いち
久しぶりに書き始めました!
この回は前座のようなもので、TSするのは次回となっています!
「いいかげんに起きなさい!」
「はぁーい…………ん?はっ……!!」
僕は慌てて体を起こす
まずは顔を洗いに洗面所に行く
まぁ、そこにはいつも通りの冴えない顔があるイケメンでもないし不細工っていう訳でもない……横に大きくなったらその限りではないだろうけどね
よし……顔も洗ったし朝御飯を──ふぁぁ……あくび出た……
「おはよー……ねむぃ」
「おはよう。朝御飯出してるわよ」
「うぃ……ありがとー、いただきます」
はむはむ、むしゃむしゃ、ごくごく
「ごちそうさまー」
食べ終わると食器を台所に持っていく
家事とかあまり手伝わない代わりにこれくらいはしないとねー
……まぁ小さい頃からやれやれって言われてきたからだけど
そんなことを考えながら今年の4月から入学した高校の制服に着替える始めはネクタイ締めるのにてこずってたけど……
よし……!ネクタイもばっちしだ!
「……いってきまーす」
「いってらっしゃい」
最近、「いってきます」とか「いただきます」って言うのに抵抗感が出来てきたんだよね……最低限の礼儀だから小さい声ではいってるんだけど、お母さんの耳からは小さな声でも逃れられないみたい
◆ ◆ ◆
高校に着いて自分のクラスに入る
「よ!」
「よぉ!」
僕は小学校からの友達に声をかけられたから返す
この高校には中学校が一緒だった人もおおいけど、このクラスで話せる人は彼しか居ない。女子もいるにはいるけど、なんかほら話しづらいじゃん……?
「よっと」
「っ!?な、なにするんだよ!」
こいつはほぼ毎回のように僕のほっぺをつついてくる。実際びっくりするし、何がしたいのかわからん……
「やっぱり、お前のほっぺ柔らかいよな。癖になるわ」
「そんなこと言われても嬉しくないし、変な癖もつけるなっ……!」
「はいはい」
僕は出来るだけ抵抗するが、悲しいかな……腕のリーチの差で殆ど抵抗できないのだ
「むむむー」
「はいはい、かわいいかわいい」
「かわいい言うなし!」
「まさにほら……手のひらサイズって感じ」
「そんな小さくないわっ!」
まぁ、こいつと比べたら小さいけどさ……180センチの奴と比べるのは酷じゃないですか……?
……ごめんなさい見栄張りました、僕も小さいです……160センチです……
ごめんなさいまたまた見栄張りました、本当は155センチです……
ご、5センチくらい誤差の範囲でしょ……!
「えー?でもこの前の身体計測で身長縮んだって騒いでなかったか?」
「うぐっ……!そ、そのせいで小さくなったんだよ……」
「もとから小さかったような気がするけどなー」
「う、うるさいなぁ……!あっ、今日提出の課題わすれてないよね?この前めんどくさいって言ってたけど……やってるよね?」
もちろん僕は事前にやってる
……べ、べつに話題をそらそうとしたわけじゃないならな!?本当だからな!?
「あっ……」
「へっ……?まさか忘れてたとかないよな……?」
いや、さすがにそれは無いよね……?ちなみに数学の課題なんだけど、担当の先生がなかなかの強面で……ぶっちゃけ怒ると怖そう
「マジだ……」
「ま、まじでかー……って早くやれよ!二時間目だよ!」
「見せてくれー!」
「お前なら簡単だろうが、自分でやれやぁ!」
こいつ僕より成績良いのに楽しようとする……人間そんなものか
あっ、担任の先生が入ってきた……簡単な内容だけどあいつ間に合うかな……
◆ ◆ ◆
学校が終わった
ちなみにあいつはちゃっかりと課題を終わらせてた
あんなに焦っておいて10分で片付けるとか無いわぁ……
僕に話しかけながらぱぱぱぱーって、なんであんな奴が頭良いのか疑問しかわかないわ
顔もそこそこいいから彼女作れよなって言うけどそういうの興味ないって笑い飛ばすしさー……
あぁー持ってるやつは羨ましいわ
あいつはバスケ部の体験入部期間中でこれから部活だってー
僕は帰宅部だからそそくさと帰るんだけどな
……べつに寂しくなんかなってないし、あいつなんて居なくても良いことあるし
僕の家はこの学校から結構近くにあって登下校が楽だ、歩いて行ける範囲にある。めっちゃ助かる、だいたい15分くらいだ
というわけで家だ、道中も楽しいよ?住宅街にある希少な緑を発見したり、下校中の小学生の楽しそうにしている姿をみるとこう癒されるというかこっちまで笑っちゃうみたいな。小学生はみんなかわいい!やんちゃな子も、おとなしい子も、生意気な子も、見てると「はぁ……かわいい……」ってなる!……これ、変な人だわ……落ち込むわ
仲が良い人と話すのは楽しいけど、話すこと自体は得意じゃないから何話せばいいかわかんなくなる……趣味の話とかは結構話せるんだけどね、大体3.40分は周りを気にせず外でも盛り上がれるかなっ!
こんな事とかを考えながら、晩御飯を食べ、風呂に入り、宿題をする。もちろん予習復習なんてものはしない、僕ってそんな優等生じゃないしねー。おとなしく寝ます!おやすみ!
このとき、これから僕の身にあんなことが起きるなんて想像もしてなかったし誰にも予想出来なかった……のだ!
読んでくださりありがとうございました!
タイトルは以前の作品で納得するのを思いつくのが大変だった記憶があるので、話数の数字(?)だけとさせていただきます……