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遊園地にて 1

 俺たちは遊園地に向かって電車に揺られている。


「そろそろ着くね!」

「そうだね、七海は何か乗りたいアトラクションとかある?」


 彼女は少し悩む仕草をする。


「んー、やっぱりジェットコースターは制覇したいでしょ?それと最後には観覧車とか乗りたいな!」


 自身の指を折りながらそう答える。そう、彼女はホラーが苦手な割にジェットコースターなどは得意なのだ。


「お化け屋敷とかはどうだ?」


 少し意地悪な心でそう聞くと、


「もー!私が苦手だからってからかってるんでしょ!」


彼女はそう言いながら手で俺の腰を小突く。


 そうこうしている間に俺たちは遊園地の前に着いた。遊園地はまだ早い時間にも関わらず、沢山の人で賑わっていた。スマホで表示したチケットをかざして園内に入る。

 園内に入るとそこにはファンタジーな世界が広がっていた。七海はおぉ~と、目を輝かせて周りを見渡している。


「じゃあ、行こうか」

「うん!」


 俺たちは手を繋いで遊園地の奥へ歩いて行った。


 遊園地に入って俺たちはシューティングのアトラクションに始まり、軽めのアトラクションに乗った。並ぶ時間が長く、幾つかのアトラクションを乗っただけでもうお昼の時間になってしまった。

 

「ん~~!このラーメン美味し~!」

「お!こっちのカレーも美味いぞ」


 お昼の時間になると直ぐに俺たちは併設されたレストランでお昼を食べた。お昼と言っても、がっつり食べることはせずに普通の量を食べた。ここでお腹いっぱいに食べてしまうと遊園地の醍醐味の一つである食べ歩きが出来なくなってしまうからだ。

 俺たちは手早くご飯を食べ終えると、今日のお目当ての一つであるジェットコースターに向かい歩き始める。


「明人はジェットコースターとか得意なの?」

「ぼちぼちかな、苦手じゃないと思うよ。ただ、最近乗ってなかったからなぁ」

「何ですか明人さん。びびっちゃってるんですかぁ?」


 七海はこちらを覗き込みながらニヤニヤとしている。


「よし。ここから近いし、お化け屋敷行くか!」

「ごめんごめん!謝るから、それだけは!」

「冗談だよ」


 俺は必死に謝る彼女の頭にポンポンと手をのせる。彼女は冗談だと言う事を分かっていたのか、もっと、と言うように手に頭を押し付けてくる。


 俺たちはそんなこんなでお目当ての所に着くと、そのままジェットコースターの前にできている列に並んだ。

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