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一縷の望み  作者:
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第8.5話 シエスタ




「そうじゃったか・・・。大変じゃったのう。そうだカイよ、たまには気分転換でもしないかい?色々なことがあって、疲れているだろう」


「気分転換なんてできる場所ありませんよ、俺たちは常にガオたちに追われてるんですから」


「それがそれが、わしの魔法で、一時的な遮断空間を作ることができるんじゃ」


「へぇー。そんなことができるんですねぇーすごーい」


「わしもキリアちゃんの胸にうずくまりたいのう」


「馬鹿なこと言ってないでよドユ!それ本当なの?」


「みづき本当じゃよ。まあまあでもみづきもたまにはリラックスしたいじゃろ」


「んー確かにねー」


「なぎさやティはどうじゃ?」


「行きたいねなぎさ」


「ティが言うなら・・まだ検査まであるし。具合悪くなったら帰るぞ…キツイが…もしかしたら気分転換したら少しは気分が良くなるかもしれないしな…試しに…」


「!よしっ決まりじゃな!」


 そうして、彼らはドユイの魔法で、一瞬にして、海にワープした。


「水着はあそこで売ってるはずじゃよ。ウッフフフ」


「もういきなりなんだから!」


 そうして、彼らはあっという間に、着替えを始め、水着姿で一時のバカンスを楽しもうとしていた。


「しかしここは、雷鳴轟く夏のウノミヤと一転して天気が良くて、海もあって、癒されるな」


「そうだね。正反対だね。この海の音が、気持ちいいよ」


「俺は一日中この木の下の日陰で休んでてもいいかな。気が向いたら日差しを浴びにいこう。うんでもせっかく海にきたんだから、水着に着替えるか、みづき」


「そうね!」


 俺たちの休日は、あっという間に時間が過ぎていった。


「水が気持ちいいね。水かけないでよ笑。あーもう髪の毛まで濡れちゃった。カイにもかけてやる!」


「あーやったな!」


「それにしても、カイ君が元気になってなりよりですね。どゆいさん」


「そうじゃなキリア。これでひとまず一安心じゃ」


 こうやって、俺はいきなり起こった心を痛めるような出来事に終止符をうち、前に進むことを決めた。それからも、ドユイの元で訓練することになる。母にはなんとか勝つことができたが、イオとの戦いで彼らには今のままでは太刀打ちなどできないとわかったからだ3ヶ月がたった。11月だった。

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