翌朝にて
pipipipipi
はぁ、ついに今日と言う日が来てしまった。どうしたものか。
そんなこと思っていると部屋がノックされる。
「入るよ〜」
そう言って、七海が部屋に入ってくる。
「おはよう」
「うん、おはよっ!」
にぱっっと可愛い笑顔を咲かせている七海、何か今日頑張れる気がしてきた。
「今日から、一緒に学校行こ!」
「そうだな。一緒に行こうか」
そういうと七海は俺がいる布団にダイブするように、飛び込んでくる。俺に抱きつくと、感極まったのか嬉しそうに俺の胸板に頬ずりしてくる。
「んぅ〜ッ!ありがと!」
甘えてくる七海の頭を撫でながら体勢を整える。
「朝ごはん出来てるから、食べよ!」
「七海が作ってくれたのか?」
「うん!」
そう言いながら力こぶをつくる。
「じゃあ冷めないうちに食べに行こうか」
リビングに着くともう京が椅子に座っていた。
「おはよ〜」
「おはよ」
「早く食べよ、もう私お腹ペコペコだよ〜」
「そうだな早く食べよう」
朝ごはんは、白米に味噌汁、卵焼きに、秋刀魚となんとも豪華なものだった。
「「「いただきます」」」
味噌汁は俺の好きな塩加減で、卵焼きも甘くて美味しい。
「美味しいよ、俺の好きな味付けだ」
「へっへ〜!しかもしかも、実はお弁当も作ってあるのです。これで学校で一緒にお昼食べられるね!」
「ありがとう、七海。けど大変だったんじゃないか?」
「明人と一緒に食べられるのならこんなこと、へでもないよ。よゆーですよ、舐めてもらったら困るね!」
「お、おう」
まぁ七海がここまで言っているのならいいか。
「「ご馳走様でした」」
「ふふっ、お粗末様!」
朝食を終え、制服を着て、学校へ行く準備をする。
「じゃあそろそろ行こうか」
「うん!」
そう言って七海は俺の腕に自分の腕を絡め、手は恋人繋ぎをする。
「私は先行ってるね〜、おにぃ今日はがんばってね」
「おう、気をつけてな」
そう言って京を送り出した後、俺たちはくっついたまま、家を出るのだった。