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京都事変  作者: たま
31/60

復活

幾分良くなったが、アキラは思ったより回復しなかった。

結局水回りが近いヒミコの部屋でベッドを反対の壁にして同居中だ。

アキラは日中ほとんど寝てる。

昔、植物人間で寝たきりだったと言う話を彷彿とさせる。

ヒミコは動画の編集しながらアキラの様子も見てる。

でも目が覚めれば自分で何でもするので、そんなに体調は悪そうに見えない。

今まで崇徳天皇の遺物の呪いを祓うのに消耗が激しかったのかもしれない。

目覚めてご飯食べたりトイレやお風呂済ますとまた倒れるように眠り続けた。

ヒミコは出来るだけ、アキラが張った結界の中だけで動くようにしてる。


パソコンの中では近衛大僧正がインフルエンサーとして大活躍してる。

宣伝もガンガンして万博より勢いがスゴい。

が、便乗した輩もポツポツ出てきて藤原氏の闇歴史など配信しだした。

藤原氏は、天皇が藤原の意に沿わないと失脚や暗殺なども辞さなかったとか〜藤原氏絶滅は仕方ないみたいな話も出てきた。

「雲行きヤバイなあ〜」ヒミコが呟く。

知名度上がるとこういうのが出てくる。ヒミコ達の時も出てきて動画の細かい部分から情報探ったりケチつけたり

嫌がらせや殺人予告も沢山来た。

近衛吉良も専門家に対策は講じてもらってるとは思うが…

暴露系配信者が近衛の親族は実は生きてるとか言い出した。

海外で普通に暮らしてるような動画が出回る。

フェイクだと思うが、今は巧妙すぎて見分けがつかない。

しかし、これを見た近衛のメンタルを思うと胸が痛い。

死亡したスタッフも家族と出歩いてる動画とか出回り

人としてどうなの?と怒りが込み上げる。

亡くなった人の家族かどんな気持ちになるか…

近衛吉良も対策として調査内容を開示したりしてるが、イタチごっこになってきてる。

「う〜ん、どうなんだろう?これで良いのか…」ヒミコにはどうしょうもないが、何とか耐えて怨霊封じを成功させてもらいたい!

「私もこの生活ずっとはなあ〜嫌だし」独り言を言う。



「何が嫌なんだよ?俺は寝ててもお前守る為にトイレと風呂のそばに寝かされてんだぞ?」後ろで声がした。

「起きたの?なんか久々だね〜」

アキラが久々ちゃんと目覚めたみたいだ。

嫌だった悪態も無いと寂しいもので、ちょっと嬉しい。

「気色悪いな〜笑うなよ!」真顔で引かれてる。

「もう年越えたよ!分かってる?」悔しくてキツめに言う。

「だよなあ〜もう、ずっとダルくてダルくて。

遺物キツかったわ〜近衛はどう?」アキラも心配みたいだ。

「まだ、何とか生きてるし、いつの間にか「大僧正」になったよ!率先してお経唱えてるよ!」動画を見せる。

「スゲ〜爺さんだよなあ〜だんだん若返ってないか?」アキラがビックリしてる。

久々、生きてる感じのアキラだ。ずっと、起きても最低限だけ済ませてすぐ寝る生活だったから。

「でもアンチも出てきて叩かれてるよ!

メンタル持てばいいけど…」ヒミコが心配する。

「それは大丈夫だろ?」アキラが笑う。

「フェイク動画で、お孫さんやお子さんが生きてるみたいに加工されてるんだよ。

これはキツくない?」ヒミコが見せる。

「わあ〜、これは悪質だなあ〜」アキラも呆れる。

「私もヤられたんだよね〜これ!

アダルト動画に私の顔を合成されて…」ふと、イヤな予感がした。

「とうした?」アキラが聞く。

色々嫌がらせされたが、私が1番憤慨してたの市子は、知ってる。 

市子に追えるとこまで追って貰って、プロバイダーに情報開示請求したり弁護士相談したり、果ては動画で募集して特定班チーム作ったりトコトンやった。

全部モザイクで晒したりもした。

「いや、まさかね…何でもない。気のせいだと思う。

それより、アキラは?体調どうなの?」顔を見る。

「ふふっ、実は修行してたんだ。」アキラがニヤッとする。

「えっ、寝てたでしょ?」ヒミコが驚く。

「俺は身体から離れて空飛ぶのが昔から趣味なんだよ!」アキラが冗談みたいに言う。

「あっ、私、昔見たことある!大阪から奈良へ生駒山の頂上辺りの空で!人を数人連れて、男の子が空飛んでたの!」思わず指差す!

目の錯覚だと思った風景だ!

少年が浮いてた。でも、あっという間に星みたいに消えた。

アキラが目を見張って驚く。

「まさかな。普通は見えないはずなんだが。

実際この1月彷徨いてたが、誰にも気づかれなかったのに…」アキラが首をひねる。

「まあ、良いじゃん。小さい時に会ってたのかもよ〜」

ヒミコがケラケラ笑う。

アキラは、内心冷や汗をかく。

様子から、確実に見られた気がする。

大阪で…人を霊たちに引きちぎって殺させた日だ。

今思えば、子供の自分はヤバかった。

なにげにあれから有間がずっと監視してるの感じてる。

京都で一人暮らしする気だったが、当然みたいに同居させられたのも、

きっとあの日のせいだ。

そして、コイツにも目撃されてたのか…

「やっぱりお前は油断出来ないな」小さな声で呟いた。


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