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京都事変  作者: たま
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石女(うまずめ)

日本では、女は子をなしてこそ一人前なる妄想が今だにある。

平安鎌倉時代なら尚の事!

藤原家から崇徳天皇の中宮となった聖子もツラかっただろう。

それしか自分には価値がないと思っていたのだから。

なのに他の妃が男の子を産んでしまった。

父から嫌われ弟には誹り(そしり)を受けていた崇徳天皇は家族愛に飢えていた。

初めて抱いた我が子。

崇徳天皇が家族に夢中になったのは想像に難くない。

なんせ祖父の溺愛で育った長男坊。

自分は家族愛に夢中になっても正妻や正妻の実家は

ちゃんと僕達家族を推してね♪と信じて疑わなかったようだ。

まあ、だからこそ裏切られた!と中宮の子孫、藤原九条家を絶滅させたのだ。

まあ直系だけだが。

九条の妾腹の娘には息子が2人いたので今は彼らが相続人である。


聖子は一生子供を産めなかったが、後の近衛天皇の養母となったり

弟亡き後は、藤原九条家の長として弟の子供達を支え

藤原五摂家の礎を築いた。


後白河天皇は、藤原九条家の悔しさや怒りに寄り添い

固い絆を作ったのだ。

後白河天皇の側近として聖子の弟・九条兼実は大変重用されたらしい。

歴史書にも遊び人の後白河天皇を支えて実務に励んだ様子が記されている。

東大寺が崇徳天皇の怨霊封じなのも話していなかったようだ。

すでに上皇となり法皇となり高齢にも関わらず地上20m近く吊り上げて貰って、自ら目を描き入れたと聞いて、

「なんで、そこまでするの?」と驚いていたらしい。

人の心の機微には兄より敏感だったようだ。

崇徳天皇封じだと言えば、藤原九条家が傷つくので避けたのだろう。


「まず、仁和寺だ。霊魂のコピー取るぞ!」アキラが携帯で仁和寺の案内図見ながら話す。

向かう市バスの中で言われたが、返事に困る。

「具体的に何すれば良いの?」ヒミコがため息つく。

「探すんだよ!地の記憶を!」アキラが当然と言わんばかりの顔をしてる。

ヒミコの目と耳に親指と中指を置く。

すると、人の声が聞こえる。

今のバスの中じゃない!

送り火の話してるから、これは夏だ!

自分の座席に別の人の手足が見える。

「これ…!何!」ヒミコが驚く。

「過去のこのバスのその座席の記憶だよ。

俺の能力を一時的に移した。」アキラがやはり当然と言う顔で説明する。

「これで平安後期鎌倉時代まで遡る。で、場所場所に

眠る記憶を探してコピーする。

人手がいるんだ。ヒミコと見波も頑張って!」

アキラが前よりパワーアップしたのはわかったが…

それでも話が途方もない!

「崇徳天皇のお子さんと奥さんの記憶だけ探し出すんだよね?」見波が恐る恐る尋ねる。

「それ、国会図書館で本の1ページ探すよりキツくない?」ヒミコも悲鳴を上げる。

「お前ら、愛とか好きそうじゃん?

きっと探せると思うよ、お前らなら!期待してる!」

アキラが親指を立てた。

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