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不死身探偵 不ニ三士郎  作者: ガイア
16/39

16 伊藤という男

「朝早い厨房優先でもよろしいでしょうか?」


 谷口は、汗を拭きながら雪知と不二三に問いかけた。


「全然大丈夫ですよ」


 雪知と不二三は、レストランの個室の1つに通され、そこで話を聞くことになった。


 こんこんとノックがあり、面接のように雪知は「どうぞ」とはっきり答えた。


「はい……失礼します」


 入ってきたのは、ガタイの大きいフランケンシュタインのような男だった。身長は2メートルくらいはあるだろうか、堀の深い顔に、目に剣士のような傷があり、頭は短髪を綺麗に切りそろえている。


 座っていると更に大きく見え、彼の迫力は増すばかりだ。


「伊藤……茂樹いとうしげきです、どうも、厨房のチーフをやってます」


 大きいガタイと正反対に声はぼそぼそとしていて聞き取りずらい。雪知は笑顔を絶やさず、「どうぞ」と彼を椅子に座らせた。


 伊藤茂樹というと、柊ゆらぎの同期だった一人だ。同期だとすると、30代前半辺りだろうか。当時の柊の話などを聞けるかもしれないと、雪知は両手を机の上で組んでしっかりと伊藤を見据えた。


「話を伺いたいのは、最近この旅館で噂されている幽霊のお話と、8年前に行方不明になった柊さんについてです」

「……」


 伊藤は、柊という言葉にぴくりと体を動かした。


「幽霊については、僕、ぼ、僕は見ていませんので、知りません……柊さんについては特にお話することはありません……」


「柊さんの行方不明について何か知っていることはありますか?」


「知りません……僕は何も知らないです」


 伊藤の様子は明らかにおかしかった。柊という言葉を出したとたんに思い出したくないようにかたかた震えている。何か知っているのか、それとも同期の行方不明事件について聞かれるのが辛いのか、雪知は眉間に皺を寄せて身を乗り出した。


「では、柊さんが行方不明になる前、何か柊さんに変わったことなどは?」

「……何も」

「……」


 質問に全く答える意思がないように思った雪知は、不二三を見た。不二三は、腕を組んで何やらメモを書いている。走り書きしたメモを雪知は頷いてそのまま読み上げた。できるだけ優しく、語り掛けるように。


「柊さんの行方不明事件が、今回の幽霊事件に関係しているかもしれないのです」

「……嘘だ」

「え?」


「私も、ゆらぎを探しました。倒れるまで探しました。それでも見つからなかったんです。そんなゆらぎが、幽霊で8年後に現れた、なんて……ふざけている」


 伊藤は、片目で雪知を見下ろすように睨みつけた。


「幽霊は誰か人間がやっていると思えてなりません、僕は幽霊なんて信じません。面白半分でやっている輩がいるとしたら、僕は……」


 伊藤は、大きな拳をぎりぎりと音がなるまで握りしめていた。雪知と不二三は、もう少し落ち着いてから話を聞いた方がいいと思い、伊藤からはここまでにした。


正月休み、本を図書館で山ほど借りてきたのですが、六日で10冊しか読めなかったので悔しい限りです。たった六日では無理です、もっと休みいけます。本をもっとゆっくり読ませてください。本休みがほしい。どうして本休みがないんでしょうか。

あと一月誕生日があるので、自分に本を買いました、5冊。まだちゃんと読めてません。もはや面白い本を買って、たまに読む収集のフリーレンになってます。ちゃんと使わなきゃ...

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