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百折不撓のアルゴリズム  作者: 一ノ瀬隆
4章 可逆不能のノーステップバック 下

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82話 集結

俺はカシムさんを、決戦の切り札へと迎え入れる事ができた。



俺、ユキ、イーシア、ソフィア、そしてカシムさん。これで、5人...。切り札は後2人必要だ



円卓の残り幹部は5人。確実に奴らを仕留め、この一方通行の世界で勝利を掴むには、どうしてもあと2人の切り札が必要になる。



そんなことを考えながら、前を気にせずにエデニアムの拠点へ戻る道を歩いていた、その時だった。



「──うぁぁぁぁあああああッ!!!!!!!!!!」



頭上の遥か上空から、いつかどこかで聞いたことのある、情けない絶叫が降ってきた。

見上げると、空の彼方から一直線に何かが落下してくる。



ズドォォォォオオオン!!!!



地響きと共に、エデニアム本部の少し手前の広場に巨大なクレーターが穿たれた。

インパクトのある登場により、もうもうと土煙が舞い上がる。



「ゲホッ...な、何だ!?」



俺が魔剣に手をかけながら砂煙の奥を睨みつけると、そこからカラッとした明るい声が聞こえてきた。



「よし。今回は着地に成功。っと」



風が吹き抜け、砂煙が晴れる。そこに立っていたのは、見覚えのある少年だった。



「アクシア!?」



「レイくん。助けに来たよ!!!!!」



土埃を払いながら、屈託のない笑顔で手を振る彼を見て、俺は思わず目を丸くした。サテンヘルドの街で出会った、あの元引きこもりの少年。



登場はびっくりしたが、それより再会できた喜びが来る。



「随分漢の顔になったな、アクシア」



螺旋の意志を持った、鉱山都市の英雄。



彼が今、俺たちの窮地に馳せ参じてくれたようだ。



俺はアクシアと一緒に、エデニアムの拠点へと向かって歩き出した。



「レイくん。......次の戦いが、最後になるんだよね」



向かう道中、少しだけ大人びた横顔でアクシアが話しかけてくる。

引きこもりだったかつての面影はない。その瞳には、戦場へ赴く覚悟がしっかりと宿っていた。



「ああ。ここで、全ての因果を終わらせるんだ」



俺の真っ直ぐな返答に、アクシアも力強く頷いた。



◇◇◇◇◇



エデニアム本部の門に到着すると、そこには腕を組んで待ち構える見慣れた男の姿があった。



「よう! レイ。ソフィアから聞いたぜ。円卓の幹部に対抗するための人材を探しているってな」



「スミス...。お前も、来てくれるのか」



「当たり前だろ。アクシアが行くなら、俺も行くぜ。俺だって、サテンヘルドの誇りにかけて、円卓との戦いを終わらせるのは悲願だからな」



スミスはニヤリと笑い、腰に提げた自慢の得物を叩いてみせた。相変わらず、最高に頼もしい親友だ。



そうして、遂に集結した。

対円卓幹部戦を想定した、エデニアムの最高戦力となる俺たちのチームが。



世界の絶望を『拒絶』する勇ましき者。──────ユキ。


孤高、精鋭を集いし騎士団を率いる戦姫。──────イーシア。


魔導を紐解き、世界を改変する魔術師。──────ソフィア。


武を受け継ぎ、敵を斬り伏せる剣豪。──────カシム。


螺旋を心に宿し、希望を貫く挑戦者。──────アクシア。


人知を超える技術を持ち、戦場を駆ける技術者。──────スミス。


そして、様々な思いを継ぎ、運命を超えると誓った者。──────レイ。



七人のイレギュラー。準備は全て整った。



後は、紅き月の夜に現れる『もう一つの正義』を、俺たちの正義で上回るだけだ。

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