靴ひも、ほどけた
この晴れは昨日までの冷たい雨を
誰もが忘れさせてくれるものになるんだろう
公園の一番乗りは誰かしら?
あの芝生に
大きなシートを敷きつめて
寝そべったり
バドミントンをやってみたり
何時間かしたら
この歩道の水溜まりも溶けて
まぶしい日差しを
照らし返す役目となることでしょう
靴ひもがほどけたと
しゃがみこんだ
あなたの背中の先に
虹が生まれた
わたしは声に出さず
あなたが気づいてくれるだろうと
そして、
子供みたいに指をさして
はしゃいで見せる
そんなあなたでいることに賭けてみる
わたしはそんな
あなたが好きでいるから
特に何もいらない
遊び道具も
ふたり用のシートも
何もいらない
子供にかえった、あなたのまなざしを
わたしはずっと見ていたいから