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京都事変  作者: たま
33/60

愛=毒

「じゃ、そろそろ動くか?」アキラが寝てて鈍った身体を動かしながら、近衛の動画のライブ見ながら気合いを入れる。

「何する気?」ヒミコが聞く。

「近衛吉良が怨霊封じしやすいように崇徳天皇を弱らしておかないとな!」

屈伸や肩を回してストレッチしてる。

「どうやって?」有間が心配そうに聞く。

「祠でパワーチャージしてたら分かったことがある。

崇徳天皇は地上から恨みや怨念を吸い上げて巨大な寝殿を作ってるんだ。

そこにエネルギーが全て集まるようにしてる。」

「どこにあるの?」ヒミコが聞く。

「いや、行く事は出来ないなあ〜生きてる人間には。

黄泉の国だからな。死人しか行けない。」

「じゃあ、市子は?」ヒミコの顔が歪む。

「もう、死んでるよ。肉体はもう無いだろう。」

アキラが淡々と話す。

「そうなのね…もう」ヒミコがうつむく。

ずっと2人で頑張ってきたのに…だんだん気持ちが離れて見えなくなって…

一体どこで間違ったんだろう?


「そこには行けないが、負のエネルギーが崇徳天皇の神殿に流れ込まないに阻止することはできる!」

アキラがまた悪い顔してニヤッとする。

「世界中の人がハッピーになれば良いんじゃない?」

見波はニコニコとらしい意見を言う。

「それは不可能だけど、負のエネルギーに『毒』を仕込むことは出来る。」

「毒?」ヒミコが首を傾げる。

「俺は絶対信じないが、有るらしい。別名を『愛』と言うものが。」

アキラがちょっと苦手そうに話す。

「仁和寺か!」有間が手を打つ。

歴史に詳しい人には分かるのか?

「崇徳天皇には、藤原家の正妻以外に子を産んだ嫁が居たのさあ〜島流しもちゃんとその嫁が付いていった。」アキラは霊体になって死者から話を聞いて回ってた。

「ええっ、そうなの!」ヒミコが驚く。

「そして2人の子供は、ちゃんと成人出家して仁和寺の僧侶になったんだよ。

奥さんも崇徳天皇が亡くなった後は、京に戻り息子と共に仁和寺に入ったんだ。

その当時仁和寺は、崇徳天皇の別の弟がやっていた寺だったのさあ〜」霊体聞き込みでかなり調べていたようだ。

家族同士の諍いに心を痛めていた兄弟もいたようだ。

崇徳天皇の息子達を引き取り出家させ命を狙われないようにしていたのだ。

「そして、家族!嫁と子供!見つけたよ〜

もう、御霊は消えてたが記憶だけが土地に貼り付いてた!」

アキラがガッツポーズをする。

数十年くらいなら辿れるが、数百年過去の霊体は余程の事が無ければ、もう消失しているのだ。

崇徳天皇の家族は未練を残さず静かに亡くなったので

アキラでもなかなか追えないのだ。

「もう記憶だけだけどな。

崇徳天皇に見せてやれる!」


直近の死者を実体化する力は、昔から持っていたが…

まさか平安時代の普通に亡くなった人まで…それは、パワーアップしないと無理だ。

そして、崇徳天皇は意外に家族には恵まれていたのだ。そりゃ正妻もアッサリ身を引く。

と言うか、反対勢力になるだろ!

正妻なのに子を産めず、崇徳天皇は子を産んだ女御を溺愛、家族で生活を共にした。

だから正妻の父と弟は、後白河天皇側に付いたのだ。

そりゃそうだろ!

我が子や姉を崇徳天皇にコケにされたのだから。


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