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第32話 公園でのんびり

のんびりぼんやり、まったりなスローライフ。

下に⭐︎があるので押してくれると嬉しいです。

 ディアレイの街中。僕とプラシアは公園にやって来た。

 緑豊かでとても綺麗。丁度よくベンチも開いている。

 予想だにしない場面で疲れてしまったので、せっかくなので休んで行くことにした。


「プラシア、そこのベンチで休もうか」

「はい!」


 僕とプラシアはベンチに座った。

 何だろう、疲れてはいないんだけど、変な感じだ。


 別にプラシアがいるから緊張しているとかじゃない。

 ここ数日、普段とは違うことは置き過ぎた。


 そのせいだろうか? 少しだけ体が堪えているのかもしれない。

 「ふぅ」と呼吸を整えると、ぼんやりと周囲を見回した。


「なんだかいいね」

「はい……あのユイガさん」

「なに、プラシア?」


 プラシアは僕に声を掛けた。

 ちょっとだけ顎を上げ、視線を上目にする。

 プラシアと目が合うと、気になることがあるらしい。


「ユイガさんはこの公園になにか用があったのですか?」

「ううん、ないよ」

「えっ? ないんですか」


 プラシアは驚いた声を上げる。

 口元に手を当てると、目を見開いていた。


 普通に心外だな。僕にだってユックリしたい時はある。

 何せ普段僕が住んでいる職場兼住居の魔王城は残念ながら雰囲気が暗い。

 その周囲も青空が広がっていないから、何だかおどろおどろしい。


 別に雰囲気にはもの凄く合致(マッチ)している。

 だから文句の一つも無いんだけど、あれだとリラックス出来ない。

 そこで偶にはこうして陽の光を全身に浴びて、セロトニンを活性化させたいって思ったんだ。


「幸せホルモンを分泌させたいでしょ?」

「幸せ……ホルモンですか?」

「そうだよ。って、僕と一緒だと、プラシアが幸せじゃないかな?」


 軽口を叩いてちょっとだけ場を和ませようとした。

 ニヤニヤして笑ってしまうと、何故かプラシアは反発する。


「そんなことありません!」

「どうしてそんなにムキになるの?」


 普通にビックリした。何の前触れもなかったせいだ。

 心臓が飛び出るかと思ったけど、間ぁそんなことは無いんだよね。

 でも急に声を上げられると驚いちゃうから止めて欲しい。


「ビックリした。プラシア、急に叫ばないでよ」

「すみません、ユイガさん。でも私は、ユイガさんと一緒で楽しいですよ」

「僕といて楽しい? あはは、冗談キツいよ」


 冗談にしては面白くなかった。

 まるで何処ぞの勇者が言った言葉と完全に同じだ。

 僕の何所にそんな魅力があるのだろうか? 残念、分からないんだよね、これが。


「冗談じゃありませんよ」

「はいはい、そういうのいいよ。それよりプラシア、ボーッとしよ?」


 僕はプラシアを心から誘った。

 普段の喧騒から少しでも解放されたい。

 そう思う気持ちがあって不思議じゃないから、優しく声を掛けて誘ったんだ。


「そうですね、ユイガさん……はぅ~」


 プラシアはスッと目を閉じた。

 瞼が閉じられると、体が小刻みに揺れている。

 それだけ体に溜まったストレスを発散するための行動のようだ。


(プラシアもストレスと感じているんだなー……つまんないもんね、魔王城は)


 残念乍ら、魔王城は今の所、暇。とんでもなく暇。

 暇すぎてストレスに変わっちゃうのも無理はないんだよね。

だから僕は横目にプラシアを見ながら、全身で呼吸をする姿を捉える。


(全身鍛えているんだね)


 プラシアは回復役だ。だけど冒険者である以上、確かに鍛えてある。

 相当強い冒険者なのは間違いないと思う。

 多分Aランク以上? ジョイなんかよりも全然優秀で、魔王城でも筋トレしている姿を見かけた。


「プラシアってまめだよね」

「は、はい?」


 プラシアは突然褒められて、顔が真っ赤になった。

 キョトンとしていたけれど、仕方がないかもね。

 だって、僕も突然褒めたんだからね。


「ジョイが欲しがる訳だよ」

「ぷはっ!!!」


 急にプラシアが仰け反った。

 あまりにも❘過度オーバーなリアクションで、僕もビックリする。

 ちょっと心臓に悪いことをするのはやめて欲しいな。


「な、な、な、なんですか、急に!? そ、そ、そ、その、褒めらえても、な、な、な、なにも出ませんよ!?」

「なにキョドってるの? 別に求めないよ」


 プラシアに何かを求めようとは思っていない。

 期待していないとかじゃなくて、プラシアは分かっているんだ。

 自分が何をするべきなのか。今はそれを模索中で、下手に何かを求めるよりも、そのための動線を用意するのが最適解だと思う。


「プラシアは求めなくても応えてくれるでしょ?」

「えっと、それは、その……エッなことで」

「ん?」


 何言ってるのか全然分からないんだけど。

 話が飛躍しすぎなのかな? プラシアさん、ちょっと頭冷やしましょ?

 せっかく幸せホルモンがドッパドッパ出てるのにさ、それは無しだって。


「なにを想像しているのか分からないけど、そういう意味じゃないよ」

「そ、そうですよね……あはは」


 僕は真っ向から訂正する。

 プラシアはホッとしたみたいだけど、何処か切なそうな顔をする。

 何だろう。何が言いたかったのかな?


「僕が言いたいのはプラシアは頑張ってくれているってこと」

「は、はい、頑張らせていただいて……」

「でも無理をしようとしている。気楽でいいんだよ、気楽で」


 プラシアは僕に応えようとしてくれる。

 その度に変に頑張ってくれていた。


 だけどそんなのは必要ない。

 気楽に構えている方が、絶対に都合がいい。


「それに、僕に付き合ってくれている。それだけで感謝しているんだ」

「ユイガさん!?」

「あはは。だからさ、もう少しだけ付き合ってよ」


 別に変な意味じゃないよ? セクハラでもないからね!

 普通に僕みたいな何の取り柄もない最弱の魔王に付き合ってくれている。

 プラシアみたいな圧倒的な華を添えられるなんて、本当に奇跡みたい。

 だから、もう少しだけ付き合って貰いたい。


「こうして目を閉じて、陽の光を浴びてリラックスをする。息抜きは大事なんだ。ねっ」

「……はい。そうですよね」


 ソッと瞼を閉じ、陽の光を全身に浴びる。

 体も心もリラックスさせることが大切。

 偶に息抜きをして、ガスを抜いておく。それが心身の平穏に繋がる。


(プラシアって面白いな。色んな表情を見せてくれて。きっと心が穏やかな証拠かな。うんうん、これでよしよし)


 ほんの少しだけ、薄っすらと瞼を開く。

 プラシアも僕の真似をしてくれていた。

 何だか恥ずかしいな。でもプラシアも気持ちよさそうに呼吸をしている。


 柔らかく張った胸がプクプク動いている。

 如何やら心身のリラックスに繋がっているみたい。

 よかったよかった。満足すると、僕も幸せホルモンを爆増させるため、気持ちを整えてベンチに背中を預けた。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


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