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Same old Same old

作者: 綾

 アラームがなる。午前七時。眠い。まじで。また今日がやって来た。来なくていいってあんなに昨日言ったのに。やってらんない。ヒーターの前でもたもた制服に着替えながらそんなことを考えていた。

 「いってきまーす‥。」

聞こえてんのか、聞こえてないのかわかんないぐらいの声でぼそぼそと言ってみる。ドアを閉める音だけが無駄に響いた。

 いつもとなにも変わらない道を歩いて、いつもどーりの学校、授業、友達、部活。そしてまた明日も「今日」ってやつが、無表情で俺に朝七時を告げるわけだ。うーーん。つまんねーの。

 足下の石を思いきり蹴飛ばそうかと思ったけど、誰かに当たったりしてトラブってもやだし、爪先で軽く蹴ってみる。まっすぐ飛ぶと思ってたら、ちょっと右にそれて、坂道を転がっていった。そんなに強く蹴ったつもりねーのに…とか思いながら、石を追いかけて、坂を下ってみた。いつもどーりはもう飽きた。昨日の英語の授業で、ネイティブのなんとか先生が言ってた。いつもどーりってのは、英語で「same old same old 」とか言うらしい。みんな、「なんかかっこよくね?」とか言ってたけど、いつもどーりはいつもどーりでそれ以外の何物でもない気がする。

 坂を降りると、見たこともないようなお店があった。こんな店あったんだ。町中なのに、やけに空気が澄んでる。

「クリームたっぷり クリームパン」

 なんてありきたりな言葉だろう。なんの変哲もない。そう思って看板を眺めてたら、中から俺よりもずっとちーさい女の子が、大事そうに食パンを抱えて中から出てきた。クリームパンじゃねーのかよ‥。と思ってみてたら、その女の子がおれをじーーっと俺を見て、「食パンも美味しいんだよ」って笑った。

 思ってたことを見透かされたような気がした。すっげー恥ずかしいじゃん、俺。目のやり場に困って、空を仰いだ。気のせいかもしれないけど、今日の空は、いつもの3倍ぐらいきれいな気がする。いつもどーりじゃない。「not same old same old 」って感じ。いい気分だ。

 「学校終わったら来てみよーかな」って、独り言のように言った。内心、女の子に聞こえてるといいなとも思う。

 学校の八時十五分のチャイムが聞こえた。やべー、遅刻じゃん。またいつもどーりじゃない。たぶんめちゃめちゃ速く走って、学校へ向かった。

男の子目線なので、言葉遣いが雑です。

初の試みなので、投稿も緊張します。笑


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― 新着の感想 ―
[良い点] 明るい予感、素敵な恋が訪れそうな予感。綾さん、爽やかな物語が始まりそうですね!僕は青春を感じる恋の物語、小説が大好きなので、続きを楽しみにしています! 綾さん、執筆、お疲れ様でした!体…
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