プロローグ
コンコン…静まり返った廊下にノックの音が響く
「どうぞ」部屋の主に許可をもらい中に入る
「失礼します…」
そうっと扉を開くとそこに座っているのはこの学園
都市の市長であり都市最大の学園『木蓮高等学園』学園長 刻 時雨その人だった
「『玉蘭中等学園』に転校してきました翼 円です。今日は学園長への挨拶に参りました。」
『玉蘭中等学園』は『木蓮高等学園』の付属校のため挨拶は学園長へすることになる
「いらっしゃい、翼君。玉蘭学園へようこそ。知っているかも知れませんが私が木蓮、玉蘭両校の学園長をつとめています刻 時雨です。これからよろしくお願いしますね?」
「はい、よろしくお願いします!」
私の新しい生活がここで始まる――
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父さんに呼ばれて放課後残っていた教室から学園長室に向かう
― 一体何の用だろうか?―
俺自身何かした覚えは無いから…あぁ、今日は玉蘭に転校生がくるんだっけ。
じゃあきっとそいつの案内だろうな…
―そのときの俺、刻 刹那は転校生は男だと思い込んでいたんだ。だから、アイツと会ったときの衝撃は今でも忘れることは無いだろう。俺の退屈な日々はあの日なにもかも変わったのだから―
玉蘭は木蓮の別名らしいです
私も前読んだ漫画の中に出てきただけなので“らしい”ですが(笑)