表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/52

第23話 魔王城が暇すぎるwww

ついに1ー3がスタート!

ここからは初めての公開だ!

ブクマ・⭐︎、本当にお願いします。

「ユイガさん」

「ん?」


 プラシアに話し掛けられた。

 あれから三日。プラシアは何故か街に帰ってくれない。

 魔王城にずっと居座ると、色々な雑務を手伝ってくれていた。


「どうしたの、プラシア?」

「魔王城って、いつもこうなんですか?」


 一体何が不満なんだろう。

 少なくともそれだけは伝わると、編み物を続ける。


「いつもこうって?」

「魔王城はもっと忙しいと思っていたんです。でも、実際は冒険者が(・・・・)攻略に訪れ(・・・・・)ない(・・)んですね」


 プラシアが言いたいのは、魔王城が余りにも平和なこと。

 ここまでの三日間。冒険者の襲撃もなければ、攻略に乗り出すこともない。


「テーマパークだからね」

「そうじゃないです。実際、その事実を知っている人は、多くない筈ですよね?」


 あくまでもテーマパーク。その事実を知っているからこそ、僕は悠長に構えていた。

 だけどほとんどの人達に、そんな事実は周知されていない。

 ただ単に、この街のディアレイの発展に貢献している。

 そんな認識で、基本的に脅威を感じていない証拠だ。


「そうだよ。だけどみんななんとなくで伝わってるから」

「なんとなく……ですか。あの、経営は大丈夫ですか?」

「ん? そっちは大丈夫だよ。だけどテーマパークとして戦力がね、人材がね、圧倒的に足りてないだけ。そのせいで、今は事前予約がないと、魔王城は開かないんだよ」


 一応経営自体はできているんだよね。

 本当、一回で入る収益が多いのと、魔王城のおかげで街が発展している。

 その恩賞として、毎月のように街から多額のお金(※元々は税金)が支払われるんだよね。


「そうだったんですか?」

「うん。でもたくさんの魔物を雇うにはそれだけ給料が必要なんだよ。ほとんどは魔王城の運営に使っちゃうから、お金はあればあるだけいいんだよ。それでも、生活には余裕があるんだけどね」


 結局魔王城の運営はお金が掛かる。

 ミニゴーレム達やスライムの餌代も掛かる。

 そのためにも経営はシッカリしないとダメ。だからこそ、無駄なことはしない。

 基本的には動かない。省エネが魔王城のお財布事情を圧迫しないで済む。


「本当に、テーマパークなんですね」

「テーマパークだよ? 偶に人が死ぬことはあるけど」

「そこはシビアななんですね」

「ダンジョンだからね、一応は」


 それでも人が死ぬことは全然ある。

 魔物は……まぁまぁ、大丈夫なんだけど。

 とにかく危険が一杯。だからこそ、本気で挑戦する際は、念入りな準備を固めた冒険者ばかりが足を運ぶんだ。

 今来られたら困るんだけどね。


「いや、本当。この間は危うかったよ」

「危うかった、ですか?」

「うん。色々と準備が足りてなかったからね。……なんで来るかな、全く」


 本当この間の戦いは急遽だった。

 真面目にギリギリな状況で、連絡が来たのも直前。

 その理由に心当たりがあるみたいで、プラシアは申し訳なさそうだ。


「すみませんでした。あの日は、ジョイさんが……」

「またジョイか。本当、せっかちな冒険者は早死にするよ」

「ううっ、は、はい……」


 プラシアは痛感したらしい。

 いやはや、本当ジョイはヤバいよ。

 あれ、絶対に何処かで痛い目を見るに決まってるって、僕の想像は難くないよね?


「でもジョイはなんだかんだ言って、最低限はできてたからね」


 凄く上から目線で物を見てた。

 でもジョイはアレでも冒険者だ。

 それに何より、自分が勇者だって言う、絶対の自信がある。

 うーん、典型的な英雄思想なんだよね、ソレって。


「ユイガさんの目線でもそう思いましたか?」

「ん? 僕の目線ってなに?」

「はい、ユイガさんはとても強いので」


 いやいや何を勘違いしているのかな?

 僕は全然強くなんかない。魔物特有のタフネスもなければ、特殊な魔法が使える訳でもない。

 ましてや剣の才能がある訳でも、頭がいいとも少し違う。

 結局僕にできることは、誰かが大抵できることばかりなんだ。


「あはは、冗談キツいよ、プラシア」

「冗談ですか?」

「そうだよ。僕がそんなに強い訳ないでしょ?」

「いえ、私はユイガさんからはこの世界のどれとも違う、特別な才能があるように見えますが……」

「買い被り過ぎだって。っていうかなに、メチャメチャ怖いんだけど」

「こ、怖いですか!?(しょんぼり)」


 プラシアの冗談が笑っちゃうレベルでキツい。

 僕が強い? 「あはは」そんな訳ないでしょ?

 簡単に一蹴してしまうと、プラシアは落ち込んだ。あれ、やっちゃったかな?

 そう思う自分とは裏腹で、それはともかくとして、何だろう。凄く楽しい。


「本当、暇だよね」


 僕はつい笑っちゃった。

 ここまで何もすることがないなんて。

 まぁ、いつものことなんだけどさ。改めて思い直す。


「でも、僕は楽しいよ」

「ユイガさん?」

「今は話し相手がいてくれるからね」


 僕はプラシアの顔を見る。

 目と目が合うけれど、別に恋愛感情何て無い。

 ただ単に、話が出来る相手がいるって、本当嬉しい。


「ゆ、ユイガさん、どうしたんですか? 私の顔に、なにか付いていますか!?」

「なんで動揺してるの?」

「ううっ、揶揄わないでください、ユイガさん」

「いやいや、揶揄ってないんだけどね」


 何を一人で混乱しているのかな?

 頭の中がワカメになってる気がするんだけど。

 もしかして、知らないうちに地雷っぽい何かを踏みかけたのかな?

 あー、人間関係って本当難しい。魔物以上に難しいよ!


「あはは、プラシアって面白い」

「(むっ)」

「ご、ごめんなさい」


 ヤバい、本当に地雷を踏んだかもしれない。

 悪そうな空気を楽しい空気に換えようとしたんだけど。

 これは失敗だ。寧ろ余計に悪くなったかもしれない。

 視線をキョロリと逸らしながら、僕はプラシアのご機嫌取りをする。


「そ、そうだ、プラシア。お腹空いてない?」

「お腹ですか?」

「そうだよ。もうすぐお昼だから、なにか食べよ。ここ三日くらい街に戻ってないんだからさ、ねっ、ねっ!」


 僕は無理やりにでも話しを変える。

 話題を変えればきっとなんとかなる。

 安い考えをしてしまったけれど、何だかよさそう。

 何故かプラシアの顔が赤らみ、両頬に手を当てた。


「えっ、それってもしかして、デート……」

「デート? あはは、そんな訳ないでしょ?」

「(むっ)」

「あ、あれ? ヤバい、本気で地雷踏んだかも」


 プラシアの表情が変わった。

 もの凄く怖くて、流石に背筋がピンと伸びる。

 これは本当に死ぬかもしれない。ドクンドクンと心臓が打つと、プラシアに詰められた。


「ユイガさん?」

「は、はい、なんですか?」

「私、ちょっと怒ってますよ」

「ですよね~」


 分からない。分からないけど、何故か怒られてる。

 ああ、お腹が痛い。頭も重い。

 本当に死んでしまいそう。そんな死臭が漂うと、プラシアの張り付けた笑顔が無性に怖かった。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ