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京都事変  作者: たま
30/60

元動画配信者

「市子、どうしたものかのお?

近衛の老いぼれが、大騒ぎしだして僧侶を大量に

動員しだしたぞ!」

崇徳天皇はすっかり市子に甘えて依存するようになっていた。

寝殿の女御達や武者達の事も任せるように。

市子は、人に喜んで貰うのが好きなので仕事を任されると頑張るタイプなのだ。

特に今は疲れると言う感覚もない。

泉の水に浸かれば、人々の恨みや怨念が身体に染み込み無限のエネルギーに変わる。

人の世に必ずある負の感情が、この世界の存在の源なのだ。

「お労しや、我が君。

令和の年寄りは元気なのです。僧侶になる前に殺しておけば良かったのですが…油断しました。」

貴人の心許ない姿にそっと手を握り、

「ご安心下さい。私も動画配信者の端くれでございました。

何とか致しましょう。」と安心させる。


泉から下界を望み、

「近衛が配信デビューした事で割を食った配信者から

情報発信系を選んで暴露記事を配信させましょう。」

市子が一計を案じる。

「おおっ、妙案じゃ!

叩けば埃しか出ない藤原氏じゃ!

恨みの強い者を選ぼうぞ!」崇徳天皇が人選に入った。

崇徳天皇が呪文を唱えると人型が現れる。

名前があるので市子でも分かる配信者達だ。

「暴露系の強者ばかりではありませんか!

これは良いと思います!」

「そうか?彼らならやってくれるか?」崇徳天皇が嬉しそうだ。

「それと画像加工の強い者も選んで下さい。

亡くなった者達が生きてるフェイク画像も流しましょう。」

市子が2重にワナを仕掛ける。

「動画の世界は、乱世なのです。

近衛の周りではなく、政治的ライバルなどの殺して下さい。

近衛の活動に異を唱える者を殺すのです。

けっして情報配信者達は、それを見逃しません。」

「そなたなら私の時代も切り抜けられたであろう。

生きて会いたかったのお〜」崇徳天皇が本当に感心する。


姉との活動でも、嫌がらせメールやフェイク画像やら

色んな障害と2人で話し合って戦ってきた。

なのに大学入ったら、まるで1人でインフルエンサーになったように!

『ヒミコ』は2人で育てたコンテンツなのだ!


「さあ、姉さん。私のやり方はアナタが1番分かってるでしょう?

近衛吉良を救えるもんなら、やってみなさいよ!」

市子は不遜な笑みを浮かべた。


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