それぞれの勉強にて
それからというもの特に勉強会を開かずにいつも通り過ごして、ついに中間テストが来週のあたまに迫ってきていた。
そこで俺たちはこの土日こそはどうにか勉強しなければと考えていた。
「流石に今回は勉強しないとまずいぞ」
「私もいつもは学校の授業の合間とかで勉強してるんだけど、明人と学校でも関わるようになってからまるでしてこなかったからまずいかも……」
「どうしよっか……」
いくら勉強しよって思っても、二人だとやはりどこかで脱線してしまい集中できない。
もうあれをするしかないのか……。
「七海、落ち着いて聞いてほしい」
「うん……」
「俺たちは二人で出来るだけ一緒にいれる時は一緒いたよな?」
「うん」
「でも、今回は二人だとダメかもしれない……。だから今回は別れてやらないか? 勉強を教えてと頼んだ側ではあるんだが」
「別れて……?」
そう今日は金曜日でテストは来週の月曜からだ。つまり、この土日で詰め込めばなんとかなるはずだ。
「この土日、会うことも連絡することもなしでそれぞれ勉強をしよう」
「え……?そんなの……。二日も会えないなんて、寂しくて耐えられない……。ねぇ?せめて一日にしない?」
「寂しいのは分かる……。俺もとても寂しいが、ここで勉強しないとパーティが補習やら再テストやらで短くなるか、最悪当日に出来なくなってしまうかもしれない」
「うぅ……」
「このテストが終わったら盛大にパーティをしよう。その為にお互い頑張って、このやまを乗り越えるんだ。俺もなんとか自力でやるよ」
「明人がそこまで言うなら……。分かった。うん! がんばる!」
そうして今、俺たちはお互い別に勉強しているのだが、一日どころか半日で寂しくなってきていた。
(せめて連絡だけは取っていいことにするべきだったな)
しかし、七海も今頑張ってると思うとやるしかない。
「んぅー。はぁー」
俺は一度伸びをすると、
「よっしゃ、七海ましてや自分のためだ。頑張ろう」
気合を入れて机に向かった。
時を同じくして、七海の家では。
「うわぁぁ! もう寂しいよぉ〜」
プレゼントで貰ったネックレスを眺めながら、机に項垂れていた。
「連絡したいし、話したいし、でも明人がああ言ったんだし。んぅ〜!でも寂しぃ〜。これを頑張ればこの後楽しめると考えれば。まぁ、頑張るしかないか……。よし!頑張るぞ〜!おぉ〜!」
七海も自分で自分を鼓舞し、机に向かった。
両者それぞれの勉強をし、遂に試験の日がやって来た。




