだ。


妾妻と敗れた皇子には発言権もない。

実家が身分やお金のない女は無力なのだ。

夫から聞いた等と言えば消される!

もう1人の皇子と共に仁和寺で僧として生きた。

崇徳天皇が亡くなり戻ってきた母と共に兄弟2人は

父の叔父の寺で。

そう、常に監視されながら。

母子は助け合い慰め合いながら生きたが、兄が20代となり立派な青年となると朝廷が危惧したのか?

突然ある朝、病死した。

そう言われ、息子の亡骸はどこかに運ばれていった。

後は母1人子1人で息を潜めて生き、父が得意だった和歌で歌人として名を成した。


「奥さんの心許ない不安や息子を亡くした悔しさや

弟くんの悲しさが伝わってきたね…」見波が皇子が亡くなった時の画像を見たらしく涙があふれる。

「叔父さんも心優しくて、祖母さんが兄弟の争いに巻き込まれないように物心つく前に僧侶にしていたんだね〜

後々、恐ろしい争いが起こると予想してたみたいに…」

ヒミコも我慢し切れず嗚咽した。

父と子の確執から末っ子を守ろうとする母親。

天皇家に生まれたせいで皆ツラい…


「本当、誰も実は勝ってないんだよなあ〜

皆、恨んで悔やんで恐れて泣いて〜人間ってバカだよなあ〜」

見波やヒミコが仕入れた画像を頭にインプットした

アキラが深い深いため息ついた。

「これを崇徳天皇の心に流し込む。」

アキラがまた携帯で何か調べてる。

「どうやって?」ヒミコが聞く。

「今から四国行くぞ〜あ〜っ、でも着いたら夜だなあ〜結構な山だし、あんまり知らないから歩けないな、明るくないと。」

市バスの外はもう真っ暗だ、街のネオンが眩しい。

「え〜っ!!!」ヒミコと見波がビックリする。

「おっ、高速バスが出てる!ゲッ、最終が9時だ!

大阪まで電車で行くぞ!」

ちょうど市バスは、河原町に着いた。

「おしっ!次は大阪だあ〜」アキラが元気に走る。

「ちょ、ちょ、全然わかんない!待ってよ〜…」

慣れない能力使ってヘトヘトのヒミコと見波はヨロヨロとついて行った。

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